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チワッスあしのです。
パチスロの歴史にガッツリと刻まれた伝説の名機を振り返る企画、今回はアルゼの「コンチ4X」について。
まずはどんな機種なのか、ザックリとした特徴をどうぞ。
何か良くわからないけどカッコ良かった
【コンチ4Xはこんな台】
獣王登場から7ヶ月後、2001年8月にアルゼ(現・ユニバーサル)がリリースした爆裂AT機の最高峰。
BIG中のメイン小役を押し順方式にし、REGを消滅フラグにするなど、斬新な仕組みでATの爆裂性能を別次元に引き上げたパチスロ史上屈指の名機だ。
設定6の出玉率は圧巻の「169%」をマークしており、反則気味の「神輿」を除くと歴代ナンバーワンとも言われる。
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はい、爆裂AT時代を知るスロッターに「当時を象徴する機種はなんですか」と尋ねると、多分「ミリオンゴッド」か「アラジンA」あるいは「サラリーマン金太郎」、そしてこの「コンチ4X」あたりに回答が集中すると思われます。あと「獣王」か。
なのでこの辺は打ったこと無い人でも名前は知ってたりするんですけども、それはとりも直さず、これらの機種がむちゃくちゃ面白かったから、そして「いっぱい出た」からなんですね。
もちろんこれは勝ちやすさとは別の話で、いっぱい出るからといってこれらの機種だけ打っとけば財布がドンドン分厚くなっていったんだよとかそういう話じゃなく。むしろこれらの機種だけ打ってた人々はみんな借金しつつ涙と血反吐を吹き出しながら頑張って打ってたと思います。
オレだってこいつらのトータル収支はエグいマイナスです。
でも、面白かったから打っちゃってた。これぞまさに「中毒」なんですけども、これは今「ヴヴヴ」とか「からくりサーカス」ばっか打ってる人にならちょっと共感してもらえる心境なのかも。
まあどう考えても今の機種の方が面白いけどね。
「コンチ4X」に関してはもう一個重要な要素というかキーワードがあって、それが「何か良くわからないけどカッコ良かった」というもの。
例えば獣王にしても「サバンナ」という明確なテーマがあったり、あとは「サラリーマン金太郎」なんかも原作付きなだけあって世界観はしっかりしてたんですね。
アラジンだってもとは千夜一夜物語なわけで、世界中で愛されてる物語なんですよ。
一方コンチは訳わからない。
ハチマキリールにXが4回でたらATに入る意味も分かんなかったですし、メイン小役がなぜリンゴなのもよく分からない。
だいたいコンチって何なんやと思いつつも、その辺を全部ひっくるめても最終的には「なんかカッチョイイな」という感想になるんですよね。
だってデザインがめっちゃ渋くないですか。
効果音も音楽もなんかイイ感じだし(語彙)、あんま変な感じでキャラクタライズされてないのがいいです。
素材のままの味を活かしましたって感じ。
もっと前から打ってる当時のオッサン達からすると「いやコンチは代々リンゴで…」とかなんか色々あると思うんですけども、オレはまだ当時打ちはじめたばっかりで右も左もわからん状態だったので、その状態でコンチはあまりにもアダルティすぎました。
獣王とかサラ金とかはそうでもないんですけど、コンチを打ってる時ばかりはなんだか自分が大人になったような気がして(二十歳超えてたけど)、なんか自然と咥えタバコで手首クイクイしながら打ってたもんです。