過去の「隣に座ったヘンな客」はコチラ
チワッスあしのです!
ホールで出会った奇抜な隣人を紹介するこちらのコラム。
今回はちょっとした注意喚起から。
これ今は暑い時期なんで大丈夫なんですが、去年スマスロが出た時期くらいから春先くらいまで「椅子に上着を掛けての離席」に対して注意喚起をするホールというのが結構ありました。
要はスマスロは下皿にメダルがないんで、どうやって席確保をするかというと「荷物を置く」とか「上着を掛ける」とかになり、人によってはポケッツに貴重品を入れた上着をそれに使って、そして置き引きに合う、みたいなのがちょいちょいあったみたいなんですよね。
今は夏場(もう秋だけど)なのでトンと聞かなくなりましたが、北斗が出た時期くらいは、少なくとも都内のホールは結構そういうのがアナウンスされていました。
おそらくは今後上着が必要になる季節になるとまたぞろ、そういう話が出てくるようになるかと思います。
お気をつけを。
はい、ホールというのはちょっと特殊な場所で、少なくともそこで打ってる人に関して言えば「ある程度の現金を持ってる」のが確定してる場所なんですな。
なのでヨコシマな考えを抱く人というのも一定数入ってくるわけで、ホール側もその啓蒙というのを忘れません。
「貴重品での台確保はやめてね」あるいは「離席するときはカードを抜いてね」とあらゆる所に書いてあったり店内アナウンスがされまくるのはそういうことです。
んでちょっと前になりますが、一部のパチ屋さんで「コインロッカー詐欺」なる手口による盗難被害があったというのがネット上で話題になりました。
詳細は省きますが、要は被害者を店外に連れ出した上で荷物をロッカーに預けさせ、それをギるというヤツなのですが、こういう「連れ出し案件」は地味に昔からあるやつでして、かくいう筆者も食らいそうになったことはあります。
ガチムチとヒョロ長のダブルアニキ
これは当時(筆者の周りでは)わりと知られてたんですが、それは特定の他県ナンバーの車に乗った二人組がホールで知らん人に声をかけて外に連れ出し、もう一人が台に置きっぱなしのメダルやカードや財布を盗む、という手口。
最近の「コインロッカー詐欺」の原型みたいな感じですな。
とにかく当時の筆者の近所のホールでは便所とかに「◯◯ナンバーに注意」みたいな注意喚起が写真つきでなされてたりしました。
んでこういうのってホール間の横の連携があるのか、あるいは組合からそういうのが来るのか知りませんが、近隣の店舗の便所には一斉に同じ写真が貼ってあり、さながら指名手配のようになってたもんです。
とはいえそれらはアフリカとか南米とかメキシコで起きてるのと同じ、自分とは無関係の世界で起きてる事件でありまして、小便しながらそれを眺めつつ「へぇ」としか思ってなかったんですな。
どっこい、ホールで「クレイジーシャーマン」を打ってた時の話。
なのでもう20年くらい前か。
普通にこうやってスロってるとポンポンと肩を叩かれるわけですな。
んでふっと後ろを見るとめっちゃガタイの良いアニキが腕組んで仁王立ちしておりまして、何事かと思ったら筆者に耳に口を寄せ「こないだありがとう」っていきなり言われるんですな。
確実に知らねぇ人から「こないだありがとう」って言われた経験ありますか?
俺はないです、その時しか。
これ、食らってみると分かるんですが結構脳がバグるんですね。
実際筆者はその時「やばい、忘れたこの人、誰だっけ」ってなりましたし、その後「ちょっとこっち」って言われて店の外に誘導されたときも「思い出さなきゃ」としか思ってませんでした。
んで外に出て仁王のアニキの話を聞くんですが、どうも要領を得ない。
「この時の、あの帽子の兄ちゃん、あの~、な?」
「はぁ。誰っすか。帽子?」
「ほら、帽子のさ、あの~、背の高い」
「帽子の……背の高い……。誰だ。ノブさん?」
「ノブさん。そう。あの人さ、元気?」
「え、何かあったんすかノブさん」
「いや、あの~、こないだね。あの~、ノブさんがさ、その~」
と堂々巡りする話を聞く傍ら、脳内にさっき小便しながら見た「◯◯ナンバーに注意」という文言がスッとカットインするわけですな。
あ、これ連れ出し詐欺やんけ、と。
「分かんないんで、戻りますね。アザス!」
話を切り上げ席に戻ると、明らかに仁王のアニキの連れと思われる、背がヒョロっとした口ひげのアニキが筆者の台の所で何かしており、筆者が戻った瞬間「いや、データ見てるだけですけど」みたいな感じで光の速さで手をデータマシンの方に伸ばしてポチポチやり始める。
(こいつ何やっとん……)
当時は怖さよりも「面白さ」が先に立つ無軌道な若者だったんで、データマシンを見るヒョロ長のアニキに「いや~ハマってますよこの台」とこっちから話しかけ、向こうは向こうで「そうか~、頑張ってな」みたいな感じでにこやかにエールを送ってくるという、優しいんだか優しくないんだか良く分からんシーンが展開されることになりました。
ちなみにこの時、筆者は何の被害も無し。
理由はちょい前にホールでの窃盗にあって以来「離席する時にカードを抜くこと」「貴重品を回収すること」のクセがついてたから。
別積みのメダルがあったらワンチャンまずかったかもしれませんが、そんなもんはナシ。
おそらくターゲットを物色してる段階では財布を握ったままプレイしており、呼び出したら下皿に置いて出てくるんじゃないかという狙いのもと、ターゲットにされたんだと思われます。
その後、クレイジーシャーマンを打つ筆者の後ろに張り付いて、何か知らんが二人して仁王立ちで見守るダブルアニキ。
ミッション成功からのATに突入した当たりで、後ろ向いてガッツポーズしてやると、二人して笑顔で「良かったね」っつってどっかに消えていきました。
皆様の体験談を大募集!
パチスロの最新機種攻略情報は「パチマガスロマガモバイル」で!