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2回目の今回は、現行機種の特徴的なタイプを重点的に解説。ぱちんこビギナーのみならず、今さら聞けない内容も盛り沢山でお届け!
「1種2種混合機」とは何か!?
巷でよく聞く「1種2種混合機」。今回はこの機種タイプについて解説していきたいと思う。
パチンコはかつてタイプ別に区分けされていた。すなわち、「デジパチ=1種(第一種:基本的に液晶で図柄が揃えば大当り)」「ハネモノ=2種(第二種:羽根を開かせて役物内のVに玉が入れば大当り)」「権利モノ=3種(第三種)」「一般電役・普通機=4種(第四種)」というように(※しかし、2004年の規則改定で種別は撤廃)。
この昔の名残りから、「左打ち時は1種(デジパチ)+右打ち時は2種(ハネモノ=V入賞で大当り)のゲーム性となる機種」のことを便宜上「1種2種混合機」と表現しているのだ。
![チョロQ チョロQ](https://pachimaga.com/free/2023/11/09/ccc47aabe57c70e4e30d1469b27f74df5a6765aa.jpg)
では、この1種2種混合機の特徴とは何か!?
まず、「確変(確率変動)」が存在しない。右打ち時の液晶内での演出が「V確変orVーST機」(※アタッカー内の特定領域=Vゾーン通過で確変突入するタイプ。「ST」は「スペシャルタイム」の略で、回転数切り=規定回転数限定確変のこと)とよく似ているため、混同しやすいところだが、右打ち中は「電チューでの小当り(※いわゆる「パカパカ」)からV入賞して大当り」となり(※V入賞しない場合、大当りは発生せず「パンク」になる)、この時の状態は「時短(時間短縮変動)」になる。小当り確率には制限がない(※1/1も可能)が、「確変中確率は大当り確率の10倍UPまで」(※例えば、大当り確率1/319の機種なら確変中確率は最高1/31.9になる)という制限があるので、右打ち中のスピードは断然「確変搭載機<<<1種2種混合機」となる。
また、時短回数を1000~10000回に設定すれば確変ループタイプのような「次回大当りまで継続」が可能になるし、回数を限定(※時短7回+残保留4個=11回転のような)すればST機に、そして「転落小当り」で時短を終了させれば転落抽選タイプ(※大当り抽選よりも前に確変継続の抽選を行う)のようなゲーム性も可能になるため、汎用性が非常に高い。巷に1種2種混合機があふれているのは、このためである。
![RUSH RUSH](https://pachimaga.com/free/2023/11/09/845c635c9ceaa327a880576c6e6e38c7fc10411f.jpg)
流行の普図抽選タイプ
前回、ざっくり「ヘソ=特図1」&「電チュー=特図2」、「『特図』とは特別電動役物(=アタッカー)の抽選をしている図柄のこと」、「『普図』とは普通電動役物(=電チュー)の抽選をしている図柄のこと」という話をしたが、最近はこの「普図抽選」を利用した1種2種混合機が増えている。
例えば、『Pとある科学の超電磁砲』はRUSH(右打ち)中は普図抽選がメインで、「普図当選(液晶で図柄揃い)→電チューが開く(ロング開放)→電チューに玉が入賞→特図2が変動→必ず1/1で大当り」というルートを辿るため、「普図当選=実質大当り」という図式が可能になる。また、当選確率の違う普図を2つ使っているため(1/163&1/68)、実質大当り確率を通常時(1/239)とあわせて3つ持っている(※確変機の場合は低確&高確の2つしか持てない)。そして右打ち中の出玉は、1回の電チュー開放で3回特図2を回せる(当該+保留2個分)ので、「普図当選=3回分の大当り(3回1セット)」を獲得できる(※保留をきっちり貯めた場合に限る)。右打ち中のラウンド振り分けは2R(約200個)or10R(約1500個)なので、実質出玉振り分けは2R×3回(約650個)or2R×2回+10R×1回(約2000個)or2R×1回+10R×2回(約3350個)or10R×3回(約4700個)となる(※出玉はその他入賞口を含む払い出し数)。
![7500 7500](https://pachimaga.com/free/2023/11/09/7500F.jpg)
このように、普図は①確率を複数持てる、②実質大当りストックが可能(※電チューの中の特図は最大4個保留を持てる=1回の普図当選で当該変動1回+保留4個の最大5個ストックすることが可能)、さらには③高速変動可能(※普図は作動口やゲート搭載で作動契機を複数持てるため、特図と比べ倍以上の作動入賞が可能)という、抜群のメリットがある。これにより、7500BONUS(Pターミネーター2 TYPE7500)のような大きな出玉の塊を見せることやタイムストック(P緋弾のアリア~緋弾覚醒編~)も実現可能となるワケだ。逆にデメリットは、①RUSHの前半後半で変動スピードを変化させることができない(※特図なら可)、②ヘソ落ち(※RUSH時にヘソ保留で大当りしてしまい、通常時orイレギュラー状態に転落すること)の可能性がある、③パンクのリスクがある(※Vパンク以前に電チューパンクが存在)…といったところ。②&③に関しては、特図と違って大当りまで一手間あるため、RUSHから転落する可能性が常にあることは否めない。ただ、もしそうなってしまっても、例えば時短回数が余計に付くとかイレギュラー対策のある機種も徐々に増えてきている。要するに、普図抽選を利用することはデメリットよりもはるかにメリットの方が大きいワケである。
スペックの可能性
2010年に登場した『CRベノムの逆襲』は、盤面のヘソの位置にスルーチャッカーがあり、通常時の左打ちから液晶上で普図抽選をしていた。右にある一見アタッカーと思われるものは実は電チューだった(※しかし、1種2種混合機ではなく確変機だった)。そのスペックについて、ここで詳細は述べないが、当時の感覚としてはまさしく逆転の発想だった。まあ、普通は「ヘソ=普図」とは思わないよね…。ただ、近日登場予定の話題の新機種もコレを採用しているようだ…1種2種混合機で。要するに、現代のパチンコでは「特図<普図」のような状況になりつつあるワケだ。<つづく>
今回はここまで! 次回もお楽しみに!!
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