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コンペが行われるような版権の場合は最低でも「億」のお金が動くのはほぼ間違いありません。【パチンコ/パチスロと版権|完全版】

コンペが行われるような版権の場合は最低でも「億」のお金が動くのはほぼ間違いありません。【パチンコ/パチスロと版権|完全版】

◎2025年6月度 パチンコ・パチスロユーザーアンケートにご協力ください!

👇ご回答はコチラへ👇
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[チャンスメイトからのお願い]

これから導入される新台への期待感や、導入済の台への新台評価等、皆様の声をお聞かせください。約3分程度のアンケートです。

謝礼としてデジタルギフト券500円分を60名に配布予定です。

締切6/18(水)正午までとさせて頂きます。皆様、よろしくお願いいたします。

あなたの知らない「版権」の世界

現役開発者、チャンスメイト荒井氏による「パチンコ開発とXXの事情」。過去の記事はコチラからどうぞ。

 


 

パチンコやパチスロ開発において切っても切れない関係にあるのが版権です。この版権というのは、しばしば争奪戦にもなったりすることがあります。本日は、そんな版権争奪戦とその裏話的なものもお話できればと思います。

版権獲得までの多くはこの3パターンに集約

まず開発を着手するにあたって、一番初めに取り掛かるといっても過言ではないのが版権選定になります。昔のパチンコやパチスロであれば、版権ではなくモチーフを決めるということもあったかと思います。例えば、海をモチーフにしたパチンコ台を作ろう!とか、ハイビスカスを使ってパチスロを作ろうといった具合です。皆さんがパッと頭に浮かんだそれらの機械がモチーフ選定からスタートしたのかは私には知る由もありませんが(笑)

今のパチンコやパチスロ台は版権を絡めた機械開発が当たり前になっていますので、大筋で版権を決定してからスペックや演出に落とし込んでいくことが多いかと思います。勿論、良いスペックを思いついて、そのスペックに合致する版権を探すといったことがあったりするので一概には言えません。

そんな版権を取得する際に多い流れは、

① メーカー側から版元側にパチンコパチスロ台にしたいので版権を許諾してほしいと依頼をしてOKをもらう
② 版権側(仲介業者等を含む)から遊技機メーカー側に売り込みがあり、それを取得する
③ 版権がコンペ(入札)形式になりコンペに参加し競り勝つ

多くはこの3つのパターンに集約されるかと思います。①と②は現場を知らなくても想像がつくと思います。しかし、③の版権コンペはあまり想像がつかない方もいるかもしれません。

版権コンペ

まず、版権がコンペ形式になるのは当然ながら人気コンテンツが非常に多いです。少し失礼な言い方になるかもしれませんが、誰からもオファーが無い版権はコンペになることは無いですよね? コンペになった版権では多くの場合、①のような形でメーカー側から版権元側に問い合わせたときに「パチンコにしたいという問い合わせですが、御社で5社目ですよ」などと言われます。まぁ、そりゃそうですよね。コンペが開催されるということは、それだけ入札する希望メーカーがあるということなので、そうなることが多いです。そんなときは大体版権元側より「今はまだ許諾することはできません、ただ近々、遊技機化についてお伝えしたいことがあります」みたいな形で暗に伝えられることがあったり無かったり。

そんな版権コンペですが、とりまとめをするのは版権の原作者や実際の人物等々ではなく、その版権の権利元が行うことが多いです。例えば、超が付くほど有名な芸能人や、誰もが知っている国民的ともいえる漫画、最近話題で社会現象にまでなりつつある今現在放映中のアニメ、みたいな場合は、多くの場合、本人ではなく、ライセンスを管理する会社や出版社、アニメ会社等々がライセンス権を保持しています。勿論、本人さんの意向は最大限尊重されますが、それらのコンペを取り仕切るだけではなく、今後の開発と並走し版権の管理や確認、資料及び素材の提供等の段取りをするのはそれらの会社が一手に行うため、版権作者本人が行うことは殆どありません。

私もとある漫画原作のアニメ版権の遊技機を開発した際に、原作者の先生にお会いしたのは遊技機が完成した際に最終確認として先生に直接お見せして試打していただいた時の1回のみのこともありました(実際のところ、12回しかお会いしないことが殆どだと思います)。

最低でも「億」のお金が動く世界

さて、話を戻して版権コンペはかなり大々的に行われます。その作品が有名であればあるほど、版権元も力が入ります。コンペが行われるような版権の場合は最低でも「億」のお金が動くのはほぼ間違いありません。そのため、版権元も非常に力が入るのです。またその版権がコンペに出されることになる理由も、その版権のメディアミックスの一環としてパチンコ/パチスロが選ばれる場合や、次シリーズのアニメや更なる展開をする費用の足しにするために遊技機化の許諾をOKするパターン等、様々です。しかしながら、やはり版権元からしても原作者の先生や本人からしても、それらの作品は我が子のように大切にしている作品で、全員が全員、遊技機に詳しいわけでもないので、版権コンペというのは「もし遊技機になるとしたら、どんな作品になりますか?」というような企画書の提出を求められるのが一般的です。

ちなみに、パチンコ/パチスロの権利は分かれていることが殆どですので、同じ版権でもパチンコはA社、パチスロはB社というように分かれることもしばしばあります。当然、両者とも同じ会社になることも。

金額は当然ながら、求められるファンの満足感

版権コンペと聞くと、「A社が10億円積んだ」とか、「いやいやB社はパチンコとパチスロ(の許諾を獲得するために)併せて20億円出した」とか金額だけが話題になることが多いですが、決して金額だけとも言えないのが本当のところです。

版権元からしても、せっかく遊技機化の許諾を出したわけなので、多くの原作ファンに楽しんでもらいたいと思う気持ちは当然ありますし、それらのファンを無視するようなものを作られても困るわけです。だからこそ、ただお金を積めばよいというものでは無いわけですね。また、直近のメーカー実績を重視する版権元が少なからずあったりします。上記の理由から多くのファンの方に楽しんでもらいたいと思った場合、「○○のメーカーだと最近あまり売れていないですよね? ▲▲のメーカーの台はどれも売れて評判が良いですよね」といった具合です。それらの話はあまり口に出すことはありませんが、私は実際にそのような話を版権元から聞いたことはあります(笑)。まぁ、版権元からすると、少しでも多くのファンの方に楽しんでもらいたいという気持ちはあるので、当然といえば当然かもしれません。だからこそ、版権コンペの際には、金額の提示は当然の事、企画書等の提出もするわけです。

実際、私はとある版権コンペに参加した際に、遊技機の簡易モック(イメージができるような試作品)を作成し、それに1演出だけ通常演出からSPリーチまで作成して搭載し、正面から見れば立派な遊技機に見えるもの(実際はハリボテw)を版権元に提出したことがあります。版権元からは企画書だけで良いといわれたにも関わらず。

大型版権機の斜め上目線の楽しみ方

そこまですれば意気込みが伝わるだろうという思いからそのような行動を実行した結果、その思いが伝わったのか、その版権は取得することができました。それだけ大変な思いをして参加するコンペですから、他メーカーに競り勝ってその版権を取得できた時の喜びはひとしおですが、当然ながらプレッシャーも半端ないです。会社の上層部は「○○のメーカーに競り勝った版権だ、期待している」となるのが当然ですし、版権元も更にその版権を盛り上げる思いもあって許諾していただいたところもあるので、半端なものを作るわけにもいきませんし、メディアミックスともなれば、機械の販売時や導入時における販促展開も非常に力が入ります。

版権コンペが行われるような機械がリリースされることは、年に数度あるか無いかのレベルでそこまで多くリリースされるわけではありませんが、それらの機械を実際にお店で打たれる際には、そんな裏があってリリースされたんだなと思っていただけると幸いです。もしかしたら、そんな大変な思いまでしてできたのがコレ? と思われるかもしれませんが…。

今回はココまで!次回をお楽しみに!

◎あなたの「質問」に現役開発者が答えます!

パチンコ・パチスロ開発の表も裏も知り尽くしたチャンスメイト荒井氏が、あなたの質問にぶっちゃけ回答しちゃいます!

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