現在ホールで活躍している数々のシリーズ機。そのすべてに数多の前身機が存在し、そこから各シリーズ機へと人気マシンの遺伝子が後継機へと受け継がれている。

となれば、気になるのはそのシリーズ機の起源（ORIGIN）となる「初代」マシン。はたしてそこからどう発展し、現在の最新マシンへと変貌を遂げて来たのか。

この「名機 the ORIGIN」ではそんな「初代」マシンにスポット！　最新の人気シリーズマシン、その元祖となる機種を知ることで最新シリーズ機をより深く理解し楽しめる…はず!!

巨匠・石ノ森章太郎が生み出した正義のヒーロー「キカイダー」。そのパチンコが登場したのは原作の放映が終了した約30年後のこと。2005年2月に登場した「CR人造人間キカイダー」がそれにあたり、本機がシリーズ初代マシンとなります。

初代マシンのスペックは上記の3タイプとなっており、ミドルから超MAXまで存在。「GSV3」の初当り確率は487分の1と激低ながらも高い連チャン率を誇り、一撃も夢ではない仕様となっていました。また本機は当時としてはかなり美麗な液晶演出を搭載しており、随所に出現する実写とともに人気の要因の1つとなっていました。

本機の主要アクションである予告＆リーチの詳細は上記の通り。

予告ではなんとTVの実写映像を使用した変身シーンを搭載。ジローがキカイダーに変身するシーンだけでなく、イチローがキカイダー01へと変身するパターンも存在。どちらも高信頼度の演出となっていました。

リーチではキカイダーだけでなくビジンダーやハカイダーも登場。リーチラインがシングルかダブルかによって発展先が変化する仕様となっており、後者の方がチャンスに。ただしシングルハズレ後からは激アツのWブラザーパワーへと発展するチャンスが残っており、シングル・ダブルどちらからも大当りが期待できました。

プレミアムではなんと実写で必殺技が炸裂！　なかなか目撃することができないものの、出現すれば当時のTV番組の興奮を味わうことができました。

また本機には特殊モードとして「ハカイ潜入モード」が存在。モード中はハカイ図柄が出現しリーチになればチャンスに！　また確変・時短中は「ハカイモード」となり予告やリーチが限定されるゲーム性となっていました。

そんな初代マシンを経て、2006年にはなんと羽根モノとなって「CRキカイダーVSハカイダー」が、2009年にはキカイダー01が主役となった「CRキカイダー01」が登場。本シリーズの特徴ともいえる半分ずつで色が違う盤面は各機種にもしっかり踏襲されていました。そして2015年、「CRキカイダー」と「S.I.C.」のコラボ機となって「CRキカイダーS.I.C.」が登場。本機はCGやストーリーが西陣オリジナルのものとなっており、パチンコならではの世界観を楽しむことができました。しかしその後は西陣の消滅とともにシリーズ機も登場せず。今後後継機が出る可能性は高くないかもしれませんが、歴史あるシリーズだけに今後も続いていくことに期待しましょう。