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チワッスあしのです。
先週までは数あるパチスロのなかでも普段はなかなかスポットが当たらない隠れた佳作を紹介してましたが、果たして何が隠れてて何が隠れてないのかわからなくなってきたのでちょびっと方向性を変更。
今週からはストレートに、みんなが大好きだった青春の名機たちについて書いてゆきたいと思います。
というわけで再スタート一発目なんですが、これはもうやっぱ「キングパルサー」(以下・キンパル)なんじゃないかと思います。
名機オブ名機。泣く子も黙るレジェンド超人台です。
とりあえずどんな台かザックリ見てみましょう。
 山佐/4号機/2001年
山佐/4号機/2001年
ちゃんとやればちゃんと勝てた
【キングパルサーはこんな台】
2001年11月発売。出荷台数約10万台。
スーパーリノに続く山佐謹製サイレントストック搭載機の第二弾で、特徴的な大型ドットマトリクスを用いた「ボーナスの放出前兆演出」はこの機種で初搭載。
RTテーブルの特徴や小役解除のアイデアなど、後の世のパチスロのゲーム性にとてつもない影響を与えた名機。
設定変更でストックが1個しか消えないことから「スーパーリノ」とは異なりハマり台の宵越し狙いも有効で、いわゆる「ハイエナ戦法」が大流行するきっかにもなったことで知られる。
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2000年くらいからパチスロを打ってた人で、キンパルを打ったことないというのはまず居ないと思います。
また、どんな機種でもアンチはいて当然な気がしますが、この機種はなぜだかそういうのがあんまり存在せず、「キンパルは嫌いだった」みたいな人にはオレはついぞ会ったことがありません。
理由は良くわからないんですけど、単純に面白かったのと、それからたぶんアンチの声を優しく包み込むほど世界観が可愛かったのと、あとはやっぱり、何だかんだみんな美味しい思いをしたことがあるからなんじゃないかなぁと思います。
そう、キンパルはとにかく勝ちやすかったのです。
これは「4号機はむちゃくちゃ勝てた」みたいなよくある美化された昔話じゃなくて、当時ちゃんと打ってた人の勝率は、たぶんマジで8割を超えるくらいはあったんじゃないかと思います。
んなバカな、ホールはどこから利益を取るんだよと思うかもしれませんが、勿論これにはからくりがありました。
 
はい、単純に当時は「ちゃんと打ってた人」というのが今ほど多くなかったんですね。
お年寄りはもちろん、若いプレイヤーですらパチスロの中身をあんまり理解してない人が大勢いて、ちょっとした暇つぶしにパチンコ感覚でスッと5千円使って帰っちゃうとか、そういう例がいっぱいあったわけです。
当時、ATで天井という概念が現れたと思いきやスーパーリノでRTテーブルって考え方がいきなり出てきたところでして、そこにしっかりついていった「ちゃんと打ってる人」というのは、最初はそんなに多くなかったのです。
しかも当時はパチスロブームが徐々に来てる頃だったんで、ちゃんと打てる人の数が増えるのと同時に「ちゃんと打ってない人」の数も増えるから、全体のレベルがそんなにいきなりは高くならなかったんですね。
特に田舎の過疎店とかにいけば行くほどね。
常連のおじいちゃんとかが最初に触るパチスロがキンパルだったりするわけで、フラッと寄ったホールにびっくりするくらい美味しいゲーム数の台とかがポロッと落ちてたりした原因が多分それなんですよ。
だからちゃんと打ってれば勝率8割くらいあった、というのもあながち大げさじゃなくて、少なくともオレは生涯通じて一番勝ったのは間違いなくこの機種でしたし、まわりにそういう人っていっぱいいますもんね。
今だと同じような機種を出しても誰も回さないから多分無理。スマスロ版のキングパルサーにストックが関係ないボーナスループが付いたりしてるのはそういうことでなんですね。
オレも若い人に4号機の思い出を語ることなどが極々稀にありますけど、基本的には負けエピソードばっかり語ります。だって実際に負けまくってるから。
が、キンパルだけはマジで勝てたんで、そこだけはちゃんと「4号機は甘い部分もあったよ」と伝えることにしてます。
あとは小役落ちでの設定判別が効く機械もね。そのくらいです。
意外と激辛でしたからね4号機。今思い出してもムカつく機種がいっぱい有りましたけども、そんな記憶の中でキンパルだけは、ニコニコほほえみながら可愛い鳴き声でボーナスを告知してくれてます。