はじめに
当サイトの大人気連載「栄光なき名機たち」まとめはコチラからどうぞ。
現在のヒット機種シリーズで、「エヴァンゲリオン」シリーズや「ルパン三世」シリーズなら金カットイン、「北斗の拳」シリーズならキリン柄カットインなどという具合に、リーチ後半を盛り上げる演出と言えばカットイン演出ですよね。
今回は、そんなカットイン演出を初めて搭載した機種を紹介していきたいと思います! 実は、こちらの機種にはカットイン以外にも現代の機種に引き継がれている演出が多数初搭載されていました。
その機種こそが、1999年に平和から登場した「CRドルフィンリング」です。
「CRドルフィンリング」とは
平和が当時、業界初となる64MBという従来機の約4倍もの容量を用い、1024色もの発色を可能にした美麗液晶搭載したCRデジパチ。
大当り図柄は「0~14」の15種で、「1、3、5、7、9、11、13」が次回までの確率変動図柄。パチンコの黒歴史「リミッター(※編注:最大連チャン数)」時代の名残としてリミッターは搭載されているが、その回数は200回と、実質ノンリミッターとなっている。
また、当時は1/2確率変動で約2100個(10C×15R)が主流だった時代に、確率変動の突入率を抑えて約2240個の16Rを搭載していたのも革新的であった。
《演出》
・元祖!「カットイン演出」
ストンピング、バズーカ、ハンマーと言った特定のリーチで発生すれば、信頼度大幅UPとなった。また、その際、画面左に天使が出現すると、大当り濃厚に。
・元祖!擬似連!?「ブーラッシュリーチ」
ブタの顔がアップになり、同一回転で図柄が4回変動するリーチ。
・現海シリーズのジンベイ予告!?「カジキダイブ」
信頼度50%。
・当たれば確変濃厚「ビッグウェーブリーチ」
のちの「CR不二子におまかせ」シリーズで生着替えリーチに進化。
・ハズレ出目が大当りに!!「アップダウンリーチ」
…などなど、多彩な演出が遊技を盛り上げてくれた。
まとめ
当時のCR機はいわゆる99年基準と呼ばれ、リミッター規制こそ無くなったものの、スペック的にはどれもこれも似たものばかりでしたが、だからこそメーカーはこぞってファンを魅了する新演出を生み出しました。
そんな中でも、オリジナルコンテンツで秀逸のデキだと思われた本機だったのですが、大ヒットには至りませんでした。虚心はかなり好きだった機種で、CR機はもちろん、設置の少ない現金機の方も遠出して打ちにいった記憶があります。
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