今回から短期集中でお届けするこの企画。ぱちんこビギナーのみならず、今さら聞けない内容も盛り沢山でお届け!
パチンコの“いろは”
「パチンコ」とは、台のハンドル(※大抵台の右下に付いているが、SANKYO系のスマートハンドルは真ん中下にあり、左右どちらからでも回せる)を回すことで玉を打ち出し、通称「ヘソ(始動口)」と呼ばれるスタートチャッカーに玉が入ると、入賞1回につき1回の大当り抽選を受けられる遊技である。
基本的に「ヘソ」に玉を入賞させるためには、盤面左側のルートを辿らせることが多いため、これを「左打ち」と呼ぶ。また、このプロセスおよび初回大当り(初当り)を獲得するまでの状態を「通常時」と呼ぶことが多い。
通常時の流れ
大当り抽選は「ミドルタイプ」であれば1/319(※現行内規では、スマパチの大当り確率下限値が1/350・P機が1/320に設定されており、コレを「MAXタイプ」と呼ぶことも。なぜ「ミドルタイプ」と呼ぶかは、下限値1/400時代の名残り)、「ライトミドルタイプ」であれば1/200前後、「ライト(甘デジ)タイプ」であれば1/100前後…というように、機種によって様々な確率帯があるが、いずれも1回ごとに独立した抽選が行われる。
例えば1/100の大当り確率の台であれば、「箱の中に100枚の紙があり、1つに『大当り』と書かれている→1枚を引き、ハズレだった場合は箱に戻す→また引く→以後、くり返し…」というように、大当り確率は常に一定となる。すなわち、1回引いて当たる場合もあれば、100回引いても当たらない場合もある。これを「完全確率方式(抽選)」という。基本的に最大4回分の抽選結果を貯めることができ(※最大8個の場合もあり。これを「保留」という)、それ以上の玉がヘソ入賞した場合は抽選は受けられない(※これを「無駄玉」という)。
玉がヘソ入賞すると(※この時点で既に抽選結果は決まっている)、台の液晶画面にて様々な機種ごとの演出が展開(※これを「予告アクション」と呼ぶ)し、図柄がテンパイすると(※2つ揃う事)「リーチアクション」へ移行、晴れて図柄が3つ揃うと「大当り」となる。ここまでが、「初当りまでの流れ=通常時の流れ」になる。
初当り~右打ちまでの流れ
さて、初当り時は「アタッカー(特別電動役物)」が開くので、そこを狙って玉を打ち出すことになる。「左打ち」のままでOKな台がある一方、「右打ち」を指示される台ではハンドルをさらに右に回してアタッカーを狙うことになる。
機種ごとに一定の出玉を獲得した後は元の「通常時」に戻るか、「RUSH」に突入して「確率変動(確変)」や「時間短縮変動(時短)」と呼ばれる状態に突入するので、液晶画面の指示に従って遊技を続行することになる(※RUSH突入の場合は「右打ち」になる場合が多い)。
運よくRUSH(※「確変」or「時短」)に突入すると、大抵の場合「電チューサポート(電サポ)」機能が作動し、持ち玉をそれほど減らすことなく次の大当りを狙える状態になる。この状態では、ヘソではなく「電チュー(始動口)」(※「電チュー」は「電動チューリップ」の略語)を狙って玉を打ち出すことになるのだが、「電チュー」を開放させるためには「スルー(チャッカー)」や「ポケット(入賞口)」に玉を入れる必要がある。いずれにせよ、基本的にRUSHに長く滞在できればできるほど大当りを何回も獲得できる可能性を秘めているので、すべてのプレイヤーが目指す地点がココになる。
「ヘソ」と「電チュー」について
ちなみに「ヘソ」&「電チュー」という2つの始動口について、それぞれ「特図1」&「特図2」と表記されることが多いが、このへんを少々解説していこう。
通常時に「左打ち」で狙う「ヘソ」とRUSH時に「右打ち」で狙うことが多い「電チュー」と呼ばれる始動口は、『P大海物語5』のように大当り(ラウンド)振り分けが両者共通の機種もあるものの、大抵は違いがあるため便宜上「ヘソ=特図1」「電チュー=特図2」と表記される。
「特図」とは「特別図柄」の略で、「特別電動役物(=アタッカーのこと)の抽選をしている図柄」という意味だ。基本的に液晶上で揃う図柄のことと思って間違いはない。一般的には図柄の変動に優先順序が設けられており、RUSH時に右打ちをする機種は「特図2を優先」している場合が多い。これは、大抵の場合特図2で当たった時の方が出玉性能が良くなるように設計されているためでもある。また、「特図」は2種類までしか持てない。いずれにしても、「ヘソ=特図1」「電チュー=特図2」となるのが基本と考えてもらって構わない。
【特図ごとに変えられるもの】
●ラウンド数
●アタッカーの開放パターン
●電サポ回数(時短回数)
●小当り確率
●c時短確率【特図ごとに変えられないもの】
●大当り確率
●確変割合(※V確変orV-STタイプでも実際は1種類)
●ST回数
●転落確率(※確変が終了する確率)
●リミッタ回数
前述の「特図」に対して「普図」という用語がある。これは「普通図柄」の略で、「普通電動役物(=電チューのこと)の抽選をしている図柄」という意味である。「小デジ(タル)」や「サブデジ(タル)」と呼ばれることもある(※特図=液晶=メインデジタルに対して付けられた呼称)。通常の台(デジパチ)には電チューは1個までなので、普図も1種類がほとんどである(※「一般電役」には電チューの数だけ普図を搭載できる)。液晶上で派手な展開を見せる「特図」と違い、かつては極めて地味な存在であったが…最近はこの「普図」を利用した演出を搭載する機種も続々登場。次回は、そんな最近のトレンドも含めた解説に移りたいと思う。<つづく>
今回はここまで! 次回もお楽しみに!!
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