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チワッス、あしのです!
ホールで出会った奇抜な隣人をご紹介するこちらの企画、本日はペンネーム「ミスターポストマン」さんのお便りを紹介します!
お、いい名前!
好きな曲です。
こんちは!
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ホールが禁煙になる前の話です。
後から座って一服したときに臭いと言われるのはわかりますが、後から来た人に臭いと言われたのはビックリしました。マックス機で爆裂していたからかな?
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喫煙トラブルは多かったっすなァ。
これ、吸う方のマナーが終わってる場合もあるんですけども、嫌煙が行き過ぎて逆ハラスメント状態になる場合もあって、特に完全分煙になる直前くらいは正直吸う側の肩身がものすごく狭くなってました。
従って分煙化しなくても、筆者は恐らくホールで吸うのはヤメてたと思います。
これはもう世の流れがそうなっとるので仕方ないんですけども、「吸って良い所で吸ってても文句言われる」というのはナウなスモーカーにとって悩みのタネのひとつでして、例えどんなにタバコを愛していたとて、最終的には「こっちが吸わなきゃいい話」「吸うほうが一方的に迷惑をかけてる」でファイナルアンサーになる話である以上、喫煙vs嫌煙のバトルというのは吸う側が必ず負けるように出来ておるわけです。
なんとも世知辛ェ話ですが、SDGsの時代なんだからしょうがない。
SDGsが何か良く知りませんけども。
というわけで筆者の話をどうぞ。
和服のスキンヘッドマン
これはまだ筆者が田舎にいた頃の話なんで多分2007年~2008年くらいの話かな。
サンセイの『CR超絶合体SRD』の甘デジ版打ってた時のこと、当時はまだタバコに対するバッシングがそよ風レベルであり、さらに喫煙率がクソ高いパチ屋ということもあって、筆者は全然気にせずスッパスッパ吸いつつハンドルをクイクイしておりました。
んでその時も熱い予告が来たタイミングで、ほとんど条件反射のごとく、スッと胸元からラークマイルドを取り出し、ジッポでもってカチっと火を点けたんですね。
刹那、何かただならぬ気配を感じてフッと左の方を流し見ると、シマの端っこの、筆者から4席くらい離れたところに座ってるオヤジがこっちをガン見してんのがわかったんですね。
オヤジの風貌はというとちょっと嘘臭くて申し訳ないんですが、和服姿でスキンヘッドという、なんか陶芸家みたいな感じでした。
実際、その店に面した国道をずっと進めば有田とか伊万里とかそっち系の焼物名産地に辿り着くんでワンチャンほんとに陶芸家だった可能性もありますが、それは置いといて、オヤジは筆者がタバコに着火するやいなや、胸元から扇子を取り出してパチっと開き、手首の動きでソヨソヨソヨ…と、煙を払う仕草をするんですね。
もう一回言いますけど、和服姿のハゲが胸元から扇子を取り出して、タバコの煙を払うんですよ。
当時まだ二十代だった筆者は「嘘やろここパチ屋ぞ」と何か知りませんがビックリしてしまい、慌てて火を消しました。
そしてそのまま遊技続行しつつ今我が身に起きた出来事を反芻し、幾ばくかの後に「何かの間違いかもしれん」「俺の勘違いだろう」と、確認の意味を込めて再度口にタバコを咥え、横目で陶芸家の方を確認したんですけども、その時点でオヤジは胸元に手を差し込んで、扇子をちょっと出しかけてるんですね。
座頭市が雨の中、仕込み杖をちょっとだけ抜いた状態で耳を澄ます形というか、それ以上近づいたら斬りますよ、みたいな姿勢に見えてしまい、妙にツボった筆者は火を点けずにずーっとそれを咥えたまんまハンドルを握り、暫しのち「吸わんのかい」みたいな感じでオヤジが胸元から手を出した瞬間、いまこそ時は満ちたりと言わんばかりのタイミングでジッポを取り出し、キンッと火を点けました。
虚を突かれた形となった氏は、慌てて胸から扇子を取り出し、手首でパンッと払い広げ、ソヨソヨソヨソッ! と風を送る。
目が合って、何故か笑う筆者と陶芸家。
この謎の駆け引きがあまりに面白かったんですぐ火を消して、オヤジの方に黙礼すると、氏もまた「ごめんね」と言わんばかりに片手で拝むような仕草をしたあと、胸元に扇子を仕舞い、あとは顔も合わせず互いの台に集中しました。
その店には喫煙所もスタンド灰皿もなかったんで、その時はタバコが吸いたくなったら灰皿を借り、別のガラガラのシマの方にいって吸ったもんです。
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