
「eマギアレコード」はジャイ's 殿堂入り!

座右の銘は「昔はよかった」のパチンコライタージャイロがパチンコ新台を語るコラムのお時間です。
実はかつて、京楽台で憎いレベルで嫌っていた台がある。かなり昔の台になるが、当時パチンコを打っていた人は誰もが知っているだろう2011年の超大ヒット機種「CRびっくりぱちんこ銭形平次withチームZ」である。
打っていた台の期待値を考えると凄く引き負けていたというのももちろんある。
だがそれ以上に、ST中に煽りガセが多いのにノーリーチ駆け抜けも多いという演出バランス(100凸故に継続率が低いので仕方ない面はある)、軍団がガッツリコネコネしてて打ってて息苦しい、そして八五郎がとにかくムカつく、と打っていてイライラすることが多かった。
銭形に限らず、京楽の台は何気に私のブチギレポイントにぶっ刺さることが多い。収録中に愚痴ることが多いのも実は京楽台である。
そんなことを言うと京楽嫌いのように見えてしまうだろうが、実は京楽には大好きな台だらけで、一切の文句がなくとことん私を熱中させた殿堂入りの台が何台もある。
・CRぱちんこジョーズ(2006年)
・CRぱちんこクロユリ団地(2013年)
・ぱちんこ 乃木坂46トレジャースペック(2023年)
他にもあるがパッと出てきた名機はこの3つ。
実はこの中に加入が決まるほど京楽の今回の新台「e マギアレコード 魔法少女まどか☆マギカ外伝」が面白かったのだ。
通常時が良い!
マギレコの擬似連には意味がある。赤予告しかないような何の変哲もない擬似2からもう2度もぶっ刺している。こういう弱い展開でも大当りの可能性が残る台が大好きなのだ。
もともと初代ガンツや初代まどかあたりでは「発展さえすりゃワンチャンあるメーカー」という印象があり、そういう台を作るのに長けていた。
初代ガンツなんて、覚えていられないような予告からの弱いリーチでも赤テロップ程度のチャンスアップがあればワンチャン当りに期待できた。マジで刺さったもんだ。最近の京楽台ではこんなのは時間の無駄、信頼度0%である。
もちろん毎回起こることではなく、たまにの話にはなるが、一度でもそういう経験があればスーパー濃厚の赤程度でも期待が持てて打ってて楽しかったものだ。クロユリも後半発展すりゃ当たったんだぜ?
だが昨今の京楽はどうだ? 「変動中に金以上!リーチ後も激熱!リーチ中もモリモリ!はいおめでとう!」っていう当たるときだけ楽しい台だらけ。
これは逆に言うと「変動中に金がない? はいハズレ」という感じで変動中、リーチ後、SPSP中のチェックポイントをすべてクリアしないとまず無理という、どこの誰でも作れる演出バランスの台が増えていた。
ところがこのマギレコは今のところかつてのガンツやクロユリのような発展すればワンチャン型の系譜を継いでいるように感じている。
もちろん、事前にこりゃダメだってわかるリーチもある。でも今までと違い、最後までちょっと期待を持てることが増えたのである。
SPSP中にふたつチャンスアップあったら本当に期待できるし、ひとつでも貫いたりする。さすがにノーチャンスアップはそこまでに相当強い要素がないと無理かな。だが、最初から最後まで完璧でないとダメというバランスでは無くなったのだ。
このバランスは昔の京楽っぽくもあるが、今の流行でもある。昨今のSANKYOやサミーはこういう台を作るのが上手く、それが市場で評価を得ている原因のひとつだろう。
今の時代は「赤系予告で期待が持てて、発展を楽しむ台」がウケやすい。マギレコもここに寄せてきていると思う。この流行は月曜の記事で語った先バレの隆盛との兼ね合いもあるのかもしれない。やっと出たバレがリーチ前に否定されるなんて悲しいからな。
ただ、数年後は再び「激熱に激熱を重ねて当たるのがメイン」の0or100なバランスの台がウケる時代が来ると思うけどね。激アツマシマシ必須に疲れて今のバランスを発見したはずだが不思議と歴史は繰り返すんだよなぁw
また、最初にも言ったが、擬似連がいいのだ。それにはひとつ明確な理由がある。擬似×1の変動で擬似連する前に「何も出ていない」ことが多いのだ。というか擬似らないと赤系予告が出ないと思われる。
これがまたいいのよ、擬似ったときにかなり嬉しい。打つときはぜひ擬似連に注目して打って欲しい。「よっしゃ擬似った!」って喜びがある。
なのでこの喜びがあるがゆえに「先バレ」でやるのは絶対おすすめしない。せっかく不意をついてくる擬似連もバレが出てたらハイハイ擬似連擬似連ってなっちゃうからね。先バレでやるなら他の機種を打った方が面白いし、マギレコの面白さをかき消してしまう。
RUSH最初に1G連をできるのが良い!
これがまたデカイ。「はい3000スタートだよ」だと他の機種と差別化できていないし、1000発でラッシュスタートはだいぶひどいスペックになるw
で、単に3000ではなく、右の大当り1回をもらえるので初手からデカイ出玉をもってSTを迎えられる可能性がある。なにより1G連の楽しみを絶対味わえるというのはいい着眼点。あの1G連をもう1回やりたいってなるしな。パチスロのATが特化ゾーンから始まるのに似ているかもしれない。
京楽にも天才がいる、悔しいが(JRAのCMにこんなのなかったかな)
7月の新台はこの30年でも例を見ないほど神台だらけだ。なんたってあのからくりサーカスが物足りなく感じるほどだ。しかも稼働にも顕著に表れててからくりの稼働が目に見えて落ちている、状況はいいのにだ。
はっきり言って今月出た新台はマジで震えるほどレベルが高く、パチンコ開発のすごさを知った。ひとつ前の新装、7月7日の機種も炎炎と東リベどっちが良いかという感じだったがその両方の稼働が良いなんて思わなかったしこのパターンは過去にもあまり記憶にない。
そんな優秀台だらけの7月の新台の中でも個人的なナンバーワンはe冒険島である、マギレコもかなり悩んだが、打ちやすさで冒険島の方が上かな。
そしてホールへ言いたい。これだけ機械が揃ったんだ、これでお客さんがつかないとしたらもうそれはホールの営業の責任やで。パチンコを復活させる舞台は整った。足りないピースはホールの適切な運用だけだ。
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