※過去の「栄光なき名機たち」記事
チワッスあしのです!
パチスロ界に燦然と輝く名機達。
その星の下に咲く名もなき野花達を振り返るこちらのコラム。
今回は2004年にタイヨーがぶっ放した問題作を振り返りましょう。
その名も「ヒャクマントン」。
この時期のタイヨーといえば「ハローサンタ」とか「タイヨーボウリング」とかが有名(?)ですけども、この「ヒャクマントン」はひときわ異彩を放つ迷機として知られています。
4号機・タイヨー/2004年
中身はプチ吉宗だった
コイツは規定G数到達でのRT解除がメインのサイレントストック機でした。
RTテーブルは連チャンモードと通常モード2種を搭載、さらに通常モードには次回BIGとREGで2本のテーブル有り。
そしてRTの最大G数は1280と、まあざっくりいうとプチ吉宗みたいな感じでありました。
特殊なシステムとしてはリプ連によるRTの短縮抽選というのがありますが、この辺はタイヨーの代表作である「ハローサンタ」の逆をとった感じですな(ハローサンタはハズレ連でボーナス放出)。
またBIGはBタイプで最大599枚獲得。
ただ「ベンチャーシステム」という謎システムを採用しており、これが曲者であった。
深く説明すると長くなるんでざっくり「逆押しで確実に15枚役奪取」「順押すると1/8でジャックイン」というものなんだけども、オール逆押しで375枚獲得。
逆にオール順押しで全部はずすと0枚も見えるというまさに狂気のシステムだった。
なんでこんなシステムにしたのかはよくわからんのですが、タイヨーっぽいといえばタイヨーっぽいので当時も「タイヨーっぽいな」と飲み込んだ記憶があります。
が、システム的なところはこの機種に関してはどうでもよく(またかよ)、問題作とされたのは演出内容でございました。
狂気の演出
これ、YouTubeなどに動画があるはずなので知らん人はぜひ見て欲しいのですが、テーマは「パクリ」であります。
タイヨーはのちに色んな機種の告知をこれでもかと詰め込んだパクリの金字塔「コクッチー」をリリースして世間を「アッ」と言わせましたが、この機種ですでにその片鱗が見えており、んでこっちは告知だけじゃなくて、演出のフローやらまで、これでもかと有名機種の要素が詰め込まれており、かなり笑えました。
パクリ元は誰がどうみても「吉宗」および「シェイク」なんですが「いくぞー! イーチ! ニー! サーン! ダー!」等もあり。
要するに節操なくパクってます。
これを「オイオイ駄目だよ」と思うか「いいぞもっとやれ」と思うかは受け手次第ですが、後者にとっては「非常に笑える機種」として愛されていた模様。
かくいう俺も初打ちで「面白い!」となったのを覚えています。
次いったらもう撤去されてましたけども。
ちなみに「ヒャクマントン」を生み出したタイヨーはセガサミーグループのタイヨーエレックとは全く無関係の会社なので注意。
タイヨーは5号機に入っても「科学忍者隊ガッチャマン」「パチスロ一騎当千」「ハイサイ超特急ターボ」「コクッチー」など数々の快作・奇作をコンスタントに生み出し続けていましたが、コアなファンに惜しまれつつ、残念ながら消滅となった模様です。
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