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50年を超えるスロットの歴史! オリンピアマシン登場からの進化を振り返る!!【PLAYBACK/回胴50年史①】

すべてはここから始まった! パチスロの原点はアメリカのスロットにあり!!

パチスロ攻略マガジン 2015年10月号掲載記事

全スロッターに贈る永久保存の内容!

スロマガ創刊25周年を記念し、これまで様々な特別企画をお届けしてきたわけだが、その第5弾となる今回は、パチスロが歩んだ激動の歴史「回胴50年史」を堂々掲載!

今や娯楽としてすっかり定着しているパチスロだが、もちろん今日の繁栄に至るまでには様々な苦難や困難が存在した。この企画ではそんな紆余曲折を、当時の資料やスロマガのバックナンバーを元に振り返っていこう。

みなさんが愛するパチスロがどこで生まれ、どのような進化を遂げてきたのか? 決して勝利につながる情報ではないが、これを知れば今までとはまた違った思いで遊技を楽しむ事ができるだろう。また、みなさんのパチスロに対する愛がさらに深まるに違いない。

それでは早速ご覧いただこう。まずはパチスロを語る上で欠かす事ができない、アメリカのスロット事情から振り返っていくぞ。

初のスロットは19世紀に誕生!

ギャンブルではなくガムの販売機

パチスロの原型であるスロットマシンの起源がアメリカにある事はご存知の方も多いだろう。ドイツ移民の技術者チャールズ・オーガスト・フェイが、最初のスロットマシン「カード・ベル」を発明。その改良版である「リバティ・ベル」がスロットの元祖と言われている。

その後、ミルズ社が「リバティ・ベル・ガム・フルーツ」を製作。ここではパチスロの絵柄の原型ともいえるフルーツ絵柄が初登場した。ちなみにこの台は、硬貨の代わりにガムが払い出される仕様。と言うのも、当時のアメリカでスロットマシンはギャンブルか否か…という議論が起こり、メーカー側がギャンブルではないことを主張するため、硬貨ではなくガムが払い出されるマシンを作った…というのがその由来だと言われている。

日本ではパチスロのギャンブル性の高さが問題視されて久しいが、今から100年も昔にアメリカでもギャンブル性についての議論が交わされていたとは興味深い話だ。

このようにして生まれたアメリカのスロットマシンが日本へ持ち込まれたのは、第二次世界大戦後の事。1950年代、当時アメリカの統治下にあった沖縄に、アメリカ軍によって持ち込まれ普及していった。これが日本のパチスロ誕生における重要な契機となったのは間違いないだろう。ここから日本のスロットが生まれるまでには、さらに10年近い月日が流れることになる。

 

アップライト型で人気復活! 箱型でさらに設置が増加!

1980年になり「パチスロ」が登場

当時、沖縄だけでなく日本本土にもスロットマシンを設置する動きがあった。しかし、これが認められなかったのは「硬貨を使用している事」「レバーを引いて自動で止まるだけでは機械の偶然性に頼るもので、技術介入の余地が乏しい」という理由。この指摘を克服するために生まれたのが、日本初となるスロット「オリンピア・スター」だ。

遊技にはコインを使用し、ストップボタンを押してリールを止める。これによってギャンブルではなく遊技機としてのお墨付きを得たのだ。

なお、ここでいうオリンピアとはメーカー名ではなく、古代オリンピック発祥の地の意味。また、東京オリンピック開催の頃に登場したこともあり、これらはオリンピアマシンと呼ばれるようになった。

記念すべきオリンピアマシンの盛況も長くは続かず、誕生から10年程度で終焉を迎える。そんな頃に登場したのが、マックス製作所が開発した初のアップライト型マシン「ジェミニ」。これが新たなスロットマシンの流れを作る。そして、非常に高額だったアップライト型から箱型筐体へ進化することで、さらに普及を促進。初の箱型筐体の「パチスロパルサー」で、初めて「パチスロ」の文言が登場した。

 

今回はここまで! 次回(3月15日更新予定)はいよいよパチスロ1号機が登場! お楽しみに!!

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