※過去の「栄光なき名機たち」記事
チワッス、あしのです!
パチスロ界に燦然と輝く名機の傍らでひっそりと咲く佳作を紹介するこちらの企画、今回は2003年の4.5号機「タイヨーボウリング」について。
メーカーは今はなきタイヨーさんで、「ハローサンタ」とか「ヒャクマントン」とかそんなに離れてない時期の機種ですな。
んでその「タイヨーボウリング」にはおよそ半年違いでリリースされた別バージョンがあり、機種名を「タイヨーボウリングS」と言います。
別バージョン、って言い方をするとまるで裏モノみたいなんですけどそうじゃなく、ちゃんと型式試験で適合を受けた「正式なバージョン違い」なので注意。
出荷数は極わずかだったそうで筆者は打ったことないんですけど、バージョン違いのほうは爆発力がかなり高められていたらしく、ありのままにに申しますと裏モノ臭い挙動だったそうで。
それに乗じてかどうかは知りませんが、市場に存在したものの多くが裏モノ化してたとか、そういうキナ臭い話も残っています。
今となってはそれらがほんとに裏モノ化してたのか、あるいはSの正式な挙動として裏モノ臭かっただけなのかはちょっと分からんのですが、何にせよこの辺の雰囲気はいかにもタイヨーらしい話だなと思います。
なおタイヨーはこの翌年「ハローサンタ」のバージョン違いをリリース、そっちはもはや正式名称からして「ハローサンタ マシンガンバージョン」という、明らかに裏モノを意識したものとなっており、素敵でした。
タイヨー/4号機/2003年
謎に炸裂する台だった
んでSじゃないほうの「タイヨーボウリング」ですが、これはざっくり「ショータイム」なるボーナス放出高確率モードを備えたストック機でした。
尖ってるのが「スーパーショータイム」という、滅多なことでは突入しないけど一回入るとほぼ終日高確率状態がループするという怪しげな機能を搭載していた事。
「ペガッパ」のスーパーペガッパモードみたいな「絶対入らないヤツ」だったらまだ何となく腹落ちするんですが、スーパーショウタイムは超ざっくり「10ゲームくらいごとに行われるモード移行抽選で1/32768を射止めればOK」というもので、朝イチに入ることがあっても別におかしくはない数字だったんですね。
つまり日本で何台かは朝から炸裂しっぱなしで何万枚か出たことがあったでしょうし、言い換えるならSじゃなくてもそもそも裏モノ臭い挙動をするケースがあったと(笑)。
んでそういうイメージがあるのも手伝って爆裂機のイメージが強めなんですが、実際に打ってみると結構厳しい台でして、少なくとも筆者は「どうやって勝つんだよ」と思ってました。
面白くて打ってましたけど、勝てた印象は全く無いです。
「6がエクストラ設定」になっておりスペックだけみると甘そうに見えるんですけどね。
実際に我々が打つ設定なんか圧倒的に1なわけで、そうなると肝心のショータイムにも入らないしボーナスも来ないし連チャンもしない。
結局甘く使わなかったホールが悪いという話になっちゃうんですけども、スーパーショータイムを含めて面白げな仕掛けがある機種だったんですが、とりあえず全然当たらねぇという意味では凡百のストック機とそんなに変わらない評価をしてる方が多いんじゃないかと思います。
演出の出来とか結構良かったんですけどね。なんかボウリングがモチーフなのにBGMがちょっとダンスミュージック調でかっちょよかったですし。
「勝てねぇけど好きだった機種」としては、筆者の中では結構上位だったりします。