パチンコを長いこと打っていれば、大ハマリや大連チャンはもちろんのこと、普通に生活していたらなかなかお目にかかれない「人」との遭遇まで……。本当に不思議なことが起こるもの。

ましてや、人より長くホールに滞在することが多い「パチンコライター」はそんな場面を一度や二度は見ているハズ。

そこで、ホールで「こんな珍しい場面に出くわすこともある」ということをお伝えしていこうというのがこの『パチンコ ホールで遭遇した珍事』！

ちなみに……今回明かす珍事はあくまで各ライター陣が体験した出来事。編集部とは一切関係ありませんのであしからず。

……要は、昔の思い出話なので「編集部に何か言われても今更何かできるワケがない……」ってことです。どんなことでも、時が過ぎれば語れる思い出！

この日、僕は大好きな「CRぱちんこAKB48(初代)」を朝からぶん回していました。ただ展開には恵まれず珍しく昼休憩なんかをとって気分転換を。

飯から戻ると隣にはちょっと挙動不審な男性が座っていました。「何だろう?」とチラ見すると、綺麗にブドウ(玉が釘の間に挟まって回りやすくなる現象)が出来ていて「あ～、店員さんにバレるかドキドキしていたのね」って僕は思っていました。

ぼどなくしてお隣さんは大当りし、軽く台を叩くとブドウは儚くも崩れ落ちました。が、しばらくすると、またお隣さんにはブドウが。

どうやら磁石や糸付きの玉などの器具を使ってブドウを誘発している…っぽい? これはもしやと思い、横を見ながら立ってみると、案の定挙動不審になるお隣さん。店員さんに報告すると思ったのかな?

ここからはゴト師と僕の勝負。何とか現場を押さえたいとバレないように横目でチェック。自分の台そっちのけでね。

ただ相手もかなりの手練れなのか、なかなか足を見せない現状。ブツを確認しないかぎりクロとは言い切れないし、このままこの店でゴトされるのも腹が立つ。

意を決した僕は大げさに立ち上がり、見える位置で店員さんを呼び、「ゴトの可能性あるよ」と伝えると、ゴト師は空気を察したのか慌てて逃げて行きました。玉を交換することもなく。

出玉管理のゆるい過疎店だとゴト師に狙われやすいのかもだけど、一般客である僕をカメラの死角に利用するとは思いもしませんでしたよ。