
日本遊技機工業組合(日工組)と日本電動式遊技機工業協同組合(日電協)は2月25日、「新しい遊技性のパチスロ」である「ボーナストリガー(BT)」に関する記者発表会を実施した。

発表会は榎本理事長の挨拶から始まり、「スロットの新たなジャンルとして華々しくデビューし、これを機にファンが増え、業界の明るい未来に繋がっていけるようにしたい」とボーナストリガーに対する期待を語った。
続いて、小林友也理事長からは「遊技業界はユーザー数・ホール数ともに減少し続ける厳しい状況。この苦境を打破するためにはユーザーの離反防止と新規ユーザー獲得が必須。そのため、多種多様なパチスロ機を開発すべく、数年前より行政と相談してBT機の実現が可能となった」と、BT機開発に至るまでの経緯と狙いを説明。さらに、「多くのユーザーに遊んでいただけるよう、スマスロの時と同様に複数機種同時での開店を考えている」と具体的なBT機運用開始の方針を示した。
また、昨年8月の発表会ではボーナストリガーの概要説明にとどまっていたが、今回の発表会ではより具体的な内容として、日電協の高遠技術副WG長から5つのBTタイプについて説明があった。
①ループタイプ

ボーナスが連チャンするループタイプボーナスを実現したBTタイプ。
通常時は3枚遊技となり、赤BB(156枚払い出し)・RB(96枚払い出し)・青BB(BTボーナス)の3種類のボーナスを搭載。赤BBとRB当選時はそれぞれ規定払い出し枚数消化後に3枚遊技の通常時へ戻り、青BBに当選した場合は100枚の払い出しを獲得して1枚遊技の高確率状態へ移行する。
1枚遊技に移行すると、高確率で赤BB・RB・青BBのいずれかに当選。通常ボーナス(赤BB・RB)とBTボーナス(青BB)の比率は1:1となり、50%でBTボーナスがループする仕組みだ。
②ノーマル+プレミアムループタイプ

基本はノーマルタイプだが、プレミアフラグとして高継続率ループボーナスを実現したBTタイプ。
通常時は3枚遊技となり、赤BB(210枚払い出し)・RB(104枚払い出し)・白BB(高継続BTボーナス)の3種類のボーナスを搭載。基本的には①のループタイプと同様に通常ボーナス(赤BB・RB)当選時は終了後に3枚遊技へ戻り、BTボーナス(白BB)を引いた場合は、100枚の払い出しを経て1枚遊技の高確率状態へと移行する仕様。
①との違いは、BTボーナスの突入率と継続率。本ケースの場合、BTボーナスをいわゆるプレミアフラグに位置づけ、突入率を大きく下げる代わりに突入時のループ率を85%と高い性能にしている。
③引き戻しループタイプ

ボーナス当選で必ずBTに突入し、ボーナスの引き戻しループを実現したBTタイプ。
通常時は3枚遊技となり、赤BB(170枚払い出し)・RB(90枚払い出し)の2種類のボーナスを搭載。いずれのボーナスに当選した場合でも、規定の払い出し枚数消化後に1枚遊技の高確率状態へと移行する。
1枚遊技に移行すると、高確率でBB・RB・小当たり(リプレイ・リプレイ・ベル)のいずれかに当選。ボーナスに当選した場合は1枚遊技の高確率状態が継続し、小当たりに当選した場合は3枚遊技の通常時へと戻る。パチンコの転落式STをイメージすると分かりやすいだろう。
④ボーナス2回セットタイプ

2種類のボーナスがシームレスに繋がることで、ノーマルタイプを超える払い出し枚数を実現したBTタイプ。
通常時は3枚遊技となり、赤BB(BTボーナス)とRB(108枚払い出し)の2種類を搭載。RBに当選した場合は3枚遊技の通常時へと戻るが、赤BBに当選した場合は必ず1枚遊技の高確率状態へと移行する。
赤BB当選時の払い出しフローとしては、まず1セット目のボーナスで規定の払い出し枚数(180枚払い出し)を獲得。その後、移行した1枚遊技の高確率状態に移行してすぐに2セット目のボーナス(リプレイ・ベル・リプレイ)に当選し、130~170枚の払い出しを獲得。2セット目が終了すると3枚遊技の通常時に戻るといった流れとなる。
BB1回あたりの獲得枚数が既存のノーマルタイプよりも多くなっており、5号機のノーマルタイプのような打感を再現できると考えられる。
⑤ボーナス獲得枚数上乗せタイプ

複数のボーナスを繋げることで獲得枚数上乗せボーナスを実現したBTタイプ。
通常時は3枚遊技となり、赤BB(BTボーナス)とRB(108枚払い出し)の2種類を搭載。基本的には④と同様にRBに当選した場合は3枚遊技の通常時へと戻り、赤BB当選時は1枚遊技の高確へと移行する。④と大きく違う点は、ボーナスのセット数が2回以上継続する可能性がある点だ。
赤BB当選時は110枚の払い出し終了後に1枚遊技の高確へと移行し、BT上乗せボーナス(リプレイ・ベル・リプレイ)・BT終了ボーナス(リプレイ・ベル・ベル)のいずれかがすぐに当選する。BT上乗せボーナス当選時は再び1枚遊技状態に戻り、BT終了ボーナス当選時は規定払い出し枚数消化後に3枚遊技の通常時へと戻る仕様だ。
理論上はBT上乗せボーナスに当選し続ける限りボーナスが終わらないため、今までのリアルボーナスにはなかった新たなドキドキ感をプレイヤーに提供することが可能となっている。
※一例として紹介している図は配布された資料内より抜粋
気になるBT機の導入時期は?
以上が、今後登場すると想定されているBT機のゲーム性だ。もちろん、今回の説明にあった上記の5タイプはあくまでも一例であり、今後の各メーカーの開発努力・創意工夫次第では、予想もつかないゲーム性を持ったBT機が登場する可能性は大いにある。
なお、導入時期については「早くて6月頃を予定している」とのこと。
スマスロ時代に突入し、出玉性能が大幅に上昇した半面、波の荒さについていけるヘビーユーザーのみが残り、新規・ライトユーザーは取り残されているイメージがある。ノーマルタイプとATタイプの中間地点を目指すこのボーナストリガーが、ユーザー数減少に歯止めが利かないパチンコ・パチスロ業界の起死回生の一手となることに期待したい。
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