
皆さん、こんにちは。ジェイさん@発信する遊技機クリエーターです。
今回は6月の新台『スマスロ ギルティクラウン2』を例に、ちょっとマニアックだけど実は超重要なテーマに触れてみたいと思います。
今回取り上げるのは「RT(リプレイタイム)」です。『ギルティクラウン2』ではRTを使って奥深いゲーム性を実現していますが、実はこのRT、ほぼすべてのパチスロに搭載されている仕様なのです。
リプレイ確率が変えられる5つの条件
6号機パチスロでは、リプレイ確率を自由に変えることはできません。ただし、以下の条件を満たすことでリプレイ確率の変動が認められています。
① ボーナスが成立したとき
② ボーナスを揃えたとき
③ ボーナスが終了したとき
④ 特定の出目が出現したとき
⑤ 上記をトリガーとしたゲーム数消化後
例えばRTとは無縁と感じるジャグラー・ニューパルサー・ハナハナシリーズといったノーマルタイプも、「②ボーナスを揃えたとき」を用いて、ボーナス中のリプレイ確率を変えています。これら機種のボーナス中にリプレイが成立しないのは、専用のRT状態を利用しているからです。

ギルクラ2は主に「特定の出目」でRTを切り替え!

『ギルティクラウン2』では主に「④ 特定の出目が出現したとき」を活用して、複数のRT状態を切り替えています。
▼RT1~5への移行契機となる特定の出目
・RT1…小山の1枚ベル
・RT2…平行リプレイ
・RT3…チャンスリプレイ/赤7リプレイ/赤7フェイクリプレイ
・RT4…強チャンスリプレイ
・RT5…弱チェリー/強チェリー
また、「③ ボーナスが終了したとき」を用いて、ビッグボーナス後にRT3へ移行します。
さらに、ゲーム性として重要ではないため省かれていますが、「① ボーナス成立時」や「② ボーナスを揃えたとき」もそれぞれ専用のRT状態が存在します。
余談にはなりますが、2017年に登場した初代『ギルティクラウン』は、チェリー高確率がゲーム数固定のRTで実装されていたため、「⑤ 上記をトリガーとしたゲーム数消化後」の移行契機も存在していました。
AT×RTが融合した「BBエクストラ」の仕組み

注目したいのが、本機の「BBエクストラ」と呼ばれる赤7高確率状態の仕組みです。
RT3へ移行後、フルナビのAT状態と掛け合わせることで、RT1への移行契機となる小山の1枚ベル(押し順ベル成立時の押し順不正解で出現)とRT2への移行契機となる平行リプレイ(押し順リプレイ成立時の押し順不正解で出現)が出現しなくなるという仕組みで、RT3とRT4のループ仕様を実現しています。
ちなみに、押し順を守っているにも関わらず、BBエクストラ状態で小山の1枚ベルや平行リプレイが出現した場合はボーナス濃厚となります。このようにRTの仕組みやルールを知ることで、熱く打てるポイントが存在するのも本機の特徴です。

RTの仕組みを知れば、パチスロはもっと面白くなる
パチスロのゲーム性を支えているのは、派手な出玉性能や演出だけではありません。今回紹介した「リプレイ確率が変えられる5つの条件」も、そのひとつです。少し難解なルールではありますが、これらを知ることでパチスロが「読み解けるゲーム」としてより面白くなることは間違いありません。
ぜひ、これから出会う新台にも「この機種はどの条件を使っているのだろう?」という視点で向き合ってみてください。パチスロの奥行きと、作り手の工夫がきっともっと見えてくるはずです。
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