皆さん、こんにちは!ジェイさん@発信する遊技機クリエーターです。
皆様はご存じでしょうか? かつて、ボーナスBGMのリズムに合わせて打つことでATナビを獲得できる仕様を搭載していた機種があったことを。
その機種は2000年5月に山佐からリリースされた「ハイパーラッシュ」です。
本機はBIGボーナスを2種類搭載。チャレンジBIGとハイパーBIGの「ツインBBシステム」を採用した機種でした。
BIG中は3択のAT役が存在し、チャレンジBIGは勘に頼って狙っていく仕様で約370枚獲得。ハイパーBIGは完全ナビによって約550枚獲得。
チャレンジBIGはATナビがないので暗中模索状態でしたが、唯一の救いとして「ヒットオンザビート」と呼ばれる要素がありました。
これはJACゲーム中にBGMのリズムに合わせてストップボタンを押すことで、1回の完全ナビを獲得できるゲーム性。つまり、リズムに合わせて打つことで15枚役1回分のナビが獲得できるので、かなり重要な要素です。
パチスロのゲーム性では様々なATナビ獲得仕様がありますが、「リズムに合わせて打つ」という打感が斬新で衝撃を受けたのを覚えています。これは、あれから24年が経った現在においても同様で、現行の規則内でこの仕様を実現するアイデアは思いつきません。
6号機でハイパーラッシュが復刻!
9月の新台で、この4号機ハイパーラッシュを復刻した「パチスロハイパーラッシュ」が登場しました。
もちろん当時と遊技機規則も変わり、完全再現はできないのですが、6号機のルール上で現代版にアレンジされています。
本機で特徴的なのが、フラグA~フラグWの全23種類存在するリーチ目フラグです。
リーチ目と聞くと、現在のパチスロ市場においてはライト層には近寄りがたく、難しく感じさせるイメージですが、本機においてはそうではありません。
従来のノーマルタイプの「リーチ目」は知識介入要素がかなり強く、リーチ目を知らないことでボーナス開始まで不要にメダルを消費します。一方、本機はATを使った疑似ボーナスとなっているので、実はリーチ目を知っていようがいまいが、AT開始(ボーナス開始)までの消化ゲーム数は同一です。
そのため、これまでリーチ目マシンといえば、多くの法則や出目を事前に予習する必要がありましたが、本機は打ちながら覚えていくスタイルで問題ありません。
当該ボーナスの契機となったフラグと出目に関しては、ボーナス中にPUSHボタンを押すことで表示される「決まり手チェック」機能を使えば確認することが可能です。
一方で、従来の「リーチ目」好きの古参の打ち手に向けては、「フライングBET」と呼ばれるボーナス察知直後に疑似遊技を使ったボーナス揃いを可能とした仕様を用意しています。これにより、リーチ目察知で即ボーナスを揃える打感も再現されています。
AT機をベースに様々な工夫を凝らした上でノーマルタイプを再現したことで、単純に4号機大好きおじさん向けの機械ではなく、まったく前作を知らない人、なんならこれまでノーマルタイプをほとんど打ってこなかった人でも打てる革新的なリーチ目マシンであると感じています。
「ヒットオンザビート」に関しては前述したように、現行の規則内では当時の仕様は再現できないものの、今作でも新たな形で搭載されていますので、ぜひ打つ際はチェックしてみてください。
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