パチンコを長いこと打っていれば、大ハマリや大連チャンはもちろんのこと、普通に生活していたらなかなかお目にかかれない「人」との遭遇まで……。本当に不思議なことが起こるもの。

ましてや、人より長くホールに滞在することが多い「パチンコライター」はそんな場面を一度や二度は見ているハズ。

そこで、ホールで「こんな珍しい場面に出くわすこともある」ということをお伝えしていこうというのがこの『パチンコ ホールで遭遇した珍事』!!

ちなみに……今回明かす珍事はあくまで各ライター陣が体験した出来事。編集部とは一切関係ありませんのであしからず。

……要は、昔の思い出話なので「編集部に何か言われても今更何かできるワケがない……」ってことです。どんなことでも、時が過ぎれば語れる思い出!!

今回は2001年頃、前回「獣王」のお話(→リンク)で登場した殿の末裔さんが趣味で経営していて、店員は全て親族の働かないおばさん達で構成されたホールでのお話。

こちらのホールでは、基本的にカウンターでテレビを見ながら論評し合うのが店員としての主な仕事で、箱を降ろすことやジェットカウンターに玉を流すことなどはマク〇ナルドなどの大手企業を見習ったのか、全て客のセルフサービスであった。

もちろん店員のおばさん達は台の知識も無く、客に遊技の仕方などを訊かれても「そこのコンビニで雑誌売っているから、それを読んできなさい!」と怒られる始末であった(笑)。

そんなホールであったが「CRファイヤーボール2」別名「連発花火」が導入開始。当時2.5円交換で1回交換ではあったが、店長のお気に入りでかなり甘く扱われていた。

ちなみに店長はいつも閉店間際に来てメンテをしつつ、お気に入りの台を打って遊んでいたそう。つまり、自分が打つために甘くなっていたのであろう(笑)。

ある日、いつものように連発花火を稼働していると、大当り中に隣の台が玉詰まりになった。しかもよく見ていると、対処が面倒そうな「裏詰まり」…。

店員のおばさんが対応するも、どうにもならなくなって店長に電話をかけた。子機を片手にいろいろやるも全く解消しなかった。すると、店員のおばさんは「あーーーーっ! もう何言っているか分からない!」とめっちゃキレだした。

そして、常連客でプロだと思われていた虚心が受話器を渡されて「プロなんだから、私より詳しいでしょ! だから、ちょっと手伝って!」と言われた。実機を何度も触ったことがあったので玉の通り道を追いながら店長と会話し、20分ほどでなんとか解消することができた。

玉詰まり解消後、電話口で店長にお礼を言われ、打っていたお客さんにもお礼を言われ、コーヒーまでいただいた。そして店員のおばさんからもお礼を言われ、打っていた連発花火のアタッカーにサービスで玉を入れてくれたのだが、これがかなり適当で受け皿の玉を鷲掴みにしてかなり入れていった。

結果、一度も当たっていないのに4000個の箱で5箱近い持ち玉に…。さすがにこれはもらいすぎだと思い「店長に怒られませんか?」と聞くと、店員のおばさんから「大丈夫! 私のお金じゃないから!」とまさかの解答が……。

「この店、大丈夫???」と思う虚心であった(笑)。