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【パチスロ名機】そういえばエルビジョンって、ありましたねぇ【ネオマジックパルサー】

4号機 名機

※過去の「栄光なき名機たち」記事

チワッスあしのです!

パチスロ界に燦然と輝く名機たちの傍らでひっそりと咲く佳作を紹介するこちらの企画、今回は2003年に山佐さんがリリースした『ネオマジックパルサーXX』をご紹介します。

パルサーといえばリーチ目大量搭載のスタンダードなAタイプの印象が強いですが、4号機ではそれと平行し超絶名機『キングパルサー』とその後継機『キングパルサーエース』など、ストック機としてもいくつかリリースされています。

本機『ネオマジックパルサーXX』もそのひとつ。

大きな特徴として、演出用画面に有機ELを利用した「EL VISION(エルビジョン)」を搭載している点が挙げられますが、これに関しては初搭載機である『ネオプラネットXX』のほうで語られる事が多いでしょう。

とはいえ触れんわけにもいかんのでザックリ説明すると、これは透過型の表示機になっていて、筐体全面にガッツリ搭載することでそれまで不可能だった「リールにオーバーライドする形での演出表示」が可能になるぜという優れものでありました。

当時のテクノロジーの限界だったのか発色可能なのがひとつの色だけという致命的な欠点はあったものの、逆にそれが「最新なのに妙にレトロ」な感じがしてすこぶるかっこよく、また全面透過であることを利用した今までにない演出の見せ方も斬新でした。

のちにフルカラーの透過型全面液晶が普通に出てきたり、また5号機になってそもそもリール上に画像を表示しちゃダメになったり、あるいはそれをやるくらいならビデオリールのほうが結果的に安くつくれたりといった諸々の事情により活躍期間はごく短い間だけでしたが、そのクールかつ温かみのある色合いに見せられたひとは数知れず。

搭載機種としては前述の『ネオプラネットXX』と『ネオマジックパルサーXX』のほか『ネオファラオゼッツ』そして『ネオフルーツチャンス』が挙げられます。全部ネオってついてるのが特徴ですな。

ネオフルーツチャンスはおいとくとして、その他は全部名機。

ゆえに筆者は「エルビジョン」といえば「=面白い」みたいな感じでかなり好意的なイメージを持っていますし、実際大好きでした。

5号機 名機
4号機・山佐/2003年

機種としても面白かったんだぜ

はい、そんなエルビジョン搭載の本機『ネオマジックパルサーXX』ですが、機種の中身は「CZ付きのモード移行式ストック機」です。

ボーナスの獲得枚数はかなり多めの約500枚。

そういえばパルサーシリーズとしては初の大量獲得機でもあるんですね。

当時のストック機といえばの規定ゲーム数到達によるRT解除でボーナスになる機種が多かったんですが、こいつは「小役解除」もかなり重要で、その鍵となるのが「マジカル×10(10倍)ゾーン」なるCZ。

これは主に通常時のチェリーから突入するのですが、CZ状態が必ず告知されるわけではなく内部的に実はCZですみたいな状況もあり。

CZ滞在中は小役解除主体のゲーム性となり、さらに仕組みは省きますがチャンス目の出現率もアップすることから、見た目CZに入ってないのにチャンス目が連発するとそれだけで結構アツいぜみたいな感じになるという、なかなか面白いシステムが採用されていました。

んでこいつボーナス放出の際に前兆演出を伴うのですが、それが前述のエルビジョンをガッツリ利用してるほか、「押し順ナビ」や「パネル点滅」など筐体のギミックもフルに使って期待度をバンバン煽ってくるんで、打ってるだけで非常に楽しかった。

通常時だらだら打ってるところでチェリーを引き、なんもねーなと思ったところでチャンス目が連発、エルビジョンが騒がしくなったところでトドメの押し順ナビやパネル点灯が発生しボーナス告知! みたいなのがあると「だよね!」とひとりで喜んでたもんでした。

一応ビッグバンモードなる爆連モードを搭載してはいるのですがオマケ程度の突入率であり、それ以外の連チャンモードの性能も大したことないんですけども、さっき言った「マジカル10倍ゾーン」による自力解除およびボーナス獲得枚数の多さから、まあツボればちゃんと出るだけの足も持っておりつつ、どっちかというと時世に似合わぬマッタリ気味のゲーム性をしておったように思います。

4号機 名機

ただまァ吉宗とかがある2003年の大量獲得ストック機最盛期において、そっち系のマッタリ設計がスッと受け入れられるかというとそうでもなく。

エルビジョンはカッコいいし演出もすばらしいんだけども、なんかいまいちシックリこねぇなということで、ホールでの活躍期間はやや短命に終わった印象。

筆者は前兆の見せ方なんかはシナリオ管理のヤツよりこっちのが好きなんで全然打ってたんですけども、意外にも周りに「これが好きだった」というひとはあんまりおらず。

そういう意味では、企画のタイトルらしい「栄光なき名機たち」の代表な気がする機種です。

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(C)YAMASA

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