※過去の「栄光なき名機たち」記事
チワッス、あしのです!
パチスロ界に燦然と輝く名機たちの傍らでひっそりと咲く佳作を紹介するこちらのコラム、今回は2012年にタイヨーエレックがパナした快作「パチスロToHeart2」について。いわゆる「東鳩」です。
で、勘違いしてる人も多いと思うのですが「ToHeart2」はもともとエロゲーではなくPS2のゲームらしいんですね。
前作「ToHeart」は18禁ゲームだったんで2もそうだと思ってたんですけど、どうやら2はまずはノンアダルトで出て、それがのちにPCに移植されてエロ化したとの事。へー!
では、果たしてパチスロ版はどっちなのか。
どっちでもいいんですけど一応それで本作をエロゲ原作モノとしてカウントしていいのかどうかが変わってくる。
ちなみにパチスロになった初のエロゲはイレブンの「夜勤病棟」でこの登場が2007年。なのでどっちにしても「初のエロゲ版権」の栄誉(?)はぜんぜん逃してるんですけど、まあ数が少ないのは間違いないので是非エロゲーのスロ化であって欲しいところですな。
なのでちょっと調べてみたんですが、どうやら「パチスロToHeart2」に出てくる「久寿川ささら」と「まーりゃん」はエロゲ版から追加された新キャラであるそうで、パチスロ版はエロゲー原作である事がサクッと確定です。
これにて「パチスロToHeart2はエロゲー原作なのかどうか議論」は決着。
そんな議論あったのかどうか知らんけど、あざした!
タイヨーエレック/5号機/2012年
どんな台だったか
はい、それでこの「パチスロToHeart2」なんですけど、エロゲーが原作だったりヒロインキャラを選べたりARTに入りやすい仕様だったりとまあまあライトな感じの作りっぽく見えて、なかなかの炸裂機だったように思います。
特徴的だったのがARTの上乗せシステムで、いわゆる「後乗せ」に軸足を置いてるんですよね。
イメージとしては「新鬼武者」の玉システムみたいな感じ。
ART中は事あるごとにプレゼントボックスが溜まっていって、ゲーム数が0になるとそれが開封されて出てきた数字が上乗せされる感じ。
鬼武者はたしか玉がまとめて開封されてましたけど、「パチスロToHeart2」は一個ずつ開封してその上乗せ分を消化したら次の箱へ、みたいな感じ。
箱自体はちょっと事故ると大量にゲットできるのですが、出てくる数字は+10とかが多いのでかなり小刻みに箱を開けまくる事になります。
たまにキリン柄の箱から+100! とか出てきたりするんですけどそんなものは極稀なので、基本的にはなんか事故って死ぬほど箱をため、それをちょっとずつ開けながらまた事故を待つ、みたいなのがメインの爆発ルートです。
この「何かが沢山溜まってるからめちゃめちゃ伸びるだろう」と思わせておいて実はそこまで伸びねぇという見せ方はモロに後年の「勝舞魂」とかに通ずる何かがあり、タイヨーエレック開発の機種とはいえしっかりサミー系の雰囲気を醸してんなあと、今これを書きながらふと思いました。
で、システム的な特徴はあとは「ベル連で入るCZ」なんかも独特だったんですが、それよりやっぱりコイツは液晶演出の出来が抜群によかった。
俺はこの台の発売直前にPC版の原作をプレイしてみたんですけど、その甲斐もあってか非常に楽しむ事ができました。
全く不要な情報ながら一応言っときますと筆者の推しヒロインはおとなしい図書委員キャラの「小牧愛佳」でした。
これ選択可能なキャラがほかに「お姉さんキャラ」「幼馴染キャラ」がいるんですけども、おそらく俺が選んだ図書委員キャラを選ぶ男はなんかちょっとこじらせてると思いますしやっぱりやや少数派だった気がします。
それだけに、小牧さんをチョイスしてプレイしてる人をホールでみかけると、なんか生き別れた兄弟にバッタリ出会ったような、そんな気分になってたのものです。
あんまり友達にはなりたくないですけど。
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