チワッスあしのです。

パチ屋で出会った奇天烈な隣人をご紹介するこちらの企画。

今回はペンネーム「ヤマさん」からのお便りを紹介します。

大阪府の男性ですね、こんにちはヤマさん！

***

その昔、神戸のパチンコ屋で『フルーツパッション』って台で大当たりしたんですが、知らんおっさんに「俺の台だから代われ」と言われました。

空き台なのは確実だったので店員さんを呼んで抗議しましたが、店員さんから「代われ」と言われました。

私が台を代わるのは良いが確変状態だったのでリセットしてくれと店員に言うとそれも断られ確変のまま台を譲る事になり、あまりに納得がいかなかった為、店長さんに時系列で状況を説明して対応をお願いしたところ「ウチの店はどの回転で当たるか決まってるから台を勝手に打ったお前が悪い」と言われました。

あ、ダメだこの店かなりおかしい！　と思ってすぐ退店しましたが、あの店長そもそもパチンコの仕組みからして理解してなかったと思います。

***

イヤすぎる（笑）。

遊技全否定のすげぇ店ですなそれは。

お気持ちお察しいたします。

なんだろうそのおやじ。

オーナーかヤ〇ザかどっちかだとは思うんですけど、ワンチャン「何も知らん店長＆店員さん」が単におやじの言いなりになっとる可能性もゼロじゃないですな。

前者はまあ弱肉強食の時代ということで昔日を偲ぶ笑い話にはなるんですが、後者だったら単純にめちゃんこ腹立つ。

流石に全く同じ体験はありませんが、「何も知らん店員さん」のおかげでモヤモヤしたことは筆者もあります。

ちとバグの話になるんで機種名は伏せますが、4.5号機時代にちょっとだけ人気があった某台を打ってた時の話。

完全にバグやんけ補償してくれよ！

当時筆者はゲーセンでバイトしながら大学に行ってたんですけど、ちょうど給料日ということで朝からホールに突撃、当時好きでよく打ってた某台に着座しました。

んで打ってすぐ気付いたんですけど演出が何も起きない。

起きづらいとかじゃなく、全く起きない。

確率が絡む話なのでいまいちバグの確信がもてないまま「たまたまかな」と思いつつ万券2枚くらいを消費したところで台の挙動の怪しさが加速しました。

今度は同じ演出が毎ゲームずっと出るようになったのです。

これはもう明確におかしい。

完全にバグってる。

すでにまあまあのゲーム数まで回しちゃってる手前、普通なら天井までやって当たり前なんですが、そこまで打ったとて演出がバグってる以上は他のところも正常に動作してるか怪しい。

RT解除までのゲーム数が減算されてるかどうかすら謎です。

真剣に考えた結果「そもそもコイツちゃんとボーナス放出するんだろうな？」というのがいよいよ心配になってきました。

いっそ回した上で店員さんに言いうのも手なんですけど、そこで補償がなかったら最悪なので素直に挙手。

やってきたのは当時の20代前半だった筆者よりも更に若いお兄ちゃんでした。

「すんません、こいつバグってるんですけども…」

店員さんの前でレバーを叩き、ボタンを止め、毎ゲーム同じ演出が続くのを確認してもらいます。

パチスロをかじったことがある人ならすぐ分かるくらいイカれてたんですが、その兄ちゃんは事務所に引っ込んだのち、ニコニコと笑顔を浮かべながら。

「その演出は当たりかも知れませんし、ハズレかも知れませんよ、という意味でして…」とバグって毎ゲーム出る演出そのものの説明をしてくれました。

「それは分かってるんですけど、そうじゃなくてそれが毎ゲームひたすら出続けるのがおかしいって話しをしてまして」

と改めて説明した所、店員さんは合点が行ったようにうなずき再度事務所に引っ込んだのち、また満面の笑みを浮かべ「パチスロは、レバーを叩いた時に抽選されていて、たまたま同じ絵が連続で出ることもあって」とフラグの解説を開始しました。

「うんうん、わかってます。じゃなくて…ちょっともう一回見ます？　ちゃんと見てくださいね？　ほら、白。つぎ、白。また白、ね？」

改めて5ゲームくらいバグった台を回して説明すると、彼はようやっと全てを理解しきった賢者の顔でうなずき、そして丁寧にお辞儀をして再び事務所に引っ込み、戻ってくるやそして白い歯をニンッと見せて笑いながらこう言いました。

「パチスロというのは、レバーを叩いた時に何が当たるかは決まっていて…」

「ねぇごめんなさい、止めようこの不毛な伝言ゲーム！」

そうじゃなくてバグってるから補償してくれっていってるの！　

そっちが事務所に行かなくていいから俺を連れて行ってくれ！　

と連行を懇願すると、少々お待ち下さい、という言葉と共にまたも事務所に引っ込み、戻ってくるや破裂しそうな笑顔で「ただいま責任者が不在でして」と言う彼。

ブッフー！　と息を吐きながら桂三枝バリに椅子から転げ落ちそうになりました。

え、いままで誰に相談してたの！

店員さんの態度を通し、店長の「めんどくさいんで絶対に補償したくないでござる」という鉄の意志を感じた筆者は、そのままお店を後にしました。