1回下がった商品価格は、もう上がらない
チワッスあしのです。
パチンコ・パチスロにまつわる素朴な疑問に何となく答えていくこちらの企画、今回のネタは「AI来店。これ考えた人って天才だよな」です。
まあこれはいろいろと言いたいことはあるネタなのですが、そもそもこれが流行ってる理由は「演者を使う」という広告の敷居が下がりまくってるからだと(オレは)思っています。
以下の文章はそれぞれ異論もあると思いますしもっと詳しい人からすると頓珍漢なことを言ってるかも知れんのですが、色んな人から聞いたな話や自身の経験から「そう(だった)であろう」と結論付けたものであり、それを踏まえ、相応の独断と偏見が入った、確度70%くらいの話としてお読みくださいまし。
過去、来店イベントは芸能人やタレント・芸人さんや歌手の方々がドサ(地方)回りの興行として行っていたものを指す言葉でした。
が、それがどこかのタイミングで「ライター」もその範疇に入りや、やがてニコニコ動画やYouTube、あるいはスカパーなどで活躍する「演者」たちがその中心として台頭、さらにいつしか「誰でも演者を名乗れる」という、もはや多様性フルオープンのカオス状態になっています。
で、論を進める前に解説しとくと、実は来店演者というのは単価がピンキリなんですね。
具体的に誰が幾らとかはオレは知らんし知ってたとしても書けないんですけども、例えば下のほうだと負け保(代理店が負担する実戦費)ナシで1万でやってます、とかいう蟹工船みたいな例も耳にしたことがあったりします。これは極端な例ですけど、そういう者もいることはいる。
まあ当然代理店が取る分もあるので売価はもっと高いんですけども、だとしてもそれって2011年以前にほぼ毎週打ってた新聞チラシの金額とかと比べるとバカ安なわけですよ。
要は何がいいたいかというと、今はどうか知らんのですが、来店イベントというものが広がっていく中で「演者を呼ぶと効果があるから呼ぶ」というよりもっと単純に「安いからとりあえず呼んでみる」というホールが相当数存在してたと思うんですね。
よく分かんないけど隣の店舗にしょっちゅうおっぱいがデカい女が来ててSNSでなんか上げとんぞ、これ効果あんのかい、と。
で、調べてみたら思ったより安いみたいだしじゃあウチもおっぱい呼んでみましょうやってなるわけですね。
そうして、当初は雑誌ライターさんや地上波の演者さん達が占めていた来店の案件も、2016年以降くらいから徐々に外様の参入が目立ち始め、それに応じて単価がドンドン下落していくわけです。
そうなると不味いのが高単価でやってた人々なんですけど、御存知の通り少し前までは「来店バブルは崩壊した」と言われてました。
来店バブルの崩壊。
これは都道府県ごとのルールの厳格化で行ける店舗が減ったからだと解説される事もあるんですけど、原因の構成比率的には単価ダウンのほうが圧倒的にデカいと思います。
つまり今まで有名ライターさんを呼んでたホールが、もっとコスパの良いところにガンガン乗り換えた結果、案件が減少し、バブルがパチンと弾けた、と。
従って少し前までの来店界隈というのは高単価を取れる一部の有名なライターさんや演者さんが構成する小グループと、そしてその下にひしめく有象無象が織りなす大グループという、まるで水にオイルの層が浮かぶような、はっきりと二層に分かれた状態で推移していたわけです。
そして、状況が変わったのがつい最近。
いわゆる広告ルールが変わってからですね。
今のルールでは名目上全国統一の決まりで動きましょうとなっており、したがって来店できる地域は拡大傾向にあるのはご存知の通り。
さらにステマ関連の動きに準じて「PRをつければ店舗名出して告知して良いっす」となったことにより、近年はクライアントの数と案件数が爆増。
今なんかは毎日でも演者を呼びたいホールは一杯あると思いますし、そしてホール数そのものも減ってるとはいえまだ7000軒くらいあるわけですから、足りてないんですよ演者数。全く足りてない。
そして今後も沖縄みたく来店を解禁する県がドンドン出てくるハズなので、演者不足は今後もオレは続くと思ってます。
で! これ大事なんですけどパチ関連に限らずなんでも、1回下がった商品価格というのは基本、もう上がらないんですよ。
為替レートの変動で値上げとかガソリン価格の上昇で値上げとか、そういう外的要因があれば仕方ないんですけど、そうじゃない「単純な値上げ」というのはなかなかムズい。
前段階で来店演者の価格というのは1回破壊されてしまってるので、案件が増えようと「じゃあ値上げします」つって数を絞って利益を確保するのは厳しいんですね。
じゃあどうするかというと、クオリティを無視して低単価で数を撃つ、回転率重視の戦略がめちゃくちゃ強くなるハズ。
言葉は悪いかもしれませんがTemuとかSHEINの戦略に近い。
で、それが究極までいった例が「AI来店」なんですね。
第一次来店バブル期みたいな、演者には沢山金を出す代わりに質を求める、みたいな風潮がずっと続いてたらAI来店は絶対に売れてなかったと思いますし、また広告規制が現状みたいになってなくてSNS上でのPRに枷があったとしてもまた、買うホールは少なかったと思います。
そう考えるとAI来店というのは登場すべきタイミングてしっかり登場し、演者不足の中でやるべきことをキッチリやってるわけで、考えた人の商才はエグいものがあると思います。
普通は考えついてもこれはなかなか実行できない。でもやって、そしてある程度の成果が出てるというのは、やっぱすげぇ事だと思います。
というわけで、今回のネタである「AI来店。これ考えた人って天才だよな」に対応する答え。
はい、天才だと思います。です。
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