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【パチスロ名機】他がどうでも良くなるほど強烈な台【恐怖新聞】

5号機 名機

※過去の「栄光なき名機たち」記事

チワッス、あしのです!

パチスロ界に燦然と輝く名機たちの傍らでひっそりと咲く佳作を紹介するこちらの企画、今回はアリストクラートが2007年にカマした元祖ホラーパチスロ(?)「恐怖新聞」について。

2007年はまだ4号機「俺の空」なんかが現役で稼働してた時分です。なのでこれは5号機の初期も初期の機種なのですが、早くもARTを搭載してる点にまず吃驚です。

RTとATを同時に繰り出すこのシステムは4号機の「AR」と同じっちゃ同じであり「完全に新規のアイデア」というわけではないのですが、それでもその後の5号機の方向性を決定づける大きな一手だったのは誰しもが首肯する所だと思われ。

んでこのARTを初搭載した機種というのは同日稼働の2機種があって、ひとつはヤーマの「ジャックと豆の木」、そしてもうひとつがアリストクラートの「怪胴王」。

今回の「恐怖新聞」はその翌年に出た機種なんですが、この頃はすでにエレコの「モエるまりんバトる」やタイヨーの「科学忍者戦隊ガッチャマン」、サミーの「ディスクアップオルタナティブ」にJPSの「2027」、さらにKPEの「マジカルハロウィン」やらタイヨーエレックの「マーベルヒーローズ」やら山佐の「戦国無双」やら、数々の名機が世に放たれており、もはや「ARTを搭載してるんだぞ!」というだけではあまりウリにならない状況になっていました。

というわけでなんですが、この「恐怖新聞」についても「ART機だったっけ?」と混乱する人が結構多く、かくいう筆者も「恐怖新聞がART機になったのは『第二章』から」と謎に間違って覚えてました。

これをお読みの皆さんの中にも、恐怖新聞がART機だったことを忘れてた方がおられるのではないでしょうか。

てか半分以上の人が忘れてると思います。

なぜか? はい答えは簡単です。

この機種に関しては、他に論ずるべき点が他にあるからです。

正直ARTだろうがATだろうがRTだろうがどうでもいい。そういうのはもうホントにどうでもいいのです。

この機種でみるべき所はひとつ、「演出の気色悪さ」です。

5号機 名機
5号機・アリストクラート/2007年

飛び交う霊魂! だだ漏れるエクトプラズム!

とりあえずこの機種の通常時の演出は基本的に「主人公がうなされながら寝てる部屋でいろんな怪奇現象が起きる」という立て付けになっています。

なんか天井から降ってくるゲロみたいな液体や、あるいは主人公の口から漏れ出すエクトプラズム、さらには部屋を横切る霊魂などは概ね小役予告になっており、矛盾などを経て最終的に「布団の中の主人公がそのまま白目剥いて死ぬ」という前代未聞の告知画面がドンと展開される事になります(笑)。

たまに窓ガラスをブチ破って新聞が投げ込まれ連続演出に突入することがありますが、こっちはスタンダードに「勝つ」あるいは「助かる」などでボーナスが確定。

ただしどの連続演出でも確定画面は頭を抱えた主人公が「助けてくれぇ!」と叫ぶシーンゆえ「良かったね」とはなりません。

ちなみにART突入を掛けたCZ中は半透明化して白目を剥いた状態の主人公が街を駆け抜けながら新聞を配りますが、恐らく多くの人が「お前が配るんかい」あるいは「窓ガラスをブチ抜いとんの自分かい」と心のなかで突っ込んだ事でしょう。

なお、他にも部屋の中で謎のポルターガイスト現象が起きたり霊が出現したりとかするんですけどもそれぞれの演出のルールは不明。

下手したら無意味に何か起きてた可能性もあります。

が、とりあえず「不穏なことがずっと起き続ける」ので、打ってるとだんだん気持ち悪くなってくるという意味では非常に独特の作りであり、昭和の怪奇漫画の理不尽さがよく表現されておると思います。

ある意味では昨今のホラーパチスロより全然怖いですし、気色悪さという意味ではこれを越える機種はそうないと思います。

最後に、これARTに入るとサイケデリックな色の霊魂が三体出てきますが、それが色ナビなので注意な!

 

(C)秦企画/CW

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