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【パチスロ名機】超って書いてスーパーと読みます

5号機 名機

※過去の「栄光なき名機たち」記事

チワッス、あしのです!

パチスロ界に燦然と輝く名機たちの傍らでひっそりと咲く佳作を紹介するこちらのコラム、今回はSNKプレイモアが2007年に出した「超お父さん2」について。超って書いてスーパーと読みます。

5号機の序盤はそれまであんまり注目されていなかった、あるいは新しく現れたメーカーが無茶苦茶輝いてました。

そもそも4号機の最終機種と5号機のパチスロ一発目が耳馴染みのない「ビスティ」でありまして、これは当時は「ダイドー」と言ったほうが間違いなく通りが良く、なんかよく知らんメーカーがいきなりエヴァだしたと思ったらチェリーが右リールに出ないとダメだわジャックインがなくなっとるわでトワイライトゾーンみたいな気分になった人も多いんではないでしょうか。

オレの知ってるパチスロはどこにいったんだ! みたいなね。

んで、そんなよく知らんメーカーがいきなり暴れてそれがヒットする、あるいは唐突に名機を生み出すというのでいうと、当時はJPSと、そしてSNKプレイモアが間違いなくニ大巨頭だったと思います。

SNKプレイモアのパチスロメーカーデビューは2004年の「メタルスラッグ」でした。

これはこれで話題になったもんですが、有名なのはたぶんチーパオの双子の妹と噂された(されてない)ムイムイが主人公の「ドラゴンギャル」でしょう。

参入第3弾の「超お父さん」は2006年の5号機なので、ほとんど実績のない状態からこのシリーズを生み出したことになりますね

ちなみに初代「超お父さん」は5号機の技術革新ネタではよく話題になる「スカイラブ」よりもある意味ではエポックメイキングな事をしており、いわゆる「リプレイ確率が変わらないRT」を初めて搭載しております。

言わずもがなこれにより「天井」や「周期抽選」、あるいは特リプの出現率が違う「高確率状態(チャンスゾーン)」の実現するなど後の世にエグい影響を与えており、5号機の超進化に繋がる文字通りの「お父さん」だったといっても過言じゃないです。お母さんはスカイラブかな。

んで本作「超お父さん2」はその第二弾。

これが出たのは2007年の11月で、やってるシステム自体は初代とあんまり変わらず。なんと敵の種類やボーナス中のBGM、さらにストーリーなど「演出」を進化させるなど、文字通りの「続編」として作られてるんですね。

そしておそらく、「超お父さん2」の特徴というのはこの「超お父さんの続編だった」というところに集約されてます。

要は面白かったのは覚えてるんですが、じゃあ初代と何が違ったんだよというと、これがびっくりするくらい覚えてないのです。

初代と発売日がそんなに離れておらず、かといってシステムも変わらず。

う、売れるのか?

5号機 名機
SNKプレイモア/5号機/2007年

「パチンコ」の作り方に近いよね

後継機じゃなくて「続編」。

この考え方は作ったのがもともとゲームメーカーであることを考えると如何にも納得なのですが、これが革新的な手法であったことにおそらく当のSNKプレイモア自体も気づいてなかったんじゃないかとオレは思ってます。

システムが同じで演出だけ違うというパチスロは、オレは他には思いつかない。「ゴールドX」はミリゴが撤去になった代替ですからノーカウントです。

買う方も「いや~システム同じならええわ」ってなると思いますし、発売するのにも勇気がいるのはやるまでもなくわかる。

名機 パチスロ

他の大手メーカーももしかしたら似たようなことをチャレンジしたことがあったんかもしれませんが、少なくともなんかウリになるシステム的な新要素を入れてるハズです。液晶演出が増えました! ストーリーの続きが描かれてます! という売り方はちょっと他にピンとこない。

んでこれ、不思議なことにパチンコでは当たり前なんですよ。

この辺もやっぱ、パチンコとパチスロの、商品としての違いみたいなのが如実に出てて面白いかも。

パチンコは「観る」楽しみが強めなんですが、パチスロはそうじゃなくて「遊ぶ」が強い。なので体験の部分が同じだと、「手抜き」に感じちゃうんでしょうな。

少なくともSNKプレイモアの新台でこの手法が常套化することはなかったんで、まあおそらく商売としてもこれはあんまりよろしくなかったってことなんでしょうな。

 

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