
こういうのがいいんだよ!
20年前の初代エヴァをつい最近のことのように語るパチンコライタージャイロが珍しくパチンコではなくスロットの新台について語るコラムです。
遅ればせながらスロットエヴァンゲリオンのBT機「LBパチスロ ヱヴァンゲリヲン ~約束の扉~」を初打ちした。
結論から言うとマジで面白かったし、これはぜひスロット初心者の方にもおすすめしたい。
この間の収録で初めて打ってみたこちらのエヴァ。新ハナビを打つつもりだったが空席がなく困っていたら、なんと新台のエヴァがたまたま空いたタイミングだったので滑り込んだ次第だ。まさかエヴァが打てると思っておらず何も調べていない状態だったので、あえてそのまま初打ちを楽しんだ。これが本当に面白かった。
もともと、私は今のスマスロAT機をあまり積極的に打とうと思えない。よく言われている爆裂投資だとか大負けのリスクが高い云々の前に「よくわからない」のだ。下手なところで捨てたら損するかも? 冷遇ってなに? 当りは終わったけどもうやめていいの? と、?なことだらけでそのたびにいちいち調べるのも煩わしく手が出ない。打つために調べないといけないことが多すぎるんだよな。しかもその調べないといけない内容は機種ごとに異なるのだ。パチンコなんて皮一枚剥げばどれも同じで荒いか荒くないか程度の差しかないのにな。
スロットコーナーのメインであるスマスロAT機に上記理由で手を出すのがおっくうになり、打つ機会が少なくなるとスロット熱も冷めるのだ。以前はよく空き時間や休みの日にスロットで遊んでいたが、今のATは本当に打つハードルが高く感じる。よってプライベートではホールへの足も遠のいている。
ならプライベートでもスロじゃなくパチを打てばいいと思うかもしれないが、もしパチを打って出ちゃうと「収録でやれ」って気持ちになるし、爆死するとそれはそれで「収録でやれ」って気持ちになるんだ。カメラを回さずに打ったら出現した「素材」がもったいなく思えてしまうんだ。
知ったことかと思うだろうけど結構精神にクルのよこれw
5号機を再現しつつしっかりプラスアルファされた理想的な復刻版
エヴァに話を戻そう。
打ってみると、まるでかつて熱中した「初代エヴァ」のような打感で懐かしさがこみあげ、当時の思い出が頭を駆け巡った。
最初期の5号機はとにかく評判が悪かった。ストックの禁止、厳しい短期出玉規制、テーブル制御の禁止などなどとんでもない締め付けを受け、さらに4号機がまだ打てたんだから人気が出なくて当然である。
設定状況的には自分の知る限りではスロ史上最も良かったはずなんだが、最も客付きが悪かった。4号機の名だたる名機がまだ経過措置期間で現役だった時代に爆発力で明らかに劣る5号機は見向きもされなかったのだ。
しかしホールとしては4号機撤去後の未来を考えると5号機にも客をつけたいので5号機に高設定をバンバン投入していた。そのため高設定が多数入っているのに客付きが悪くライバルが居ないという激アマの状況が各地で発生し、当時の私ですら5号機初期はスロットで勝てていた。そしてこの頃よく打っていた機種がパロットを除けば初の5号機となった初代エヴァだった。
ビッグのフラグが3つ(揃う絵柄は違うが性能は同じ)、設定6でもそれぞれのフラグは1/1000以下、と見た目に重く見えたのも敬遠されていた理由かもしれない。設定1の3色のビッグの確率はそれぞれ約1/1337で合算約1/452、設定6でも約1/1074で3種合算で約1/358である。まるで大量獲得機のような確率だがビッグ枚数は約350枚と当時のA400よりも少ない。4号機が残っている中で人気がでるはずもないようなスペックに見えた。
ただしその分コイン持ちがすこぶる良く、設定1で千円あたり約45.5G、設定6で約52.6Gと、30回るか回らないかくらいがスタンダードだった4号機と比べると1.5倍以上も回るのだ。このコイン持ちには衝撃を受けたね。
自分も打つ前はフラグの重さに敬遠していた。初打ちしたのは当時よくあった5号機コーナー高設定的なことを謳っていたホールで、設定があるなら打ってみるかと触れてみたのがきっかけだった。そしたらコイン持ちが抜群! 当時のストック機に辟易としてたこともあり、純粋なノーマルタイプで遊びやすいこの機種は打ちやすく、パチマガのデータ取りの仕事後にもよく打っていた。
赤7狙いの1確目も気持ちいいが、特に印象的だったのがチェリーの存在。4号機までのノーマルは左にチェリーが止まったらボーナス否定だった。4号機は小役重複がないからね。
まあエヴァにも小役重複はないのだが、エヴァは左にチェリーが止まったらむしろチャンスで「右でチェリーを否定したらリーチ目」だったのだ。

詳しい事は上の画像を見てもらうとわかるが、実際のチェリーは右リールで入賞しており、左リールのチェリーはチェリーorボーナスで停止する小役ハズレ目なのだ。ボーナスといっしょに小役の払出があってはいけないという5号機の規則により4号機のセオリーだった7の上下にチェリーという配列が出来なくなり、アイムジャグラーの黒BARのようにボーナス図柄ではないが目立つ図柄のそばにチェリーを置くのが主流になっていた5号機において、この規制を回避しつつゲーム性も高めるという天才の発想で作られていたのですよ。
そしてこのチェリーの仕組みは今回も健在だ。よって左でチェリーが出たからってスライド打ちしたら右でチェリーを取りこぼすw
そして忘れてはいけない点として本機はただのノーマルではなくBT(ボーナストリガー)機なわけだがこのBTがたいして強いフラグではないのもいい。このBTがLTのような出玉トリガーになってると、ここを引けるかどうかの勝負になってしまうからな。あくまで5号機エヴァの枚数を再現するために使われている程度で、でも低確率でBIGがループするワクワク感もあり、ちょうど良い感じだ。
エヴァと言えばの次回予告がカスタムできるのもいい。パチンコのエヴァの次回予告はクソ強いが、スロットエヴァの次回予告ってリプでもベルでも発生したもんよ。レバオンで「予告」が出現し、第1停止でムービーが止まったらリプ、第2で止まったらベル、最後まで続けば連続演出に発展とか、対応役を詳しくは覚えてはいないがそんな感じ。
で、その次回予告を初代のリプやベルでも出てくるバランスにするか、つよつよの次回予告にするかをカスタムで設定できるのもたまらんね。もちろん初代ver.で遊んだわ。
グラフを見てもTHEノーマルタイプって感じで打ちやすそうだし、ホール的にもパチンコのエヴァと紐づけていろいろやれそうだし、今後が楽しみな1台だ。
スロットがわからないけどやってみたい人のデビュー機種にもオススメ。ボーナス中じゃなければいつヤメても問題ないぞ!
色々書いてたら打ちたくなってきた。今から打ちに行こうかな。