
あのメーカーは今!?⑨ JPS
はじめに
虚心坦懐の「あのメーカーは今!?」、第9回。
5号機初期の暗黒時代にバトルモードという名の純増+1.8枚のARTを搭載し大ヒットした「2027」。

この機種のARTは、ボーナス成立によって始まり、ボーナスを揃えることで終了するものであり、「ボーナスは成立したゲームで揃える」という型式試験時の規則を逆手に取ったものであった。まさに天才的発想。こうして、JPSの名は、当時のパチスロユーザーなら、誰もが知りうるメーカーとなった。しかし、最近は、全く耳にしなくなりましたね。
今回は、そんなJPSに焦点を当てていきたいと思います。
「業界初搭載の仕様」を積極的に手がけたJPS
2005年。「ウルトラ200X2」でパチスロ業界に初参入…するも全くの鳴かず飛ばずで、虚心も機種の写真すら目にしたことがありません(笑)。
気を取り直して翌2006年、多数の1枚役を利用することで演出中RTに突入させることが可能となった「ナースウィッチ小麦ちゃんマジカルて」を発表します。

虚心は結構この台の高設定を打てたのですが、設定6の機械割でも106%とかなりキツい印象でした。
その後も完全告知の沖スロ「ウイニングレッド-30」、タツノコプロとのタイアップ機「新造人間キャシャーン」、5号機初の天井RT機能を搭載した「ホークⅢ」を発表。そして、世界観が抜群に面白く筆者が2027の次によく打った「ダイナマイトマン」が爆誕しました。変態ボーナス中の曲と映像はインパクト絶大だったな(笑)。
さらに、5号機初の差枚数管理型ARTを搭載した「アストロ球団」を発表。

この時点でJPSの開発力と発想力には脱帽でした。因みに「アストロ球団」には無限ARTの攻略ネタも存在していました……。
そして2007年、遂に伝説の名機「2027」が登場。バトルモードの継続率は70~95%で、プレミアフラグの赤7揃いからなら95%継続が確定しました。この機種が登場した当時、知人店長は「このスペックで北斗なら覇権だったのになぁ」とつぶやいていたのですが、「2027」でも十分覇権獲ったでしょ!その後、最大継続率98%の荒波仕様にした「2027X」も発表されました。

翌年に登場した「シュート!」はART1セットで1枚しかコインが増えない、知人店長が言うところの「へたれ台」でした。その後、「2027Ⅱ」は押し順になり、スペック面でも前作より甘くなり、設置こそ伸びたものの前作ほど勢いはありませんでした。
そうして、「クイーンズブレイド」シリーズや「ドリームジャンボ」シリーズなどを発表します。

が、ヒットには恵まれず、2015年に加盟していた遊技場メダル自動補給装置工業会と日本電動式遊技機工業協同組合を脱退し、「パチスロ事業を廃止した」と報道されました。
しかし!2017年に「ドリームジャンボ~あの興奮をもう一度~」を発表して、これ以降、「オリスロ」と呼ばれるホール企業に向けたプライベートブランドマシン(PB機)の開発・販売を主流とするようになりました。
6号機となった昨今でも、PB機なので目にすることは少ないですが、「S2027DB」「大花満」「ジャベリン」といった機種を発表しています。
まとめ
5号機時代の一時代を作った「2027」。独自のストーリーを含めて、素晴らしいデキでしたよね。高設定も、よく使われていたため、当時かなり打ちました。でも、やっぱり「ダイナマイトマン」の方が、印象強かったですね。
後継機…さすがに、出るないだろうなあ~(笑)。
(C)TRADE/JPS