※過去の「栄光なき名機たち」記事
チワッス、あしのです!
チスロ界に産前と輝く名機たちの傍らでひっそりと咲く佳作を紹介するこちらのコラム、今回は2003年にベルコが出した「オートマティック」について。
これめちゃくちゃおもしろかったんですが、名機に挙げるひとはそんなにおらず。理由は多分親機である「スーパービンゴ」が偉大すぎてそっちばっか印象に残ってるからじゃないかと思われます。
実際こいつがどういう台だったかを説明せよと言われると「BIGからATに入るスーパービンゴ」というのが最も端的な回答になるんで要は、かの機種のマイナーチェンジ版のイメージがどうしても強いのです。
というわけでこいつの機種としての解説は以上。繰り返しますがBIGからATに入るスーパービンゴです。
じゃなんでこの機種を取り上げたかというと、この機種に関しては強烈に覚えてることが一個あって、
実はおれの人生で最もボーナス間ハマりしたのが恐らくこいつなんですね。正確にメモしてるわけじゃないんですが3000Gくらいハマりました。
んでこいつBIGを引かないと何も始まらねぇ上に天井も大したことない仕様なので、とにかく5時間くらい延々と金を飲ませ続け、後半は半泣きになりながらようやく当たったBIGが別にATに当選することもなく終了するという、うなされそうな展開を喰らいました。
人生で3000Gハマり食らったことある人ってそんないないと思うんですけども、オレもあとにも先にもこの1回こっきりです。
ベルコ/4号機/2003年
ありがとう、なのかな
普通の状態ではまずそこまで回さないですし、何か心に傷を負ったりして「どうでもいい」と思わないと無理なんですよ。
緩やかな自殺というか。そういう精神状態じゃないとその記録は出ない。
ご多分に漏れず、オレもその時は強烈に嫌なことがあって、そこからの逃げ場としてオートマティックに駆け込み、そこで心を無にして3000G回して物理的にゲロ吐きながら家に帰ってるわけなんですけど、そんな3000Gも回しちゃう原因となった嫌な出来事というのを、なんと今振り返っても全然思い出せないのです。
なんとな~くバンド関連のなにかだったのは覚えてるんですけども、もはやそんなモンどうでもいい。
あとに残ってるのは「オートマティックで3000G回した」という思い出のみで、それ以外は何も出てこない。
これ何かイソップの寓話みたいで超深そうな気がします。
実際は小指の先をちょんってやれば底につく程度の超浅い話なんすけど、雰囲気だけはマジで深そう。
だって実際にもともとの嫌なことは忘れちゃってますからね。
よく考えるとオレは嫌なことがあるとパチスロに逃げる、ということを繰り返してオッサンになってますけども、多分そうやって逃げて痛い目を見て、そしてパチスロのお陰で忘れちゃってることが、たくさんあるんだと思います。
ありがとう、なのかな。
ちょっと分からないですけど、我々にとって、パチスロってのは頼りになるカウンセラーの側面もあるんだろうなと思いました。