はじめに
虚心坦懐の「浅学寡聞は損の元」、第41回。
今回は、虚心の(ライター外の)お仕事の関係で、海外在住だった方や外国人観光客の方々からよく聞かれる質問に対して解答していきます。案外、知らない方々も、多いのでは!?
「景品でお酒があるのに、パチンコ店での飲酒はNGなの!?」
皆さんは、こう聞かれた場合、どうお答えするのが正しいと思いますか?
因みに2017年岐阜県飛騨高山に、2019年東京都秋葉原にオープンしたインバウンド(訪日外国人旅行者)向けのパチンコホール「EBIS」では禁煙でこそありますが、お酒を飲めるスペースが提供されています(※2024年1月現在、両店ともに休業中)。
実は「風営法」で飲酒は禁止されていない!
実は『風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律』には、直接そのような記載はありません。となれば、「お酒飲みながら打てるじゃん!!」…とお思いの方もいると思います。しかし、同法二十一条により、風俗営業者の遵守事項は各自治体の条例で必要な制限を設けることが出来ます。
《東京都の場合》
「風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律施行条例」
営業を営む風俗営業者は、前項に規定するもののほか、次に掲げる事項を遵守しなければならない。
三 営業所(パチンコ店含む)において、客に飲酒をさせないこと。
《愛知県の場合》
第9条「風俗営業者の遵守事項」
営業を営む風俗営業者にあっては次に掲げる事項を遵守しなければならない。
三 営業所内で客に飲酒をさせないこと。
…という具合に、各都道府県条例により店内での飲酒は禁止されているのです。まあ、条文上、怒られるのは店舗経営者で飲んだお客ではないですが…(笑)。でも、出禁対象なのは間違いないですね。
まとめ
観光名所に近いインバウンド向けホールのように、飲酒スペースを別に設けている場合は除き、ホールでの飲酒は、ほぼどの都道府県も条例により禁止されているのです。因みに、インバウンド向けホールは遊技説明なども英語で記載され、景品コーナーには日本らしいお土産なども充実し、行った外国人観光客からは非常に好評でした。
映画などで見る海外カジノでは、よくお酒を提供するバニーガールを目にしますが、日本のパチンコ店では残念ながらこのサービスはできないものでした。
余談ですが、海外カジノでは基本、飲食は無料。で、敷地内には通常どこの家庭にもあるべきものが存在しません。そのあるものとは何だと思いますか?
答えは、「時計」。
…「時間など気にせず、とにかく、お金を使え!!」というやさしいオーナーの心の声(強欲ver.)が浮き彫りになっていますね。そして時計、キャバにもないんです…(笑)。
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