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【パチスロ名機】大御所出陣! 711枚獲得の連チャン機

4号機 名機

※過去の「栄光なき名機たち」記事

チワッスあしのです。

パチスロ界に燦然と輝く名機たちの傍らでひっそりと咲く佳作を紹介するこちらの企画、今回はロデオが2004年に出した「梅松ダイナマイトウェーブ」について。

5号機 名機
ロデオ/4号機/2004年

2004年といえば「北斗」が大流行しはじめた年ですしそれしか打ってねぇくらいの人もたくさんいると思うのですが、地味にこの辺の時期は「711枚獲得可能なストック機」が流行してた時期でもあります。

元祖といえるのは2002年に山佐が出した「カンフーレツデン」なんですけど、2003年~2005年はそれをもうちょっと過激にして連チャン性能に振り切った機種が登場することになります。

みんな大好き「吉宗」はもちろん「主役は銭形」や「サルカニ711」、さらに「鬼武者3」「デジフラッシュ」など。あと毎回711枚とれるわけじゃないですが「アステカリターンズ」なんかもありましたね。

「梅松ダイナマイトウェーブ」はこの流れの中で生まれた「711枚獲得の連チャン機」であり、ある意味では時代を象徴する機種のひとつ。

更にいうと当時まだ珍しかった「芸能人タイアップモノ」のなかでも、かなりの大御所を使ってることで注目を集めました。

梅松、というのは今の若い人にはなんのことか全然分からんと思いますが「梅宮辰夫」と「松方弘樹」のこと。お二方とももう鬼籍に入っておられます。

梅宮辰夫さんは奥さんのクラウディアさんや娘のアンナさんと一緒にテレビ出演をされることも良くあって「家庭人」とか「良きパパ」みたいなイメージを持たれてる方も多いでしょうが、オレなんかからすると何と言っても「任侠モノ」の印象が強い。

松方弘樹さんも「世界を釣る!」つって当時はトローリングばっかやってましたしそういうドキュメンタリ番組でお茶目な一面を見せまくってたましたが、やっぱこっちも「任侠」のイメージが強い。

というかふたりとも出演作が被っておりその大多数が任侠。そりゃ「梅松」ってコンビみたいにされるのも頷ける話なんですけど、この怖そうなイメージと、当時お二人が実際にテレビで見せてた「良きパパ」であるとか「お茶目」な人柄には相当の乖離があり、いまでいう「ギャップ萌え」みたいな感じでトーク番組に引っ張りだこだったんですね。

そんでこの台なんですけど、やっぱ打ってるとそのヘンのバランスをうまいこと取ろうとしてるのを演出から感じることがあって、当時から「なるほどなぁ」と感心してました。

名機 パチスロ

どういうことか。

実はですね、これボーナスに繋がる告知用の連続演出が3つあって、それぞれ「ダンス」「クッキング」「カジキ釣り」なんですよ。

クッキングは辰夫、カジキは弘樹で分かりやすいんですが、問題は「ダンス」なんですね。

クッキングとカジキはそれぞれ辰夫と弘樹の特徴を立てて作ってるわけですが、「ダンス」は二人でやるわけで、両方に共通するイメージを演出にしないとダメなんですよ。んでさっきもいったように辰夫と弘樹に共通するイメージはもうヤクザ映画なわけで。

だからパチスロの印象を毀損しない程度に「ヤクザ」であるとか「任侠」というのを演出として落とし込んだのが「ダンス」なわけです。

本来ならもっと、腹巻きにドス差し込んでダンプ運転しながら敵対組織の事務所に突撃するとかそういう演出にしたかったんだと思いますが、それやると「不適切な演出」で怒られる可能性がある。

別に演出がどうだって怒られることなんかねーべと思うかもしれませんが、実はパチスロの演出にはエログロをはじめとする規制がちゃんとあって、行き過ぎたものは怒られると言われています。

んでそれらは数値化できないものなので「ここまでOK」「ここからNG」という明確な線引がないんですけども、だからこそ下手にやっちゃうとそのせいで発売ができなくなったりとかの可能性もゼロじゃない。

繰り返しますが、本来なら日本刀でオヤジ(盃的な意味で)のカタキのタマを取ろうとするもすんでのところで失敗、フィリピンへの逃亡をゆるした……かと思いきやベットボタンで自らの小指を飛ばす復活演出(?)が入り無事空港でガラを確保してボーナス確定! みたいな感じにしたかったんでしょうけど(ほんとかよ)、やっぱスロの演出として出来るのが「キメるぜ~!」っていいながらサタデー・ナイト・フィーバーみたいな踊りを踊ってオンナのハートを射抜いてボーナス! くらいなもんなんですよ。

それでもなんとなく、二人の格好がダンスっていうより出入りに向かう大物ヤクザみたいに見えますし、ギリギリで仁義なきなにかは感じることができるデザインになってるあたり、開発者さんの葛藤みたいなのはちゃんと見て取れます。

ほんとね、当時は「なるほどなぁ」って思いましたよ、打ちながら。そういう台でした。

 

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