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ツボればアホみたいに連チャン!【ゴルゴ13編】

※過去の「栄光なき名機たち」記事はコチラ!

チワッスあしのです。

今回の栄光なき名機たちは2001年のAT機『ゴルゴ13』について。

メーカーは平和さんですね。

2001年と言われてもどんな時期だったのかいまいちピンとこない方も多いかもしれませんが、せっかくなので押さえておくべきポイントをざっと。

まずAT(アシストタイム)の初搭載は2000年5月の『ゲゲゲの鬼太郎SP』です。

続いてATをメインボーナスに持ってきた初めての機種が同年12月の『獣王』。

これらは両方ともサミーの機種であり、ここはマストで覚えておくと良い部分かと。

ついでにサミーのズッ友であるロデオからは獣王の三ヶ月後に『インディージョーズ2』がリリースされておることから、なんせこの時代のサミーグループは他社に先駆けAT機の開発に全力で取り組んでいたんだぞと。

そんな時期なのであります。

もちろん他のメーカーも黙って指を咥えて見てるだけではなく、2001年からは『獣王』に追随する形でAT搭載機のリリースを行うことになります。

俗に言う爆裂AT機ブームの幕開けですな。

……この時期の話は各種コラムでいろんなライターさんが語ってるので「さぞ長かったんだろうな」と思う方もおられるかもしれませんが、実はその寿命は凄く短く。

2003年に射幸性を危惧した高知県公安委員会が「特定機種の検定取り消し」が行ったことにより、ブームはあっというまに終焉を迎えることになったのでした。

あってよかったストック機!

で、表題の『ゴルゴ13』が出たのは2001年10月。

爆裂AT機がブイブイいわしてた僅かな期間の、ちょうどド真ん中くらいにリリースされた機種ということですね。

4号機・平和/2001年

どんな台だったか?

スペック的にはこいつはA400+ATという、当時のスタンダードな区分になっておりました。

つまりはボーナスとATで出玉を増やしていくよという感じ。

とはいえ大抵のAT機と同じく、実際のメインボーナスはAT「ゴルゴチャンス(GC)」です。

GCは1セット13ゲーム、平均獲得枚数92枚。

せっかくゲーム数を13にしたんならメイン小役も13枚にしたかったであろうに、なぜだか12枚役なのが不思議な感じがします。

ここは何か大人の事情があったのでしょうかね。

で、この「メイン小役が12枚」というのは同時代のAT機の中では(控えめという意味で)やや珍しく、カンの良い方はおわかりかもしれませんが、こいつはステータスの多くを「連チャン性能」に割り振っておったのでした。

GCが止まらねぇ!けどナビが分かりづれぇ!

GC当選時の連チャン数は二段階抽選……というか「テーブルから選ばれた最大13連までの数字に10までの数字を掛け、出てきた数字がAT連チャン数です」みたいな感じになっていました。

テクノコーシンの『神輿』の白7システムにちょっと近いかも

最高連チャン数である130連はどうせプレミアムなんだろうと思いきや実はそこまで天文学的な確率ではなく、すげぇ頑張ればそのうち引けそうな数字になっており、実際筆者も「こいつどう見ても130連引いとるやろ」というのを「隣で」見たことがあります。

とにかくツボればアホみたいにドバドバとメダルが出る。

当時のAT機全部に言えることですけども、ほんとに夢&夢な機種。

それがゴルゴ。

ただこいつ、ナビが「音声」と「ランプ」で指示されるんですけど「赤」と「中」(だったかな?)が聞き取りづらくて、ずっと打ってると脳がバグる仕様になっておったり、流石に時期的に液晶がないと地味な感じがしたりと、いまいち覇権機種と言えるまでにはならず。

あとやっぱ15枚がいいよねメイン小役は。

個人的には好きな機種でしたが、多くの人には時代の徒花として認識されておるかもしれません。

ああそうだ。もうひとつ。

こいつパチスロ史上に残る「めっちゃかっこいい演出」を搭載してまして、それが業界初搭載となる「プレミア朗読」でした。

今のパチンコとかパチスロの「ゴルゴ」シリーズでも受け継がれておりますが、あの「10%の才能と20%の努力……」というやつです。

当時ホールで初めて聞いた時に、あまりのカッコよさにしびれた筆者が原作にハマるきっかけにもなった名演出。

これは「わかる!」と膝を打つ方も多いのではないでしょうか!

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(C)さいとう・プロ/小学館

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