前回、ゴジエヴァ2を打って初打ちで待ちがわかりにくい非キャッチーな台だという評価をした。

しかし！ じゃあそのキャッチーじゃない台を「つまらない」で切り捨てていいのか、というと少なくとも私の立場ではダメなのである。

ダメというか、前回散々語ったようにキャッチーじゃない＝つまらないではないんだよ。

パチンコにはキャッチーな台と非キャッチーな台が存在するが、デジパチって言うなればどの台も内部でやってることはほぼ同じ。

Vを経由したりしなかったり等はあれど、大まかに言えば1/319を引いたら図柄が揃って当たる、これだけである。

で、この1/319を引いているかもよー？ と煽るのが「演出」である。この煽りの取っつきやすさというかわかりやすさのことを私はキャッチーさと表現した。メーカーが群が流行ればみんな群、先バレが流行ればみんな先バレってやるのもこのキャッチーさの為だと思うんだよな。流行っている演出を入れてそれを強くしとけば初打ちでもなんとなくアツさが伝わるからね。

私はパチンコ演者である。初打ちで面白さが伝わらなかった非キャッチーな台をつまらないで切り捨てるのは簡単だが、何か面白い打ち方はないのか？待ちはなんなのか？こういうルートを辿ると熱い！といった、その台の楽しみ方を見出すのが役目のひとつであると自負している。なので私はまだゴジエヴァをあきらめない。

というかこの台がコケるとめちゃ痛い。なんとしてもエヴァ未来、シンエヴァ、ゴジエヴァの３本柱でホールを頑張らせないとまたユーザーが疲弊する。

だってこれだけ導入されたゴジエヴァが飛んでみ？ その金を負担するの俺らやぞ。なのでなんとしても面白い打ち方、面白い視点を見つけないとあかん。絶対いろいろあるんだよ。まだ数時間しか打っていないけど力を入れて作られてそうな感じはしてるからさ。

ただひとつ、これだけは言いたい。枠だ。何度も何度も「枠」でやらかすのは大概にしてくれ。

過去にも呼び出しボタンが押せないとかドアを開けるのが大変とかデータ機が見えないとかいろんな「なぜそれに気づかない!?」というような枠を見てきた。特にここ数年多かったのが見た目のインパクトを優先してユーザビリティを著しく欠いているような枠。下皿とドル箱の間に手が入れられないような枠もあったな。

今回の枠は盤面の左右に「シェイクフレーム」なる可動する部品がついている。バトルで攻撃を喰らった後ボタン連打してるときにガタガタ動く左右のアレね。このシェイクフレームが手前に出っ張っているため、玉貸しが「ノズル方式」の店だとノズルの形状次第で玉が詰まるのよ。その場合いちいちノズルを手で動かさないと玉が排出されない。

これはめちゃストレスだったわ。

おま環だろ？ って？ だとしても多くのホールで見かけるメジャーなノズルなんだから想定してどうにかしといてくれよ。

玉が出る出ない以外のところでプレイヤーにストレスかけるようなパチンコはヒットするためにどれだけのハンデを背負ってしまうとおもう？絶対ヒットさせなきゃならん機種で何やってんだ？ 頼むよ、本当に。

スペックは魅力的だし、演出も何かの気づきで面白くなりそうな気もするし、なんとか長生きさせたいですね。多分初当りの経験をいっぱい重ねることでじわじわ楽しくなっていくタイプだと思うんだよ。重ねることができれば……。

デキてきにも台数的にもこの規模の台がダメでしたーじゃ済まされんよ。

俺はあきらめない。