※過去の「栄光なき名機たち」記事
チワッス、あしのです!
パチスロ界に燦然と輝く名機たちの傍らでひっそりと咲く佳作を紹介するこちらのコラム、今回はサミーさんの「攻殻機動隊S.A.C.」について。
これはもまた思いっきり名機なんですが出た時期はライバルが多すぎてやや埋もれてしまった感あり。
残念ながら覇権機とはならなかったという意味で文字通り「栄光なき名機」だと思います。
サミー/5号機/2012年
一作たりとも観たことがない
んでオレはこの機種が5号機のなかでも多分5本の指に入る、というか順位については不動の1位である「パチスロモンスターハンター月下雷鳴」を除いていは時と場合によって入れ替わるので、状況によってはコイツを2位に挙げることもある程度には好きな機種だったりします。
未だにサミータウン(オンラインで遊ぶバーチャルホール)で無心でぶん回したりしますし、あの世に持っていきたい機種を一個決めろと言われたらコイツにする可能性も結構あります。
ただ、ビックリすることにオレ、これだけこの機種について好き好きいっときながら原作の「攻殻機動隊」を一作たりとも観たことないんす。
SACはスタンドアロンコンプレックスの略じゃろ? とかそういうのは知ってるしストーリーもだいたい把握してるんですが、観たことがない。
この台が好きすぎてタチコマのフィギュアも持ってたのに。そう、観たことがないのです。
これって「北斗」が元はジャンプマンガだったことも知らん若い奴がジャギに「様」つけてたりするのに似た気色悪さがあると思います。
こういう他のジャンルではほぼないハズの「観たことないけどファン」というのはパチ&スロのユーザーには結構当たり前に存在して、しかもそういう人が作品を語っても、この界隈だけは怒られないんですよ。
それでいうとファンの「原作未読・未見率」が高い3大巨頭は多分「モンキーターン」「牙狼」「花の慶次」だと思いますが、別に若い女子演者が「今日はとことんまで傾きます!」とかいいながら慶次の新作に万券ブチ込んだとて「お前原作読んだことあんのかヨ!?」ってビキビキするひとなんかいないんすね。
パチンコやパチスロファンはSNSとかもすっげーギスギスしてて、隙あらば何でも叩くぜみたいな、荒くれ野武士集団みたいな雰囲気があるんですけど、ここだけはなぜか妙にフトコロが深く、なぜだかむちゃくちゃ優しいのです。
これなんでかなって思うんですけども、自分が「攻殻機動隊」を観てないのに大好きなのを含めて、理由がよくわからないし、今これ書きながら改めて考察してみても良くわからないッス。
だってパチンコ打ってる爺ちゃんが原作観たこともないのに三石琴乃さんに則ってエヴァを「エバー」って略すのが普通の業界ですからね。
なんなんだいったい。
(C)士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊製作委員会, (C)Sammy