※『覆面パチンコ業界人T.,Kの忖度はナシの方向で』過去の連載まとめはコチラから。
世の中には数多くの忖度が溢れています。パチンコ・パチスロ業界も然り。
このコラムは、そんな業界の中心部に身を置く1人の開発者が、色々なしがらみを振り払ってお届けします。
最新機種や人気機種の秘話、メーカー関係者ならではの裏話まで。
もちろん忖度はナシ…の方向で。
※記事内容はあくまで個人の見解によるもので、編集部とは一切関係ありません。
第50回 ・貯玉再プレー手数料解禁についてPART2
やぁ。
T., K. だよ。
前回のコラムで書かせていただいた再プレー手数料の解禁について。
ザックリと数値試算して改めて色々考えてみたんですが、ホールの一日の売上はまあざっとならした指標を使うと2024年1月時点で台あたり13,000円くらい(勿論、店舗強弱ありますよ)、んでもって総売り上げにおける再プレー使用率ってのは大体10%(これも店舗差ありますけどね)、更に等価は意味ないので換金率ギャップを大体全国で等価以外の主流で計算すると12%くらいですね。
もしも500台規模のお店とするならば、13,000円×500台×10%×12%=78,000円というのが再プレーによる(機会)損失というか負担、みたいなことになってくるかと思います。
手数料徴収する店側のリスクとは!?
一日の負荷総額で言ったら“こんなもん”なんですよね。
それでも、お客様から尻の毛まで抜き取りたいってホールさんやマイナーな低交換率店(12%の部分が跳ね上がる)さん、再プレー率が非常に高い(10%部分が跳ね上がる)からしたら“意味があるんだ!”と思うかもしれませんけど、忘れちゃいけないのはホールに通わせる一因にちゃんとなってるんじゃないの? ってとこじゃないですかね!?
特に最後の再プレー比率が高いお店ってのは、私のホール経営経験上、過去に会員カード作成キャンペーンや再プレー認知活動にバンバン人員投下して“囲い込み”をやった実績があるお店に多いはずなんです。
ある意味ではそのお店の過去の遺産というか、蒔いてきた種なんですよね。
間違いなく、貯玉する&再プレーするという遊技文化が体に入ってるユーザーほど、再プレーの扱い方で店舗鞍替えすら検討すると思います。
上記の計算式はあくまで“総売り上げが維持される前提なら”この金額分の再プレー負担を店がしている、にすぎません。手数料というケチな負担増によって来店頻度&売上&稼働を落とすのは愚策でしかないと個人的には思うんですけど、どうなんでしょう?
日頃客が溢れて困る、客層の中に異常なくらい再プレー遊技をする専業が占めている、な~んてご時世でもないかと思います。
よっぽど他の要素での集客に長けている、お店に魅力があるという店舗でない限り、手数料徴収を開始したお店は総売り上げを落とす結果=負担分以上の損失を食う、という未来しか見えないので、1ユーザーとしてあなたのマイホが始めたらならば即時の鞍替えまで考えていいのでは!?とすら思います。
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