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【パチスロ名機】パチ屋がお金を配ってくれたってマジ!?【不二子2】

4号機 名機

※過去の「栄光なき名機たち」記事

チワッスあしのです!

パチスロ界に燦然と輝く名機たちの傍らでひっそりと咲く佳作たちをご紹介するこちらの企画、今回は平和が出した2002年の「不二子2」について(モロに名機ですが)。

この機種と同タイミングでオリンピアの「スペースバニー」と「花伝説-30」が稼働開始してることからも分かるように、当時はAT機とストック機が混在してるイケイケの時期でした。

もちろん行き過ぎた出玉性能を持つAT機はヤメときましょうねという雰囲気は既にあって、事実この7月にはいわゆる4.5号機が走り始める事になるんですが、そう考えると不二子2が出たのは4号機の狂乱時代の、ほんとにラストのほうだったんですな。

業界に詳しい人はその辺の事情も分かってたはずなのでこのタイミングで「大量獲得機」である本機がリリースされた目論見みたいなのも何となく察してたと思うのですが、俺なんかは田舎で鼻水垂らして打ってるだけのただの小僧だったので何も知らず。

従ってリリース当初はこの機種に対してはあんまり食指が動きませんでした。

なんせまあ他に打つべき機種がめちゃくちゃありましたし、パッと思いつくだけでもサミーの「ハクション大魔王」、ロデオの「一撃帝王」、エレコの「バベル」、ネットの「ゼット-30」、アリストクラートの「マッカチン」なんかも出たばっかりの時期だったんで、その辺の消化に忙しかった、というのがあります。

4号機 名機
4号機・平和/2002年

半分くらいは信じてた

まあマッカチンは置いといて、そもそも筆者は2023年7月現在において未だに「バイオハザード7レジデントイービル」をめちゃくちゃ打ってるほど「一回好きになるとそればっか打つ」という非常にねちっこい性格をしておりまして、もちろん大体の機種は一回は触るんですけども、その全てを均等に愛すことが出来るほど愛の許容量がデカくはなく、だいたいにおいて一穴主義みたいなのを貫いております。

故に大抵の機種は心の中で「過去に一度だけ関係を持った機種」みたいなラベルが貼られた引き出しにブチ込まれてる感じ。

既に敏い読者諸兄はお気づきのことかと思いますが、筆者が過去の機種を語る際、そのほとんどが「ああ、あの機種ね。わかるわかる一回やった」みたいなフワっとした解説なのはそういう事であり、ガチガチの攻略ライターさんからすると噴飯もののカジュアルスタイルで我ながら情けなくなるのですが、実際そうなんだからもうこれは仕方ない。

スマン!(謝罪)

んでこの「不二子2」もまた何回か触って「はいわかった!」くらいの感じで消化した機種ではあるのですが、何気にひとつ、捨て置けぬ思い出があります。

4号機 名機

これ地元に某大手パチンコ店が出来た時の話なんですが、いっても田舎町なので「おらが村に〇〇が来てくださる」というのはそこそこデカい事件でありまして、しかもみんなアホなんで「〇〇ともなればグランドオープン初日に遊ぶ金を配ってくれるらしい」みたいな怪情報がいつのまにかまん延。

誰が言いだしたか知らんのですが、「隣町に〇〇がオープンしたときは、全部の台のところに一万円札が貼ってあった」みたいな噂が、如何にもまことしやかに囁かれていました。

そんなワケあるかい、と思う反面、筆者もやっぱどこかでおかしくなってたのか「〇〇ならワンチャン…」と思ってしまっており、今考えると半分くらい信じてたんですな。

んでグランドオープン当日、蓋を開けてみれば(当然)そんなことはなく、噂を信じてた爺様が店員さんにちょっと抗議するなどの面白場面を横目にみながら筆者が着座したのが、この「不二子2」だったんすな。

当時はYくんというパチスロ初心者の友人と一緒に並んで打ったんですけど、そもそもリールが4コマ滑ることすら知らんYくん相手に手前の台をブン回しながら「ココ狙って、ここまで滑ればプラムかボーナスだよ」みたいなことを教えるのはまあなかなか忙しく、学生時代からの友人にパチスロを教える誇らしさなんかもあって、終わってみればアッという間の、非常に充実した数時間でした(時差オープンだった)。

収支は覚えてないんですけど、不二子と聞くとこの時の事が鮮烈に思い出されます。

ちなみにその19年後くらいかな、東京都の某所でとある元〇〇の店長さん(既に退職済み)とたまたま会う機会がありまして、色々話すうちに、なんと氏があの時の、おらが村の新店オープン時の店長さんだった、という衝撃の事実が発覚しました。

こんな偶然あるんだ! と思いながら「ねぇねぇあの時、なんか店内に万券がぶら下がってるとかいう噂がまん延してませんでしたか?」という話を聞いてみた所、氏は困ったように「あれほんとに困りましたよ。誰が言い始めたんでしょうね」と笑っておられましたが、実はあれ、俺が当時通ってた大学の誰かが言い始めた事でありまして。

しかもその与太話に「ああそうそう!〇〇はそうなんだってね!」みたいな感じで同調して信憑性を与え、郊外へと噂を射出する勢いを与えたのは多分俺なのでそこはスンマセンした。

2002年、まだ22歳の頃の、ゆるくて楽しい思い出であります

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(C)HEIWA

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