ハネモノや一発台ではもちろんのこと、デジパチでも最近では盤面だけでなく筐体のあらゆるところに設置されてきた「役物(役モノ)」。
中には“ギミック”と呼ばれて巨大化したり、パチンコの進化とともに現在に至るまで発展し続けてきた。
そんな「役物の世界」を振り返るのが、このコーナー。
今回取り上げるのは、「CRポップカルチャー」(2008年・西陣)だ。
それでは、GO!!
爆連遺伝子、継承!
本機は1993年に同社より登場した一般電役『ポップカルチャー』のリメイク。モーニングありの爆裂連チャン機として知られた初代から15年後に復活した本機もまた、爆連遺伝子を継承した爆裂機だった。ライトミドルと甘デジの2種類あったが、前者(M/M2)は当選確率1/176.5→1/17.65・大当り出玉約360個(4R)or1440個(16R)・確変突入率90%・すべての大当り後に50回転の時短付き…というスペックで、いわゆる“チリツモタイプ”ながら平均約12連チャン=4000個以上の期待出玉を誇った。16R割合は2%ながら、連チャン中に絡めば一気に出玉が増加した。
ゲーム性は、まず盤面上部の“↓”部分であるクルーンの入口を狙って打ち出す。
玉が入ると2穴クルーンへ。入らなかった玉はステージへ。
クルーン手前の穴に入れば高確率でSTARTへ入賞。ステージから流れてきた玉でも入ることはあった。
基本的にSTART入賞で7セグが変動して「33(4R確変or4R通常)」「77(4R確変)」「PC(16R確変)」停止で大当りとなるが、これは「ポップカルチャーモード(初代モード)」での挙動。もう1つある「NEOモード」選択時には、役物(7セグ上にあるDJ-Bee役物&盤面右のQ-Bee役物)による予告アクション後に7セグが変動開始し、様々なリーチアクションへと発展した。
NEOモードでは7セグ左右にある「King Bee」ランプが点灯すれば激アツだった。
また、Q-Bee役物がフラッシュしながら様々なボイスを発生させる予告もあり、セリフによって期待度が変化した。
NEOモードのリーチアクションはノーマル&ノーマルロングの他にも、あの花満リーチを7セグで再現した「クイーンブロッサムリーチ」や「DJスクラッチリーチ」、「全回転リーチ(3・7以外のゾロ目で発展)」、PC確定のプレミアムリーチ(壊れたかのように7セグがなかなか止まらない)などもあった。
ポップカルチャーモードでは1回転で擬似連が何連するかで期待度が変化した。
「33」当選後のみ通常の可能性あり。ヤメ時には注意が必要だった。
上が初代『ポップカルチャー』。さすがに15年の歳月を経て蘇った後継機は進化していた。ただ、残念ながら当時としては地味すぎたのか、甘デジも含めてあまり導入されなかった。初代自体も連チャン機の中では味わい深かったことは確かだが、やはり地味だったからなあ。
<つづく>
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