※過去の「栄光なき名機たち」記事
チワッスあしのです!
パチスロ界に燦然と輝く名機達の、その傍らでひっそりと咲く佳作たち。
今回ご紹介するのはタイヨーエレックが2012年にブチ込んだ『ToHeart2』をご紹介しましょう。
まずこいつ、原作はアプアプラスのゲームです。
初代がLeafのアダルトゲームとして先に世に出た上に、たいへん話題になったのでそっちの印象が強く、こっちもエロゲー版権モノと誤解されることが多い。
…んですが、本作はプレイステーション2用のノンアダルトゲームが原作なり。
後にウィンドウズ用アダルト版もリリースされてますけども、かなり強引にエロシーンをねじ込んだ感じが強く、ちょっと前までいい話風のエピソードでキュンキュンくる展開だったのに日付が変わるといきなりヒロインが「桜が咲いてないの!」とかいいながら錯乱し、それを鎮めるために図書館でイタしたりしはじめる感じがなんとも言えねぇゲームでありました。
 
5号機・タイヨーエレック/2012年
どんな機種だったか
本作はおおまかにいうとリアルボーナス+ARTで出玉を増やしていくタイプの、当時としてはスタンダードなシステムを採用していました。
とはいえARTまわりで特徴的な部分が結構多く、その代表がCZ「デートチャンス(DC)」の突入と突破の仕組みでしょう。
通常時はこのCZの突入が3つの状態によって管理されており、その移行はレア役と「ベル連」によって行われます。
んで一番上の状態である「集中状態」になるとただの単発ベルでも高確率でDCに入るようになるため、とにかくベルの価値が非常に高いゲーム性でありました。
んでその主にベルから突入する「DC」は二種があるんですが、ほとんどの場合は「まーりゃんチャンス」なる「イカれた先輩から逃げる」みたいなコメディタッチのCZになり、これもとりあえず1~3G以内にまたもやベル引けば1/2くらいでART突入! みたいな感じで、なんとなくサミーの『ファイヤードリフト』を彷彿とさせるシステムになってました(あっちはリプレイだけど)。
 
通常時からCZ突入抽選、さらにCZ中の抽選までこれだけメイン小役の価値が高い機種もそうそうなく、そういう意味では他の爆裂ART機に比べ「当たりやすい」「遊びやすい」みたいな印象がそこそこあった気がします。
あとこいつ通常時にヒロインを選択する事ができ、ART中は原作の推しキャラとデートを楽しむ事ができるという贅沢なシステムも搭載してるんですが、選択可能なヒロインが「後輩」「同級生」「先輩」と意図してか知らずか年齢による配置となっており、打つ人間の性癖をチェックするリトマス試験紙みたいな役割を果たしています。
まあほとんどの人はデフォあるいは前任者のチョイスのまま打っていたと思うのですが、筆者こういうのとはちゃんと向き合うタイプであるため己の欲望に従い「環ねぇ」をチョイスして遊んでおりました。
なお見た目に反してかなりの一撃性もあったようで、知り合いにはこれで5号機ではじめての万枚を経験した、という人も存在します。
言っても2012年当時は爆裂マシンの全盛期といっても過言じゃない時期ですし、他に破壊力がすげえ台が山ほどあったなかで、敢えてこいつに万枚童貞を奪われる…というのもある意味ではビバ・青春といいますか、なかなかにシンボリックな出来事な気がします。
 
                
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