パチ&スロメーカーの商売は特殊すぎる
チワッスあしのです。
パチンコ・パチスロにまつわるいろんな疑問をバッサバッサと切り捨てて無理やり答えを出してゆくこちらの企画、今回のネタは「パチンコ&パチスロメーカーって、もはや一年に1回でもヒット機種出せば上出来だよな?」というもの。
たしかに、ヒット作自体がそうやすやすと出る時代じゃないですもんね。
例えばパチスロで最も売れた機種は2003年の初代北斗ですが、これが確か最終62万台だっけ。検定切れ及びSEの発売が2006年でその時の営業所(ホール)数が警察庁の発表ベースで14,674店。
単純計算で1店舗あたり平均42台くらい買ってるわけです。
翻って現在ですが、同じく警察庁発表の2023年末時点での営業所数は7083店。およそ半減しており、いま62万台のヒット作を出すには1店舗あたり87台買わないといけない計算になりますね! はい無理!
もちろん店舗数の減少に伴って「ヒット」の目安や敷居自体は下がってます。
例えば今だと初回で2万台出せば「相当気合入ってんな」ってなりますし、完売したとなれば「すげえ!おめでとう!」みたいな空気になるわけで、殆どの機種は初回1万とか頑張って1万5千。当然それより少ない機種もたくさんある。
ただ、新台自体の本数は増えてるんで、もしかしたら販売総数自体はそこまで変わらないのかも。
そう考えると大変なのはホールで、昔より寿命が短くて高い機種を頻繁に購入しないといけないし、それ使って回収したら怒られるという、昔に比べるとなかなかやりづらいビジネスになってんじゃないかなぁと思いますな。
そもそもですけども、パチンコ・パチスロメーカーの仕事というのは世間的にみてもかなり特殊です。
製品の仕様自体が法律で縛られており、かつその内容がコロコロ変わる。
さらにホールで動かしてもよい機械ですよというお墨付きに有効期限までついてるので、必然的に「ひとつの商材を長期間売る」よりも「次々と新しい商材を売る」というビジネスモデルになっちゃう。
「北斗」みたいなのは特例も特例で、とにかく初回生産分が完売するものをどんどんに出していく、というのが基調になっていくわけですし、多分メーカーの販売計画もそんな感じになってるはず。
だって何がヒットするか分からない以上、発売してみるまで増産云々は分からず、ハナからそれを計画に入れてる訳ないんだから。
したがって冒頭の問いである「メーカーって、もはや一年に1回でもヒット機種出せば上出来だよな?」について答えを出すとするなら「ヒットせずとも一杯出せばOK」というなんとも言えねぇものになります。
うーん世知辛い。
とはいえ、メーカーさんも「初回分だけはければいいや」なんて気持ちで作品を作ってる訳ではなく、毎作品全力投球で、魂の一作として世に送り出しています。
ディレクターにインタビューした経験も何度かありますが、マジで全員そう。いい加減な気持ちで作ってる人なんか誰もいないわけです。
「売れればいいな」「ヒットしてほしいな」と思いながらちゃんと開発してるんですけども、あくまで仕組みとしてそうなってるという話ですゆえ、誤解なきようお願いします。
はい、本日は以上!
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