スロマガに掲載された読者投票によるNo.1マシン決定企画!!
※当該記事は2000年発売の「パチスロ攻略マガジン」誌上の特別企画再掲載記事のため、記事の内容等が当時のものとなっております。ご了承ください。
今回から始まるPLAYBACKはパチマガ・スロマガの年末恒例企画「キングオブパチンコ大賞」「スロミー賞」の復刻版!
その年のNO.1機種を読者投票により決定する人気企画を、当時の原稿をそのままに、WEB上で完全再現。ランキング機種はもちろん、原稿内容や液晶写真など、いたるところで当時の雰囲気を感じることができるPLAYBACK記事となっているぞ。
前回は第1回の「キングオブパチンコ大賞」をお伝えしたが、今回はそのパチスロ版となる「第1回スロミー賞」をお届け! 第1回が行われた1999年といえば、前年に「ハナビ」人気に火がつき、「オオハナビ」が登場。さらに「アステカ」を中心としたCT機が人気の年。はたしてランキングの結果は…!?
1999年は様々なスペックの新機種が登場!!
中には根強い人気の機種もあります!
2000年に突入して早くも一ヶ月が過ぎたワケだが、皆さん今年の調子はいかがかな? 当企画担当は、大量に送られてきたアンケートハガキの集計に追われて、打つヒマがない有様。ま、そんな努力の甲斐あって、何とか結果発表にこぎつけたんで、見てやってくださいな。
皆さんに選んでもらったのは、8つの部門と、オマケ部門の「Favorite パチスロ of the year」。まずは総合一位を決定するのには関係しない、このオマケ部門から発表していこう。
この部門は1999年一年間にとらわれず、過去打った中でベストだと思う機種を選んでもらう部門なのだが、一位の座に輝いたのは1998年の大ヒット機種、「ハナビ」となった。全国のパチスロ設置台数は約100万台。ハナビは約10万台売れたわけだから、世のパチスロの10台に1台はハナビ…ま、当然の結果と言えるだろう。初代ドンちゃん恐るべし!
第2位は、1999年最大のヒット機種となったアステカ。この機種によって、初めてCTを体験したという人も多いのでは? 第3位は「リプレイハズシ」という攻略要素を全国に浸透させた記念すべき名機クランコ。さすがに設置店は少なくなってきたが、根強い人気はさすが。
そして第4位は、3連絵柄ブームの火付け役であり、告知の火付け役でもあったサンダーV。確かにあのインパクトは強烈だもんね。で、第5位にやっとアルゼ系以外の機種がランクイン。ニューパルって、28万台も売れたんだもんな~。
■デザイン of the year
メイクエが実質No.1か!?
機種数が多かっただけに、票も割れるか…と思いきや、意外や人気どころに落ち着いたデザイン部門。ただ、他の部門にはひとつも上位入賞しなかったメイクエが、2位に食い込んでいるのが目を引く。新規参入メーカーの第一弾、しかもSANKYO系列という、注目されるに十分の環境にあったのも2位入賞のポイントのひとつか。その環境を除いたとしても、インパクトは十分だが。
一位に輝いたのは、機種自体の人気にも引っ張られた感のあるアステカ。ゴールドキャビネットに統一感のあるパネルと絵柄…デザインだけを取ってみても、一位の資格は十分だろう。
入賞しなかった機種の中で得票数が多かったのは、120票のオオハナビ(アルゼ)、97票のイプシロンR(山佐)、77票のシーマスターX(山佐)、73票のビーマックス(アルゼ)といったところ。全体的に派手めの機種が人気であった。ちなみに、松下進氏のデザインが目を引く大都技研は、マッドドクター、ジライヤともに27票と伸びなかった。
■サウンド of the year
IGTから2機種ランクイン!
攻撃的、または挑発的なサウンドが上位をを占める中、懐かしの名曲でIGTから2機種がランクイン。しかし、1位アステカと2位ダイナマイトのポイント差は歴然で、圧倒的多数でアステカに決定した。BIG中だけでなく、アステカルーレットやCT中なども含めた全ての完成度が高かったことと、あの内臓にまで響く重低音が決め手となったのだろう。
中には「○○の〇色で揃えた時」など細かい条件を付けた人も多く、特にアステカの青7ビーマックスの青7に人気が集中。理由のほとんどが「リプレイハズシのやる気が出る」であるがビーマックスの赤7に関しては
●自分は目押しがあまりうまくないので挑発的な青7より赤7の方が好きです(東京都 B-MIN)
●青7より何かノリノリの赤7の方がいい(秋田県 キリタンポ7)
なんて意見もちらほら。また少数意見として
●トゥインクルステージ。「明るく元気で良い」(北海道 5thリール)
●ジャパン2の「ジュワーン♪」(愛知県 ?)
●シーマスターXの「テトラ高音回転時)(宮崎県 ニューパルルマスター)
など、かなりマニアック(?)な意見もあった。全体的にはオリンピアの評判高し!
■告知 of the year
視覚に訴えるものばかりか思いきや…
上位をアルゼ勢が独占する中、この告知部門は1位がダイナマイト、2位がシーマスターXとなった。しかも、ダイナマイトに票を入れた方はほとんどが「告知音」を評価しているのがポイント。意外にも、見た目のインパクトより音が評価されている。2位のシーマスターXはもちろん4thリール。
●小役キャラが停止し、左または左・中で成立している可能性がある小役を否定した1確or2確が最高!(埼玉県 匿名希望)
●テトラが逆回転してリーチ目が出るとBIG確定などの、打ち込んだ人にしか分からないような配慮が嬉しい(大阪府 ブービー)
など、分かり易いものもあるが、マニアックなものもある、そんなテトラアクションが評価されている。また1位~5位までが100票以内と最も熾烈な争いが繰り広げられたのもこの部門で、応募期間がもう少し長ければ6位以下の機種が上位に入賞していたかもしれない。
その他の意見としては
●バイオメサイアの遅れ(東京都 鮫肌)
●イプシロンRの「音だけチャンス予告」(広島県 桃尻)
など、その機種のメインでない告知好き! という人も結構いた。また、中には、
●レインボークエスト(千葉県 嫁入り前)
なんて意見も……。RQに告知はないでしょ!
■CT of the year
「これしかない!」という意見多数
メーカーもあまり積極的に開発している分野ではないので、登場した機種数自体が他のタイプに比べ少なくはあるが、CT中に技術介入性がほとんどない時短機はかなり不評。やはり、CT機は「技術介入あってこそ」の認識がされているようだ。
そんな中で、「文句なしでコイツがNO.1」、そんな圧倒的意見を集めて堂々の1位となったのがアステカ。2位ワードオブライツとの得票差は歴然で、CT中のスペック、制御、消化手順そのどれもが先に登場している分インパクトがあったのかもしれない。もちろん、
●設定6の機械割、一撃の破壊力はかなり魅力的です(鳥取県 ちゃー坊)
●生まれて初めて10万勝ちした機種がアステカ(東京都 ツイン )
など、スペック面での評価もかなり高かった。逆に3位のピンクパンサー3のように「150Pは長すぎる。90Pぐらいが丁度良い」なんて意見や「なし」という結構手厳しい意見も見られ、4位にランクインしている。
■マルチライン of the year
意外な(?)機種がトップを争った
メーカー毎にかなり特色のあるマルチライン機だが、アルゼ初のマルチライン機として注目されたレインポークエストが意外なことに(すんません…)1位。
●右・枠上を利用したアイディアはさすが!(神奈川県 RQゴーゴー)
などの、新ラインに対する評価が高かった。2位のマックスボンバーは、最後まで熾烈なトップ争いを繰り広げたのだが、同社のトリプルライダーと票割れしてしまい2位に。CT部門では高い評価は得られなかったトリプルライダーがマルチ部門で評価を得たのも面白い結果ではないだろうか。
また、シリーズモノで登場したビーナスラインとピーナス7やドラキュラ7Aと7DX、そしてデジスロシリーズなども、それぞれを合わせるとかなりの得票数となるにも関わらず、票割れして入賞できなかった機種。特にビーナスラインは攻略法の思い出が痛烈に残っているのか、ビーナス7よりも高い得票数となっている。何とも皮肉な結果となってしまった。
■大量獲得 of the year
この部門は比較的順当…か?
この部門はやはり平均獲得枚数に焦点が集中。1位のオオハナビと2位のビーマックスは最高獲得枚数の多い順になった。どちらも「一撃の破壊力」が高く評価されたわけだが、この2種が上位に入賞した理由は出玉以外にゲーム性も高く評価されている点も見逃せない。
そして意外な人気を見せたのがカゲツ。
●あのハズシ手順はやりがいある(東京都 ビッグタイソン)
●解析でハズシ手順を見てから打つようになった(奈良県 最近どう?)
など、一筋縄ではいかない攻略要素が評価を得ているのは意外であった。その反対に、エルビスやポッパーキングは、
●打ち手の差が出ないのは嬉しい(静岡県 マッチョマ)
●多く獲れても、即INしてもそこにドラマがある(高知県 アシストプロ)
といった、ビギナー層やパチスロを娯楽の範囲で考えている人からの票を集めた。一概にどっちが良いかなんてそうそう言えないよね。
■インパクト of the year
初モノの印象は強し! オオハナビは出玉!?
常に進化し続けた告知方式だけに、新しいものが有利かと思われたインパクト部門。1位は当初の予想通り(?)オオハナビが獲得。最高711枚のBIG獲得枚数と上部パネルに搭載されたドデカ4thリールが決め手となったようだ。
しかし、ハガキを見ていると「オオハナビは出玉、テトラはシーマスターX」という意見も多く、そのシーマスターXは3位に入賞している。やっぱ初モノの印象は強し、といったところなのだろう。
初モノといえば、ワンセット絵柄も同様。2位アステカのデカチリ、5位ビッグアクションの7もそうであるように、上位入賞を果たしたこの2機種は、どちらも一番手で登場した機種。インパクトのあるアイディアを継承していても、2番手の機種はランクインしていないのも特徴といえる。告知部門同様、音だけで4位に入賞したダイナマイトは大健闘か?
ちなみに6位以下は、イプシロンRの「上部パネル告知」、ビーナス7の「グリーンフラッシュ」、そしてガイキッズの「役モノ」と続く。
■ゲーム性 of the year
トータルバランスの優れた機種が人気
最後はゲーム性部門。ここでもアルゼパワーは衰えを知らず、上位5つのうち、2位のシーマスターX以外は全てがアルゼ系機種という結果になった。ゲーム性ということで、トータルバランスが優れており、さらに大きな特色をもっている機種が上位に入賞しいている傾向があり、アステカであればCT、シーマスターXであれば4thリール、アレックスであれば告知消灯などがそれぞれ評価されたようだ。逆に複雑過ぎる機種は全くランクインせず。どうやら打ち込む前に飽きてしまう、またはハズされてしまうなどが主な理由のようだ。
また、少数意見ではあるが、
●ビーナスラインの変則押し(埼玉県 ニーハオ)
●コアの逆押し(東京都 バンク王子)
など。ファイヤーコングやビーナスライン、そしてコアなどの「攻略法」をゲーム性の1つとして捉えている人もチラホラ…。すごい世の中になりましたね。かなりの攻略法だとと思うのですが、考え方によっては「ゲーム性」になってしまうんですね。
部門賞は4部門をアステカが制覇! となると大賞は…
CT機をここまでメジャーにした功績は大きい!
各部門の結果を見れば分かるとおり、全8部門中、4部門をアステカが制覇! 台の特性上、大量獲得部門での入賞は不可能なので、それを除外して考えると、アステカの支持率がいかに凄まじいものかが分かるだろう。1999年のパチスロオブザイヤーは、議論する余地もなく、アステカに決定だ!
アンケートハガキに書かれたコメントを見ると、アステカがいかに愛されているかが良く分かる。例えば、サウンド部門、ゲーム性部門などに「クソテカ」「カステカ」などと書いておきながら、コメント欄に「今年はアステカ以外ないでしょう。アステカさいこ~!」などと書いてあるものが非常に多かったのだ。打ち込んでいき、何度となくヒドイ目にあっても、全て含めて「好き」ということなのだろう。
アステカのダントツで終わったわけだが、それ以外の機種で健闘したのは「オオハナビ」「ダイナマイト」「ビーマックス」「シーマスターX」といったところか。メーカー的には、やはりダントツでアルゼグループ。逆に影が薄かったのは、老舗メーカーの高砂、オリンピアか。Sammyも話題を振りまいてはいるものの、一瞬盛り上がって尻すぼみ…という感があるのは否めない。
今年のスロミー賞には、よりバラエティに富んだものになって欲しいものだ。まずは打倒アルゼ!
今回はここまで! 次回PLAYBACK(9月19日更新予定)では第2回キングオブパチンコ大賞をお届け! お楽しみに!!
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