
皆さん、こんにちは。ジェイさん@発信する遊技機クリエーターです。

10月の新台『SHAKE BONUS TRIGGER(シェイク ボーナストリガー)』は、これまでリリースされた顔見せ的なBT(ボーナストリガー)仕様から一歩進んだBT機となっています。
特に注目していただきたいのは、設定の偶奇で波が変わるBT設計、BT中の3種類のJAC、そしてBT中専用の技術介入役の3点です。
偶数は安定(初当り重視)、奇数は荒波(TY重視)

大都技研の人気シリーズ『押忍!番長』に代表されるように、かつて4号機、5号機時代のパチスロは、偶奇で出玉の波の特徴が変わることは珍しくありませんでした。
しかし、6号機以降は基本的に設定に準じた昇順設計で、偶奇で特徴の違いを感じる機種はほとんど出なくなりました。特に、ボーナス主体のノーマルタイプでは、基本的に偶奇で出玉の波の違いはありません。
本機のボーナス合算確率を見ると、奇数設定と偶数設定で顕著な違いが存在します。特に、設定2(1/165.1)と設定5(1/186.2)を比べると、設定2のほうがよりボーナスが当たりやすい設計です。
このカラクリは、本機のBT中のループ率が鍵を握っている点にあります。つまり、奇数設定は偶数設定よりBTのループ率が優遇されており、平均TY(獲得枚数)が高く荒波になりやすいという作りです。
これにより、従来のノーマルタイプであれば「ボーナス合算確率が悪い台=低設定の可能性が高い」となっていたのに対し、本機では必ずしもそうとは言えない設計になっています。また、従来のBT機ではループが悪かった場合「単純に自分のヒキが悪い」で片付けられていたところが、本機では偶数設定に期待が持てる設計になっているのです。
3種のJACシステム
これまで登場したBT機は、BT中に成立するボーナスが1種類で獲得枚数アップを担うタイプ(例:マタドールIII)と、BT中のボーナスを2種類搭載してループさせるタイプ(例:LBヱヴァンゲリヲン ~約束の扉~)の2種類に大別できます。

本機では、BT中に成立するボーナスを3種類とすることで、ゲーム性に厚みを持たせています。
従来のループタイプは「継続するか否か」という単純なゲーム性でしたが、ここに継続だけではないスペシャルな「SJAC」を加えることで、ノーマルタイプにはあまりないスペシャルな出玉体験を実現。SNSなどに投稿したくなる映えポイントも作っているのです。
BT中専用フラグの秘密
BT中は「ベル」と「技術介入役」がゲーム性に深みを与えています。
本機に搭載された3種のJACの一部をベルと同時当せんさせることで、1G決着だけでない、期待度演出を伴った複数ゲームにまたがるパチスロライクな遊技感を実現しています。示唆は上パネルで行われ、ハニベル停止時は示唆のレベルアップにも期待できます。BT中は上パネルの変化やベルを構成する図柄にも注目してみてください。

また、BT中専用の『技術介入役』は2コマ目押しをすることで、払い出しが2枚から12枚へアップ。この細かな仕様も、従来のBT機にはない仕掛けと言えます。
BT中にリール枠に黒もや演出発生時は黒BAR図柄を左リールの上中段に狙い12枚獲得を目指してください。こちらの仕様は機械割に影響を与える重要な要素なので、しっかり押さえておきましょう。
まとめ「BT機は新たなステージへ」
これまでのBT機は、どちらかと言えば顔見せ的な側面があり、獲得枚数アップを除けば、パチスロ中級者以上にとってはそこまで目新しい仕様ではありませんでした。
本機は、偶奇の波の違い、3種類のJAC、BT中の技術介入役など、目が肥えたパチスロユーザーにも納得感のある厚みを備えたBT機となっています。特に技術介入により機械割に大きな差が出る機械でもあるので、予習しつつ新しいBT機を楽しんでみてください。
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