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【パチスロ】「有利区間」は誰が何のために作ったのか? パチスロ規制の歴史を紐解く!

【パチスロ】「有利区間」は誰が何のために作ったのか? パチスロ規制の歴史を紐解く!

過去の「ジェイさんコラム」はコチラ

皆さん、こんにちは!ジェイさん@発信する遊技機クリエーターです。

現行の6号機ではノーマルタイプを除く多くの機種で「有利区間」が搭載されています。しかし、実は「有利区間」や「AT(指示機能)」といった言葉は、6号機の遊技機規則には一言も登場しません。

では、なぜ「有利区間」という概念が生まれたのか? その背景をパチスロの歴史とともに紐解いていきます。

ストック機全盛の4号機時代

話は4号機時代、ストック機が全盛だった頃に遡ります。ストック機とはリアルボーナス(以下、リアボ)を内部的にストックし、任意のタイミングで放出するタイプの機種です。

現在のノーマル機(例:ジャグラー)では、ボーナスの連チャンは完全に打ち手のヒキ次第です。しかし、ストック機では、特定の条件を満たすことで1G連が発生したり、天国モードに移行すれば128G以内に必ず当たるといったゲーム仕様が可能でした。これは、現在のAT機の恩恵をリアボで実現していた形と言えます。

当時爆発的な人気を誇った『北斗の拳』や『吉宗』も、ストック機として登場しました。4号機最大のヒット仕様といえる北斗のバトルボーナスも、リアボのストック放出を利用して実現していたのです。

しかし、リアボの意図的な連チャンにより、射幸性は極端に高まりました。たとえば、711枚のBIGが1G連したり、130枚のREGが20連・30連と続く仕様です。加えて、リアボは1枚掛けで15枚の払い出しが可能であったため、実質的に純増14枚で2000枚、3000枚があっという間に出る状況が生まれていたのです。

5号機でのストック機封じ──規制強化へ

この高射幸性を問題視した5号機規則での規制改正では、4号機から5号機への移行では「ストック機封じ」が大きな目玉となりました。

単純なボーナスのストックと放出だけでなく、これらを実装可能とした技術をことごとく封じる改正となりました。たとえば「リプレイの取りこぼし禁止」「1つのフラグでの複数のリール制御の禁止」など、ノーマル機にも大きな影響を与える改正となったのです。

これらは規則で縛られたため、この緩和は規則改正なしには不可能となったのです。

新時代の幕開け──AT機の台頭

5号機の序盤は暗黒期を迎えましたが、これを打開したのが「ART機」、そして「AT機」の登場でした。

ART機として登場した『交響詩篇エウレカセブン』や『モンキーターン』、AT機として登場した『バジリスク~甲賀忍法帖~絆』や『モンスターハンター月下雷鳴』などでは、AT(指示機能)を用いた4号機にはない新たなゲーム性が生まれ、多くのプレイヤーから支持を得ました。

6号機前夜──「有利区間」の導入

しかし、歴史は繰り返すもので、AT機の射幸性も徐々に上昇していきました。もしこのまま放置されれば、4号機時代のように「AT機そのものの封印」という事態が予想されました。

そんな中で登場したのが、5.9号機で導入された「有利区間」です。有利区間の目的は、業界団体が自主的に射幸性を規制し、AT仕様を6号機以降にも存続させることでした。

結果として6号機への移行時は、遊技機規則に「ストック機封じ」のようなAT機への規制は直接的に盛り込まれませんでした。実際に遊技機規則を確認すると、「AT(指示機能)」や「有利区間」に関する記述は一切ないのです。

つまり、AT機に関するルールは、実質的に業界団体の裁量に委ねられた形となりました。このため、規則改正を待つことなく、6号機規則のままスマスロのような進化したゲーム性が実現したのです。

まとめ

このような経緯で生まれた「有利区間」という概念は、規則改正なしに同じ6号機規則のままで、現在のスマスロのようなゲーム性まで発展させることを可能にしました。

パチスロの歴史は、常に世論や規制との戦いの中で新しい遊技性を模索してきた歴史でもあります。「有利区間」はその中で生まれた、パチスロメーカー各社による業界団体の一つの『知恵』だったのです。


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