※過去の「栄光なき名機たち」記事
チワッスあしのです!
パチスロ界に燦然と輝く名機の傍らでひっそりと咲く佳作をご紹介するこちらの企画。
今回は大都技研が2006年にリリースした4号機『秘宝伝』について。
いまなお続く人気シリーズの初代であることから、初代も鳴り物入りでデビューした箱入り機種だったのかなと思っちゃいますが、実際こちらは4号機から5号機に移り変わる過渡期のタイミングで出された機種であり、そのタイトなスケジュールのせいで「山梨県内では設置することが出来なかった」という事案が起きた事でも知られています。
なんにせよ元々はお蔵入りの予定だった機種であるのはどうやら本当らしく、目前に迫った5号機時代を前にして急遽隙間を埋めるかのように登場したという背景だけ聞くと「大したことない機種なんだろうな」と思っちゃいますが、実際ふたを開けてみりゃなかなかガッチリした作りの佳作であり、しかもその時期の機種にしては頭ふたつくらい抜けた出玉性能を有しておったので、最終的な4号機撤去期限までこの機種と『俺の空』ばっかり打ってました、という人も少なくないかもしれませんな。
さて中身を見てみましょう。
4号機・大都技研/2006年
高確率が本当に高確率だ!
本機のスペックはA400のストックタイプでした。
連チャンシステムは少々分かりづらくいのですが、とりあえず内部的にボーナスの放出確率がアップする「高確率ゾーン」というシステムがまずあって、これに連続性をもたせるための「伝説モード」という状態が次にある感じ。
「伝説モード」中は「高確率ゾーン」に入りまくるので必然的にボーナスが連チャンする事になると。
これだけ聞くとほうれん草食うヤツを思い浮かべて暗い気分になりますが、高設定域の出玉率が全然違い、ケツアゴ海兵が107%くらいだったのに対しこっちは112%くらいある。
時期的には「秘宝伝」のほうが締め付けがキツかったはずなんですけども。伸びしろがあるというのは大都技研の意地みたいなのを感じました。
実際爆裂の鍵を握る「伝説モード(ロング)」の突入率はめちゃめちゃ低いとはいえ、一回入るとマジで終わらねぇよコレ、くらいの勢いでグングン伸びる。
あくまでスペック上のフローをそのまま並べると、伝説モード中にパンクフラグを引くより先に「高確率ゾーン」に入れ、そこでボーナスを射止め、さらに1:1の振り分けに勝利してやっとBIGが一回くる感じ。
なのでかなりキツイ印象なんですけど、各種振り分けに勝利しまくればアレよアレよという間に出玉がゲットでき、実際筆者、一回これで「一撃万枚」を達成しています。
パチスロ機と人間の間に相性とかそういうのがあるのか無いのかは分かりませんが、他にも数千枚クラスの勝利は日常的にカマしてたんで、みんなが口を揃えて「秘宝伝は面白かったけど辛かった」という中、「いやめちゃめちゃ甘かったわい」と主張し、なんか別の世界線の話をしてんのかこいつ、みたいな目で見られたことが何度もあります。
時期的には『俺の空』が全盛期だったタイミングなんで大抵のひとはそっちをメインにしてたと思いますが、むしろ筆者はそっちで良い思いをした事がほぼなく、財布の中の最後の5千円札で引いたリプ連からの「スーパー俺タイム」で即パンして泣きながら帰ってモヤシスープ作って飲んだりとか、散々な思い出しかありません。
振り返れば筆者、ファミコンよりPCエンジンが好きだったりプレイステーションよりセガサターンが好きだったりしたんで、要するにそういう事なんでしょう。
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