チワッスあしのです!
パチスロ界に燦然と輝く名機たちの傍らでひっそりと咲く佳作たちを紹介するこの企画。
今回は2012年に山佐さんがリリースした問題作(?)『キュロゴス2』について。
初代『キュロゴス』と言えばまだパチスロに液晶が搭載されてから間もない頃にリリースされたA400タイプのマシンであり、スゴロクをモチーフにした演出群の斬新性がパチスロという遊技を一段上に推し進めたといっても過言ではない名機であります。
実際初代のファンは非常に多く、筆者の回りにも「キュロゴス」の復活・リメイクを求める声というのはありましたし、ホントにそれが出るぞ、というニュースを耳にしたときは小躍りして喜んだいう人もいたとかいなかったとか。
多分そういう人は実際にホールで打って漏れなく全員こう言ったと思うんですよね。
「コレジャナイ!」と。
むしろ究極Vモンキーやんけ
スペック的にはボーナス非搭載(プレミアムボーナス的なのはあるけど無視)の、ARTで出玉を積むタイプです。
まあ2012年発売なのでART機であること自体は全然いいんですが、問題はその組み方であって、たとえばそのARTが「規定ゲーム消化」で入る「前兆ステージ」を経由して突入する方式であり、かつセットの継続率がテーブルで管理されておるなど、随所に『モンキーターン』の遺伝子が注入されまくっておるのが打ってるそばからビンビンに伝わってくるものでありました。
はい、実はこれ今も残る山佐さんのデジタルガイドブックに「モンキースペック」を標榜しておる旨がバッチリ綴られておることからもわかるように、明確に『モンキーターン』ライクな機種として作られたらしいんですな。
うんうん、これが出たタイミングは『モンキーターン』が超絶名機の代表機として燦然と輝いていた頃なんで、それはそれで良き。
全然問題ない。
でもね、それならそれで見せ方でなんとかしようみたいなのもあると思うんですけども、やっぱ頭に「モンキースペック」というのがあると他の部分もそっちに寄せざるを得なかったのか、モンキー感がやや行き過ぎでして、「ちょっと、まんまじゃないのこれ!」みたいな気分になるくらいに打感がクリソツだったのが痛かった。
なので初代キュロゴスの影を追い求めてワクワクしながら初日に並んだ人の中には「キュロゴスを打とうと思ったらモンキーに座ってた」みたいな意見もやっぱあったと思いますし、実際に筆者の回りにはこの台を「モンキュロゴス」と呼んでるヤツもいました。
まあ確かにキュロゴスっぽい部分もあるしサイコロも使うんですけども、なんとなく「ああこれキュロゴスだなぁ」とその残り香を吸い込んだところで、江戸川の水面を走る波多野の顔がチラついてきちゃってどうしようもなかった。
だって『モンキーターン』めっちゃ面白かったんだもん。
まあそういうのがあって、『キュロゴス2』の稼働期間は割りと短めで終わってしまった模様。
そりゃみんなコレ打ってウズっときたら移動してモンキー打つもんね。
あ、ちなみに筆者、コイツで「1日に2回フリーズ引いてしかも負けた」事があります。
これは機械というよりも完全に筆者のアームの問題ですが、実は筆者にはこれと同じ不名誉な記録を持ってるのが他に2機種あって、ひとつが同じ山佐さんの『天下布武2』と、それとオリンピアさんの『ドラゴノーツ~ザ・レゾナンス~』であります。
だからなんだって話なんですけども、そういう意味ではこの機種達の思い出は脳みそのかなり奥深い部分にガチッと刻まれてます。
もちろん苦い思い出としてですけども。
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