※過去の「栄光なき名機たち」記事
チワッスあしのです!
パチスロ界に燦然と輝く名機たちの傍らでひっそりと咲く佳作を紹介するこちらのコラム。
今回は2001年にロデオがブチ込み悲喜こもごもの事件をホールにもたらした怪作『ダブルチャレンジ』をご紹介します。
2001年といえば爆裂機時代のど真ん中であり、同年には同じロデオより『サラリーマン金太郎』が登場、こちらは「時速5,000枚」を標榜してた事からも分かるように増加速度に振り切っておりましたが、『ダブルチャレンジ』はそういう意味ではかなり控えめの出玉性能であり、AT純増速度は1ゲームあたり約3枚ほどでした。
ああなんだ大したこと無いじゃんと思われるかもしれませんが、ドッコイこいつはとんでもねぇギャンブル台であり、ある嗜好を持った人々にとってはパチスロ史上最狂ともいえる爆裂システムを備えておったとさえ言える、伝説の機種なのであります。
中身を見てみましょう。
4号機・ロデオ/2001年
めちゃめちゃ性格が出る機種だった
『ダブルチャレンジ』のスペックはA400+AT、つまり400枚くらい出るビッグボーナスとATでメダルを増やしていくというスタンダードなタイプでした。
またこいつは当時のAT機の中ではちょっと特殊なことに内部的な高確率・低確率の状態がAT当選率に影響するのではなく当選ゲーム数(10G or 100G)に影響するというシステムを採用。
抽選に関しては、内部的にどんな状態であれ、とにかく抽選役(白7・白7・BAR)が成立するととりあえずATの権利が確定でゲットできるというものでした。
またAT自体に連チャン性能はナシ、上乗せはあり。
AT中に再度抽選役が揃えば内部状態によって10G or 100GのATをゲットする権利が得られます。
これだけ聞くと全然おもしろくなさそうに思えるのですが、問題は「AT権利が得られる」という部分。
なんとコイツはAT当選=そのATをそのまま消化するだけではなく「ドリームチャレンジ」なる「ATの初期ゲームを賭けた一発勝負」に挑むことも可能だったんですな。
挑むことも可能っつうか、ほとんどの人は挑んでたと思うんでもはやドリームチャレンジありきの台なんですけども、ザックリ解説するとこれはATの権利をゲットした際に必ず発動する、最大30倍までの倍率を賭けて挑むレバオン一発勝負でした。
つまり100Gの権利を得た際に30倍に挑んで成功するとATゲーム数が一気に3000Gまで爆増するわけで、いくら純増3枚とはいえ成功時点でほぼ万枚達成が確定します(ボーナスや上乗せもあるからね)。
もちろん高い倍率に挑戦するほど当選率は低くなっていき、2倍の場合は1/1.9程度の比較的チャレンジしやすい当選率であるのに対し、30倍の場合は約1/28.4くらいの狭き門になります。
リターンは超絶デカいとはいえ失敗するとATの権利は消滅しちゃうので、ご利用は計画的に…といいたいところなんですが、これで30倍を叩きたくならないスロッターというのは地球上に存在しないでしょう。
しかしいくら叩きたくなっても実際に叩くかどうかというとまた別の話になり、ここで日和って5倍くらいを選ぶか、あるいはマシンのように毎回30倍をチョイスするかでその人の「パチスロに対する姿勢」みたいなのがモロ分かりになるという、ある意味ではリトマス試験紙のような側面を持つ機種でした。
筆者の場合、とりあえず気分に応じて1.5倍とか2倍とかでとりあえずATに入れることを優先し、消化中にゲットした権利は全て5倍くらいにブチ込むというスタイルだったように記憶しています。
30倍を叩いたことは、多分何回かしかないかなぁ。
が、おそらくですけど『ダブルチャレンジ』の面白さはこの「30倍ドリームチャレンジ」の次のゲームでナビが出る瞬間にかなりの部分が集約されており、その際のレバオンはたぶん、パチスロ史上でも指折りのアツい瞬間だったように思います。
筆者のようなチキンはこの機種の本当の楽しさを味わってないのかもしれませんな。
これで「毎回30倍だったよ!」という人こそ、人間としての根の部分からして博打に向いてる人なんだろうなァと、結構マジで思います。
ちなみに毎回30倍叩いてた友人が、閉店30分前くらいにチャレンジに成功してめっちゃ喜んでたのを見たことがありますが、これはちょっと頭がおかしい人のエピソードなので横にどけときます。
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