※過去の「栄光なき名機たち」記事
チワッス、あしのです!
パチスロ界に燦然と輝く名機たちの傍らでひっそりと咲く佳作を紹介するこちらの企画、今回はIGTが2005年に出した「ウイニングポスト」について。
IGTはKOEIのゲーム版権のパチスロ化を手掛けていたことでも知られていて、ウイニングポストもそのひとつ。
歴史ゲームのイメージが強い会社ですが、これは競馬ゲームでした。略称は「ウイポ」です。
競馬シュミレーターといえばファミ通の発行元のアスキーが激推ししてた「ダビスタ」が有名ですが、完全に馬にフォーカスした件の作品とは違って「ウイポ」はKOEIのゲームらしく人材に重きをおいた作りになってたとか。
話によると超おもしろいらしいのですが筆者はやったことナシ。
学生時代、ダビスタファンは周りに山程いたのですがウイポのファンは居なかったんで、多分これは「ファミ通」の影響がデカかったんではないかと思います。
IGT/4号機/2005年
どんだ台だったか
パチスロ版の「ウイポ」ですが、これはざっくり「連チャンすればするほど連チャン率が伸びるサイレントストック機」でした。
サイレントストック時代は訳のわからないフローのシステムを採用した台が結構あったんですけども、多分この機種はその中でもまあまあ上位の奇天烈台で、解析を読んで一瞬で全部理解できる人はそんなに多くなかったんじゃないかと思います。
とりあえず台の一番の特徴は「ゲーム数ではなく(主に)チャンス目でボーナスを放出する」点と、そしてチャンス目の「出現率」が高い状態のなかに「解除率」が高い状態が別にあり、それらが2種類の転落率で管理されてるという部分。
さらにモードの「転落」すらチャンス目で管理されていたので、ゲーム内におけるチャンス目の比重がめちゃくちゃ高い台だった、くらいでスッと飲み込んどくと良いと思います。
連チャンモードの名前は「G1ラッシュ」で、それに入ればおよそ1/20でボーナスが放出され66%でループ(ショートの場合)。
おいおい66%ってショボいな! と思うかもしれませんが、仕様上そこに行くまでに最低3発はボーナスが放出されてるんで、それプラス66%ね。
まあBIGに偏ってれば1500枚くらいは出るかもしれん、くらいの感じです。
ちなみにコイツには更に上位のモードとして「高確率ロング」かつ「G1ラッシュモード」というのがあって、こっちだと77%くらいでループする上に、抽選漏れしたあともその状態に復帰しやすいんで、もうちょっと出るかも。
入ったことないけど。
でもまあ4.7号機だけあって出るか出ないかでいえば「出ない」機種でした。
じゃあ面白くなかったんかというとそういう事もなく。とりあえず奮ってたのは「モード」が液晶上の「レース演出」と完全にリンクしてたという部分。
こいつG1ラッシュモードに至るまでの道程がG3→G2→G1と目に見えるようになってて、それを三連覇するといよいよ連チャンだ! みたいにちょっとずつワクワクできる仕様になってたんですね。
これは上手な見せ方でした。が、これを実現するために上記みたいな複雑怪奇なシステムになってたと考えるとちょっとモヤります。
だってレース勝利=モードアップなのでよく考えるとわざわざ見せなくても内部モードは丸見えだったしな。
でもやっぱりわかっててもG1レースのときは白熱しちゃってましたし、それなりに面白かった気がします。
大体負けるんですけどもね。
(C)2005 KOEI Co.Ltd.All rights reserved., (C)IGT