※過去の「栄光なき名機たち」記事
チワッスあしのです!
2004年にロデオが世に送り出した『ガメラHGV』。
HGVが「ハイグレードビジョン」の略である事からも分かるように、特徴としてはドーナツビジョンを利用したド派手な演出でありました。
んでコイツにかんしてはスペックを語る前に、親機がどんな台だったかを少々入れとく必要があります。
そもそも2000年にリリースされた『ガメラ』はフラグシフトを使ったA-700タイプの超名機でした。
ゲームとして面白かったのもありますがスペックが激甘だったことでも大人気となり、こればっか打ってたぜという方ももしかしたら読者さんの中にもおられるやもしれませんな。
んでその『ガメラ』と当該機の間には『オオガメラ』という機種もあり。単純に初代の液晶が大型化しただけのマシンでしたが、この存在により『HGV』はちょっとしたアオリを食らう事になります。
つまり、オオガメラがガメラのデカ画面版で中身が変わらなかったんだから、ハイグレードビジョンも同じく、単に高画質版のガメラなんだろうな、と。
そういう風に勝手に解釈した人が相当数いたようであります。てか筆者もそうだったんですけども、蓋を開けてみりゃ「ぜんぜん違うマシン」だったわけで。
4号機・ロデオ/2004年
おいおい、ストック機かよ…!
『HGV』と初代の最も大きな違い。
それは「サイレントストック機」になっていた事でした。
まあ他にもリール配列を含め違いはいっぱいあるんですけども、多くの相違点はこの仕様変化に引っ張られる形で発生していると考えられます。
当時のロデオのストック機といえば『旋風の用心棒』『ジェットセットラジオ』みたいにATを絡めるスタイルが多かったんですけども、当該機はそういうのは一切なし。
純ハズレでRT解除抽選およびモード移行抽選が行われるタイプです。
やや独特なのが滞在モードによって変化するのが解除率や移行率じゃなくて「純ハズレ」自体の発生率だった点。
モード移行の契機は純ハズレ成立以外にも規定回数の小役連などがあるため、普段はめったに出ない純ハズレが連続して出たら「あら、高確率モードに行ったかな?」とワクワクできる仕様でした。
ただまあこの「高確率モード」は長い目で見るとボーナス確定モードではあるのですがループ率は40%しかなく、システム的な恩恵がヌルい割に通常時には「解除抽選に無駄な移行先が一個ある」という感じがしちゃうという「負の側面」が色濃く匂い立つものであり、はっきりいって不評でありました。
俺たちが打ちたいガメラはこれじゃないんだ! という怨嗟のうめきが、導入初日のガメラのシマからは聞こえてきたとか来なかったとか。
まあ当時は何でもかんでもストック化してる時期で、そうしないと機械が売れねぇしユーザーも打たねぇという状況ではあったんで、別にガメラが悪いわけじゃないんですけどもね。
その後のガメラ
5号機時代には2010年に一発だけロデオ謹製『ガメラZS』がリリースされたましたがその後、かの大怪獣はどっかの海底で眠りこけたように沈黙を続けていました。
このまま消えていくのか亀よと誰しも諦めかけた2021年、サミーの名機復刻プロジェクトである「サミークラシック」シリーズとして突如リリースが決定したのがご存知『パチスロガメラ』ですな。
なんと10年ぶりの新作です。
初代からすると21年ぶり。
『パチスロガメラ』も評価が分かれる部分があって好き嫌いがハッキリしまくってた機種でしたが、個人的にはかなり面白かった。
「サミークラシック」シリーズ自体がおっさんホイホイ極まりない機種で、当時を偲ぶオヤジ達が一本釣りされて当然であり、コレ若い人にはあんまりピンとこねーだろうなぁと思いながらも、ああなんだよマジですげえ懐かしいじゃんと、これまた20年ぶりくらいにスマホで『くず』の『ムーンライト』を聴きながら打つと、青春時代にタイムスリップした気になって泣きそうになりました。
アレはマジでジジイにとってのパチスロドラッグであります
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