気付いたら友達がほぼパチンコだけになっていた48歳の過去記事は→コチラから

Aプロジェクトアコガレで過去のパチンコ機種を語る企画P(パチ)プロジェクト。今回はCRフィーバーフレンズを取り上げたい。

この機種はそこまで打ったわけではないが、思い入れは深い。

以前書いたと思うが、パチマガに所属してから初めての仕事、データ取りをした機種だからだ。

なお、マガジンはデータ取り研修となると海or当時多数あった海インスパイア機種を打たせるのが通例で、このフレンズも海インスパイアだった。

フレンズというとちょうどこの頃大人気だった海外ドラマのフレンズを思い起こす人も多いかもしれない。盤面にかかれていた字体も若干似ていた。しかしそんなビッグコンテンツとのタイアップ機種ではなく犬がモチーフ。海インスパイアと言ったが厳密に言えばわんパラインスパイアということになるか。縦スクロールだったり図柄の中に犬が入っていたりと違う点もあるが、変動音を5秒聞いただけでもう海を思い出すような完全に狙った台だった。

フレンズは当時の機種の例に漏れずCRから現金機までいろんなスペックがあったが、メイン機種扱いだったCRフィーバーフレンズMXは

大当り確率…1/315.5
賞球…4&7&15
出玉…約1820個
確率変動…突入率1/2 リミッター実質なし
時短…確変終了後100回転

という非常に王道というかオーソドックスなものであった。というか、当時は金太郎飴とも言われていたくらい1/315の50%だらけだったんだよな。

そう考えると今のパチンコのスペックは本当に多彩になったし、ゲーム性で言えば当時の機種は太刀打ちできないと思うよ。当時のホール状況で現代の機種があればパチンコ人口はとんでもないことになったんじゃないかな。

閑話休題。そんなフレンズで初めてのデータ取り。もし仮に「お試しでデータ取りをして、無理だと思ったらその日に辞めてかまわない」って条件があったらこの日に辞めていたと思う。

データ取りの内容は「どの図柄で」「どのラインで」「なんのリーチがかかって」「当たったorハズレた」というのを一日中数え続けていくというもの。それに加えて大当りしたらその時の「時刻」「回転数」「予告」「リーチ」「獲得出玉数」「セグ」などもメモしないとならなかった。当時はパーソナルも出玉が表示されるデータ機もなかったから獲得出玉を計ろうと思ったらストップウォッチを回しながら大当り中にヘソ＆オマケに入った数とオーバー入賞した数をメモして計算しないといけなかったんだぜ。今思うとギャグみたいだが必死にやってた。

当時はスマホもなくノートを何ページも正の字で埋めつくしてデータを取っていたものだった。どの項目で正の字を作っていくかというのもデータ取り力というか編集力が問われるポイントで、これが上手くできると効率よくデータを取れて効率よく集計できるんだ。この日どうだったかは覚えていないが、これは経験がモノを言う能力で、初日に上手くできるはずもなく当然ボロボロだっただろう。

今なら全部余裕だけど当時の自分には一日で逃げ出したくなったくらい過酷だった。とはいえ初日にバックレなぞできるような図太い性格はしてないので結局は続けていくわけだが。

ただ、この日はなかなか眠れなかった。

「やるしかねえのかあ…………思ったより楽しくねえしきついじゃん。パチンコしながら給料もらえてヒャッホー、さらには誌面デビューして有名人になれる!って考えてた昨日までの自分は甘かったなあ」

すぐ誌面デビューかと思ったら半年近く先で、誌面に顔が載るまでめちゃ長かった記憶がある。人によっては初日で諦めるような仕事だからすぐ辞めないかどうかの判断が必要なんだろう。

どの仕事でもそうだけど、転職したての半年って覚えることが多くなるから長く感じるんだよね。

一緒に入社した助ちゃん(助六)はこの日どう感じたんだろう。そういえば聞いたことねえな。やっていける自信はあったんだろうか？

彼は強者男性だし、簡単にそこらの女捕まえてヒモにもなれただろうし、当時21歳と若かったから「まあなんとかなるでしょ」って考えてそう。

かくいう私も21歳の頃は新宿のロッテリアでバイトしながらパチンコしてたしな。先のことはあまり考えてなかった。

21歳くらいって自分の欲望のままに生きるし、お気楽に物事を考えるいい年齢なんだよね。

30超えるとそうはなかなかいかない。40超えたらもう楽観的にはなれないね。人間50年でいいのだけど、きっと長生きしちゃうんだろうなあ……。とはいっても明日死にたいかっていったら死にたくないし、それを毎日繰り返しているうちに50、60って刻んでいつの間にか終わるんだろう。人生100年時代と言っても健康で不自由なく動き回れる居られる時間を考えたらもう長くないだろうし悔いなく過ごさないとな。