※過去の「栄光なき名機たち」記事
チワッス、あしのです!
パチスロ界に燦然と輝く名機の傍らでひっそりと咲く佳作を紹介するこちらの企画、今回は山佐さんが2005年にブチ込んだナムコタイアップ機の第二弾、「祭の達人 ウィンちゃんの夏祭り」について。
これは基本的にはストック機なのですが「天井なし」という大きな特徴あり。
代わりにボーナス放出契機がたくさんあって、特に「4の倍数のスイカ成立時に放出抽選」というのは結構独特でした。
同じ年に出た「アラジン2エボリューション」も「3の倍数のラクダ成立時にボーナス放出抽選」というのがありましたが、こっちは1/10とおまけ程度の確率だったのに対してウィンちゃんの方は1/2とかなり強力。
もっとも、現在の成立回数とかが表示されてるわけじゃなかったハズなので、ハイエナ等に活かすのは難しい仕様だったように記憶しています。
んで本機の見せ場になるのがボーナス放出確率がハネ上がる「お祭りタイム」というチャンスゾーンなのですが、これはザックリ説明するとナムコタイアップ機種第一弾である「鉄拳R」の「鉄拳チャンス」にちょびっと近い仕様でした。
一応チャンスゾーン経由の連チャン性能もあり、ツボると爆発しそうな感じはするのですが、なにぶん出た時期が時期なので出玉性能は控えめ。
むしろウリになってたのはナムコの楽曲やキャラ、そしてウィンちゃんの可愛らしさといった「演出部分」にあったのは間違いなく、特に目立ってたのがボーナス中に遊べる「太鼓の達人」ライクな音ゲーでありました。
4号機・山佐/2005年
特に何があるわけではないのだけど
ボーナス中に遊べるミニゲームというのは別にこの機種が初出というわけではなく。
古くはバルテックの「美麗」とかもめちゃめちゃ有名なのですが、少なくとも「太鼓の達人」という超有名ゲームをそのまんまメーカーコラボでもってきてるというのはかなりインパクトが強かった。
しかもナムコサウンドのみではなく「山佐の往年の名曲」も遊べる上、ゲーム結果のスコア表示と称号の付与、さらにはパスワードを利用したプレゼントキャンペーンの応募企画など、山佐さんとしてもこれはかなり気合が入った要素だったのではないかと思われます。
んで、こういう遊びの要素があるとマジになる人というのがやっぱいるわけで。
こんなん誰が見たってパチスロ的な攻略要素とかは一切ないんですが、スコアや称号が「枚数に影響するんじゃないか」とか誤解する残念な人というのがいて、この台の音ゲー部分をめちゃくちゃ真剣にプレイして失敗し、例えば舌打ちしたり台パンしたりしてるのを目撃して「大丈夫かコイツ」みたいな気分になった人も、読者の方の中にはもしかしたらおられるかもしれませんな。
この後も音ゲー的な要素がある機種というのは定期的に出ており、それこそパチでも同じく「太鼓の達人」とコラボした機種なんかが出てまして、そっちなんか更にチャンスボタンもバキ割れよと言わんばかりのフルパワー握りこぶしでもって音ゲーチャレンジするお年寄りとかも普通にいましたし、そういう意味では「音ゲー」あるいは「太鼓」とパチンコ・パチスロの相性ってメッチャいいのかもしれません。
全然関係ないですけども筆者は友達と一緒に「ドラムマニア」に一時期ハマってました。
それこそこの「ウィンちゃんの夏祭り」が出た当時なんですが、逆にガチの音ゲーをやってるとパチスロの遊び部分の音ゲーに何か妙な「フン、こんなん遊んであげない」みたいな中二病的なアレルギー発症しており、ついぞ一度も真面目にチャレンジせず。
譜面を完全に無視して淡々と消化するのを、隣に座った、おそらくは「太鼓ゲームの結果が枚数に関わる」と思ってる感じのオッサンが、「ああ、なんてこった、こいつなんも分かっちゃいねぇ」みたいなハラハラした顔でこっちを見てたのを、コレ書きながら思い出しました。
ちなみに内容的には音ゲー部分と、そして出玉を抜きにしても、普通に面白い台でした。
4号機最後らへんの機種の中でも、かなり好きな方ですコレ。