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これはさすがに開発者の皆さん、コンテンツに興味なさすぎでしょう。

これはさすがに開発者の皆さん、コンテンツに興味なさすぎでしょう。

◎業界で一番"通"なYouTube[チャンスメイトチャンネル] "あの"楽太郎氏が、"あの"元パーラー富士店長だったとは驚きです。

「遊技機らしさか?」「原作に忠実か?」

※本記事は<前編『「ぱちんこパチスロ版権」という名の一大コンテンツ産業』>の続きです。未読の方は、まずこちらからお読みください。

 


 

そんな苦労して取れたコンテンツですが、ぱちんこ化パチスロ化にもひと悶着あります。それは、「遊技機らしさか?」「原作に忠実か?」です。

皆さん知っての通り、ぱちんこやパチスロは玉やメダルが出てナンボです。またユーザーを盛り上げるような演出や期待感を煽るような内容が求められています。開発者はこのジレンマに悩まされることになります。

そして、ぱちんこやパチスロを打つお客さんは「全員がそのコンテンツを知っているわけではない」というのも複雑に絡んできます。あまりにもコンテンツを尊重しすぎてしまうと、原作ファンはともかくとして、遊技者の大半であろう原作を知らない人を置き去りにしてしまう可能性があります。

また、機械のOKを出すのは現場ではなく、メーカー役員であったり上層部であったりしますので、彼らが全員原作を知っているわけでもないです。が、彼らが予算を握っているので、彼らが一定の納得をしないと先に進めることができないことだってあります。

厳しい版元監修

それに最後の関門は「版権元」です。

機械導入後に「原作レイプだ」とか「開発者は原作を読んだことあるのか?」などとSNSなどで騒がれたりすることもありますが、開発側としてはリーチだけではなく、予告の1つ1つの演出。なんなら、そのリーチや予告を作る前の企画書やコンテ等、全演出・全パターンを版権元に確認してOKを頂かないと先に進めることができません

昔、あるプロジェクトで完全にリーチが出来上がり、完成品として原作者にそのリーチを見て貰ったら「○○○はこんな動きをしません」と言われて、そのリーチを1から全て作り直したことがあります。それほどまでに監修は厳しいこともあります(事前の紙ベースの時に指摘してくれよ…と思うことも度々あったりなかったり…)。

また、某アニメ版権では「うちが制作したキャラクターは1ミリも加工をするな」と厳しく言明され、パチンコの演出に合わせるために新規作画をお願いしても一切受け付けてくれない等、非常に多くの制約の下で機械を作っていたりします。

コンテンツファンが到底納得できない仕上がりに、、、

勿論、「好きにしてくれていいよ」という寛容な版権元もいたりしますので、その対応は様々ですが、多くのコンテンツ制作者はやはり生みの親と言うこともあり、非常にその確認作業は細かく指摘されることは多いです。

なので、完璧ではないけども落としどころとした演出がコンテンツのファンから見ても到底納得できないという仕上がりになることが間々あるのも否めません。

しかし、「これはさすがに開発者の皆さん、コンテンツに興味なさすぎでしょう」と思う機械が無いわけでもないです。色々制約があって、無難な作りをしてしまうとこのような機械に仕上がってしまうことが多いような気がします(あくまでも個人的な意見です)。

版権元がOKでも遊技機としてNG?

また版権元がOKでも、遊技機としてNGと言うことがたまにあります。最近でいえばネットが先月リリースした「パチスロ 蛇喰夢子という女」です。

賭ケグルイ 蛇喰夢子という女
パチスロ 蛇喰夢子という女(ネット/2023年7月)

この版権は「賭ケグルイ」という漫画(アニメ)が元となっておりますが、この賭ケグルイという名称そのものが公序良俗的に違反する可能性があると言った点から、機種名に使用するのを避けたというのが一般的な見方です。特に遊技機は公安委員会の許可の下、承認され設置を許可をされるものなので、たとえ商業的に販売されて問題のない名称であったとしても、そこに関しては人一倍気を遣う必要があるのです。ただし、ぱちんこやパチスロとしては非常に親和性が高いコンテンツでもありますので、私も一度や二度、遊技機化したいなー。と思ったことはありますが、上記の理由から諦めていたコンテンツでもあります。おそらく、そのように考えていた開発者やメーカーの方々は多いのではないでしょうか(笑)

そんなコンテンツを上手く昇華し、実現化までこぎつけたネットの開発担当者の方に、素直に「やられた」と一開発者として思いました。

 

皆さんも、そのような視点でコンテンツの演出を見てみると、いつもとは違ったものが見えて面白いかもしれません。

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今回はココまで!次回もお楽しみに!


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