
チワッスあしのです。
パチンコやパチスロにまつわる素朴な疑問にザクザクと答えていくこちらの企画、今回のネタは「フリーズ演出ってプチュンばっかでいい加減ワンパターンよな?」というもの。
なるほど、これはちょっとおもしろい疑問ですな。
てかいつからかブラックアウトのことを「プチュン」って呼ぶようになりましたね。
とりあえずブラックアウトといえばミリゴですし、おそらくは初搭載もそのハズ。しかし少なくとも初代ときに「プチュン」というオノマトペはまだ市民権を得ていなかった気がしますね。
「プチュン」とか「プチュンじゃない」とか最初に言い始めたのは誰なのかしら。
というわけで調べてみたのですが、ネット上でブラックアウト時の擬音として「プチュン」が使われ始めたのは2009年頃。初出を探すのは困難ですが、一応見つけた中では2009年にツインエンジェル2のマイスロを埋める系のブログでの出現が最古でした。
当該ブログのアドレスを貼ることはしませんが、「プチュン」という文字を大きめのフォントにしてかなり目立たせています。ただ、プチュンそのものの説明はナシ。つまり読者が「プチュン」が何を意味するか知ってる前提での使用だったんで、それ以前から「プチュン」ってう言葉を、少なくともそのブログ主さんが使用してたのは確定だと思います。
その後も断続的に「プチュン」はネット上で使用されておりますが、その出現頻度がいきなり上がるのが13年~14年頃。この時一体なにがあったのかというとご存知「ミリオンゴッド-神々の系譜-ZEUS ver.」及び「アナザーゴッドハーデス‐奪われたZEUSver.‐」の稼働開始なんですな。
確かに筆者もミリゴ初代の頃とかは「プチュン」という表現は一切しておらず。そもそも筆者の耳にはあの音は「パオン」と聴こえておったので、系譜あたりで「プチュン」って表現とはじめて出会って「お前ら耳おかしいんかよ」と思ったのを覚えています。
まとめますと2009年頃から「プチュン」ということばが何を意味するか読者が知ってる前提で使ってるブログもあったにせよ、認知が一気に進んだのは「ZEUS」および「アナゴ」の時代あたりから、ということですな。
2002年に「ミリゴ」が生み出し世間に強烈なインパクトを与えた「ブラックアウト演出」が広く「プチュン」と呼ばれるまでにはおよそ11年~12年ほどの時間がかかってるわけで、まさしく「言葉に歴史あり」ですな。
バンドワゴン効果
さて今回の問いである「フリーズ演出ってプチュンばっかでいい加減ワンパターンよな?」に対応する解答なんですが、これは多分バンドワゴン効果が関係してくるんじゃねーかなと筆者は思っています。
バンドワゴンというのはパレードを先導するワゴン(車)のこと。
リオのサンバカーニバルみたいなパレードでは、先頭でペースを作って音を流す車が必ず走ってます。その音にあわせてみんなケツをプルプルさして踊り狂ってるわけですが、要は世間を踊らせる(流行をつくる)リーダーのことをそういうふうに呼びます。
これが意味するところは「流行ってるから踊ってる」のではなく「みんなが踊ってるから流行ってる」みたいな感じです。
例えばめちゃくちゃ不味いお菓子があったとしても、芸能人がみんなそれを食っててトーク番組で「みんな食ってますよ!」っていえば売上が伸びる、ということ。つまり「良い悪い」に関係なく「みんな食べてるから安心」って思っちゃうんですね。
パチスロの演出を作ってる人と話したことが幾度かありますが、みなさんかなりいろいろ考え、めちゃくちゃ計算して開発に取り組んでらっしゃいます。
ディレクターともなると責任も重いですし、ストレスで胃に穴があきそうになることもるでしょう。
そんな時、眼の前を先導して走るバンドワゴンがあったら思わずついていきたくなるのもわかります。
つまり「プチュンはみんな搭載してるから安心な演出」なんすね。
もちろん「群予告」とか「復活演出」とかもこれに当たるんですけども、「プチュン」に関しては脈略のなさと搭載機種数の多さのバランスが取れてないという点においてバンドワゴン効果をかなり強く感じます。
もちろん「プチュン」自体がすげーよく出来ており脳汁がブワッとでるのは大前提なんですけど、にしたってもっといろんな見せ方があるじゃんと思っちゃいますよね。
ノンノンノン。フリーズなんかプレミア演出のなかでも一番の見せ場くらいありますしSNSで拡散されまくるのが間違いないので、逆に変な冒険できないんです。しくじるのがおっかなすぎて、右へ倣えするしかないんですね。ザッツ・バンドワゴン!
というわけで、「フリーズ演出ってプチュンばっかでいい加減ワンパターンよな?」の解答がこちら。
「開発者さんだって人間なんだからしかたないよね」です!
以上!
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