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一撃万枚が見えるとんでもない爆裂機【鬼の城編】

※過去の「栄光なき名機たち」記事はコチラ!

今回の栄光なき名機はメーシーの5号機『鬼の城』(2013年)です。

時期が時期なのでAT機でも全然アレだったハズなのですがこいつはART機。

従って純増はこの時期の機種としてはやや控えめな2.2枚。

さらにボーナスは非搭載という機種でした。

メチャクチャ面白かった上に話題性もグンバツだったのでもっとゴリゴリに設置されまくっても良かったような気がするのですがイマイチ跳ねず。

ただし個人的な好き嫌いでいうとめっちゃ好き。イメージ的にはパクチーみたいな台です。

5号機・メーシー/2013年

どんな台だったか?

こいつを語る上で外せないのが「キャラデザを天野喜孝先生がやっとる」という事。

言わずもがな、あのファイナルファンタジーのキャラデザとかパッケージデザインをやってる御大です(VII以降は「イメージイラスト」をご担当)

これはもう知ってる人は常識レベルで知ってる事ですが、意外や意外天野先生ファンのスロッターでもこの機械をスルーしてる方はちょいちょい存在するようです。

理由は簡単で、パネルの絵がちっとも天野先生っぽくないから。

デザインと画面上のキャラが乖離しとるのは先生の作品全般に言える事なのでいいのですが、パネル絵が乖離しとるのはアカン。

そしてキャラがパッと見、タフのキー坊と同じ配色です(どうでもいい)。

これホワイトバックで原画を載せるだけで少なくとももうちょいマブい機種になったんじゃねぇかなと、筆者なんかはそう思います。

ちなみに先生がデザインしてることからも分かるように、モチーフになっているのは「ファンタジーRPG」。

にも関わらずタイトルが「鬼の城」。

まさかの和風です。

でもモードの名称に「白魔道士」とか「エスパー」とか和っぽくないのが混入しており、なんとも独特の世界観なり。

一撃万枚達成した

続いてシステム面。

一言でいうと「銀河英雄伝」の「GSR(ギャラクシーセブンラッシュ)」をより尖らして爆裂機に落とし込んだ感じでした。

押し順ナビで7が揃いまくる特殊状態で、上乗せ数を告知する系のやつですな。

通常時は別になんてことないので割愛しますが、ARTの【セット開始時】には必ずその7揃いまくりゾーン「鬼狩RUSH」に突入。

「銀英伝」と違い最低保証回数後にもループ率で7揃いが継続するという嬉しい進化を遂げており、だいぶ暴れるようになっています。

ちなみにそのループ率や最低保証回数はテーブル管理になってるのですが、CZにあたる自力バトル中に大ダメージを与えてクリアすると「オーバーキル」となり上位テーブルが選択されやすくなるというギミックあり。

この辺の見せ方は大変上手く、またRPGというモチーフとも合致した素敵なシステムだと思いました。

もちろんセットストックもあり。

セット開始時にはもちろんまた「鬼狩」からスタートするので7揃いまくりを楽しめると。

流れのイメージは「鬼狩」で貯めたゲーム数を貯める→消化中にセットストック→ゲーム数消化後にまた「鬼狩」の繰り返し。

うっかりオーバーキルが発生して大量のゲーム数を持った状態でスタートするとその分セットストックもゴリゴリに貯まるので、一撃万枚も全然見えるとんでもない爆裂機でした。

さらに!

こいつは業界初の「セーブ&ロードシステム」を搭載してるというのも大きな特徴でした。

「桃源の記憶」というのがそれで、そんな頻繁に来るもんじゃないとはいえ発生すると「その時点で残りゲーム数やストック数などを含む状態をセーブ」し、ART終了後にそれをロードしてやりなおす事ができると。

マジですげーアイデアです。

ちなみに筆者、一撃万枚達成時にゲーム数を400くらい残し、かつストックをモリモリ持ち、さらにセーブ済みの状態で閉店を迎えた事があります。

正月の三重だったら多分3万枚くらい出てたと思います。

恐るべし鬼。

こいつはホント、だいぶスパイシーなパクチーでした。

オーバーキゥ!(巻き舌)

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(C)天野 喜孝
(C)UNIVERSAL ENTERTAINMENT

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